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Jinto side
「別に聞きたくないんだけど」
嫌そうな顔で柔太朗が話しかけてきた
「じゃあやめれば」
出た言葉は我ながら至極全うである
「そうしたいんだけど、なんかはやちゃんが変だから」
「勇斗が?」
「よっしーに好かれてるとは思うけど、自分を見てくれていないとかなんとか」
「あいつがそんなこと言ったの?お前に?」
なんだあいつ
「恥ずかしいやつ」
「心当たりあるの」
「別にない」
可愛げがないとか言われれば、それは心当たりしかないけど
別に好きだとか全然言ってないわけじゃない
あいつの、五分の一位は
「あ、『好かれてるとは思う』は否定しないんだね」
「…殴られたい?」
「暴力反対でーす」
「…勇斗も別にこんな俺に固執しなくてもいいのにな」
付き合ってしばらく経つけど、どれだけ経とうとも純粋な疑問、だった
「…それって、別れたい的な?」
柔太朗が眉間にシワを寄せてたずねてきた
「いやー?でも…いつも…、 ではないけど、勇斗にとっての幸せが、俺と居ることじゃなくなった時には、離れる覚悟はしてるつもり」
「よっしーって、変わってるね」
「あ?」
「それ怖いって」
割に失礼な事を言っておいて、心外だと言わんばかりに俺のリアクションをわざとらしく怖がる
「普通さ、好きな人と一緒に居て、ましてや恋人?に対して、そんな風に考えないよ」
呆れたような、唖然としたような声音の柔太朗
「ずっと一緒にいたいとか思うもんじゃないの」
「うーん…」
気持ちなんてものは誰だって変わるものだし、勇斗との未来なんて考えた事がなかった