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1 - 助けての一言

♥

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2025年07月17日

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※キャラ崩壊あるかもです

※学パロ注意


💙サイド

俺は今掃き掃除をしている.俺の学校は放課後当番制で放課後15分くらいの軽清掃が行われるのだが,今俺は一週間連続でやっている.

なぜかって?簡単な理由。

俺は虐められてるから。

今週当番のやつが俺のいじめっ子で毎回俺に押し付けている

💙「い“ッ…!」

雑巾を濡らしていたら水が手に当たって染みてしまった

💙「めっちゃ手荒れてんな…」

肌荒れとかじゃない,カッターで切り付けられた跡

最近は酷くなって来て,今では腹に何個もあざがある。

💙「はあ…」

ため息をつくしかなった,なんで虐められてるかなんて知ったこっちゃない,多分俺の顔面が気に入らないんだと思う。ガキだな。

俺は黒板を拭きながら外を眺めた,校舎裏から騒ぎ声が聞こえた

💙「またやってんのか…」

俺の学校はヤンキーがいる,て言っても大勢いるわけじゃゃなく,少人数のヤンキーグループ。そのヤンキーグループのトップは俺の幼馴染・宮舘涼太だ。

涼太とは生まれた病院から一緒の幼馴染で小学校から別々になったけどよく家族で遊んだりしていた。でも中学から全く会わなくなった。そこからだろう,涼太が変わったのは


高校の入学式,涼太と再開した,名簿を確認して驚いた,それらしき後ろ姿を見つけ

💙「涼太!」

と声をかけた,それらしき後ろ姿の正体は確かに涼太ではあったが

❤️「あ”?」

💙「ッ!」

俺の知っている涼太じゃなかった。獲物を見つけたライオンのような目つきをして睨んできた。沈黙の空気が流れた,生徒がゾロゾロと体育館に向かって行く,俺は耐えられなくなって

💙「すいませんッ。人違いですッ。」

と言って人の波に走っていった。

人違いなんかじゃない,俺が話したかった涼太だったのに,いなくなってしまった気分だった。

あれから涼太とは話してない,同じクラスになった高二の今でも。

話すことがあっても,目を合わせることができなかった。


もうすぐ掃き掃除終わりの時間が迫って来た,そろそろ終わるか,そう思った時だった

💙「ッ…」

急な立ちくらみに襲われた前が見えない…こわい…

少し視界が晴れた,そしたら次は眠気。

渋滞しすぎだろって自分にツッコミを入れたが,昨日は痛すぎてあまり眠れてなかったので仕方ない,とりあえず机に座ることにした,不意に涼太の席が視界に入った。

涼太の席は後ろ扉のすぐ近く。

俺は涼太の席に座り俯いた。目を閉じたらすぐに意識が遠のいて言った。


あまりいい夢を見なかった,みんなに永遠とサンドバックにされる夢。

夢だと思い込みたかった,これは夢だと自分に言い聞かせた,夢なのは事実だ,それなのに夢じゃない気がした。

💙「涼太…助けてッ」

届くはずない声,わかってるけど,わかりたくなかった。

昔の涼太だったらきっと助けてくれた,でも今はどうだろう。

今の涼太は助けてくれるだろうか。

💙「んんん…」

悪夢から覚めてホッとした。時計を見るともう17時を回っていた。

そろそろ帰ろうかと横を見たら

真顔でこちらをじっと見ている,涼太がいた。

俺はビビって慌てて立ち上がった。

やばい,どうしよう。

頭が真っ白になった。怖い,何されるかわかんない。

荷物を持って廊下に出ようとしたら涼太に腕を掴まれた。

そのまま引っ張られ,教室には俺と涼太しかいなくなった。

俺はとりあえず後ろに下がった,どんどん涼太が詰め寄ってくる。

後ろに下がり続けたら,もう窓のところまで下がってしまった。

💙(やばい…終わった…)

もう行き道がないと焦っていたら,涼太がカーテンを持ち俺と涼太をカーテンで包み込んだ。

カーテンの中で2人っきり,心臓が痛いほどの音を発していた。

次の瞬間,俺のワイシャツの袖を上に上げてきた

💙「ッ!?な,何すんだよ!///」

突然のことに驚く暇もなく涼太が声を上げた

❤️「この腹のあざ,どうしたの」

💙「っ!」

小さい頃の涼太の声のトーンだった,昔と変わらない,俺の1番聴きたかった声。

💙「別になんでも…」

❤️「なんでもなくないでしょ。」

涼太には嘘をつけない,多分俺の嘘が下手なだけ。

❤️「手,見して」

💙「な,なんで…」

❤️「いいから。」

半ば強制的に涼太は俺の手を掴んだ。

❤️「傷だらけじゃん。」

💙「は,肌荒れしただけだし。」

テキトーに嘘をついた,バレバレな嘘,ずっと助けて欲しかったのに,久しぶりになると怖くて話せない。

❤️「翔太。虐められてるでしょ。」

💙「ッ!」

❤️「当たり?」

やっぱり涼太には嘘がつけない。ちょっとだけすごいと感心している暇もなく涼太が口を開いた。

❤️「いつから?」

💙「別にそう決まった訳じゃ…」

❤️「じゃあなんで泣いてるの?」

💙「は?」

何言ってるのかわからなかった。泣いてる?俺が?なんで?

頭がはてなでいっぱいになっていると,涼太が俺の頬に手を添えた。

❤️「ごめん,抱えてたの。俺のせいだよね。」

俺の涙を拭いながら謝ってきた。

なんで涼太が謝るんだよ。涼太はなんも悪くないのに。

💙「涼太のッせいじゃないッ… 」

ああ,泣いてるって意識したらボロボロ出て来やがった。

💙「俺がッずっと抱え込んでたからッ…」

俺が泣きながら説明していたら涼太が無言で抱きしめて来た。

💙「入学式の時ッ…涼太を見かけて嬉しかったけどッ…俺の知ってる涼太がいなくてッ…怖くてッ…涼太に助けを求めたくてもッ…踏み出せなくてッ…だからッ…助けを求めなかった俺が悪いんだッ… 」

うまく説明できてるかな。涼太,いい匂いだな。安心する。

❤️「ごめん。あの時イラついてて,八つ当たりみたいに威嚇しちゃって。」

❤️「でも。相談してくれてありがとう。もう大丈夫だから。俺がいるから。 」

って言いながらわしゃわしゃと頭を投げた。ガキ扱いかよ。でも,やっぱ安心する。

💙「ありがとうッ…」


先生に相談して,2人で帰った。こんなこと久しぶりだな。

💙「そういえば,なんで涼太教室にいたんだ?」

不意に気になって聞いてみた

❤️「ああ,それはね。」

どうやら涼太は喧嘩をした後,教室に毎回行って,掃除当番の人と話しているらしく,いつも通り教室に行ったら俺が涼太の席で寝てて,出ようとしたら俺が寝言で“涼太…助けて…”って言ったらしい。

💙「〜〜///」

❤️「ん?翔太どうしたの?」

💙「いや普通に恥ずいだろ!///」

めちゃくちゃ恥ずかった,多分今の俺,顔梅干しだと思う。

❤️「そう?可愛かったよ?」

💙「はああ!?///」

涼太はナチュラルにそんなことを言うから心臓がもたない。

❤️「翔太顔真っ赤だね。照れちゃった?」

💙「う,うるせえ!///」

やっぱり涼太には敵わないな。

こんな楽しい会話ができるなんてな…多分入学式当初は思ってもみなかったと思う。

これからもよろしくな。“相棒”

〜fin〜

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