小説です。
これは15話のつもりです。
目が覚めると、知らない天井が見えた。
……いや、知らなくはない。夢じゃなければ、今日からこの“家”に住むんだった。
スーツケースひとつで、私は昨日ここに引っ越してきた。
築浅の3階建て一軒家。都内のとある住宅街にあるこのシェアハウスは、9人の男性と1人の私が暮らす、ちょっと変わった共同生活の場だった。
階下から、にぎやかな声が聞こえてくる。
「だ〜か〜ら〜!それ俺のヨーグルト!」「いや、名前書いてなかったよ?」「でも俺が冷蔵庫に置いたとき“これ絶対食うな”って念送ったもん!」
……あれが“Snow Man”。
そう。あのSnow Man。テレビや雑誌で見ていた、あの9人組のアイドルグループ。
ひょんなことから彼らと関わることになり、ひょんなことから、空いた1部屋に住むことになった。
まるで夢みたいだけど、現実。
私はSnow Manと――同じ家に住んでいる。
「おーい、起きてる?朝ごはん食べるー?」
ふすまの向こうから声がする。柔らかくて、どこか優しい声。
「……今行きます!」
急いで起き上がり、軽く髪を整えてリビングへ向かった。
ドアを開けると、そこにはにぎやかな朝が広がっていた。
「おはよー!」「お、おはようございます……」
「かしこまりすぎ(笑)もっと気楽にしなって」
「ね、パン焼く?ご飯もあるよ〜」
リビングにいるのは、目黒蓮、ラウール、深澤辰哉、宮舘涼太、佐久間大介、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、岩本照。
画面越しにしか見たことなかった彼らが、今、目の前にいて、普通にトーストをかじってる。嘘みたいに普通の朝。
でも、ふとした瞬間に思い出す。
この人たちは、ステージの上で何万人を魅了する“Snow Man”なんだって。
「今日からよろしくね」
「変なやつらだけど、まぁ……よろしく!」
「俺は君の味方だよ(にっこり)」
「……怖がらなくていいから(笑)」
優しく迎え入れてくれる言葉の中で、私は少しだけ緊張を解いた。
これから、どんな日々が待ってるんだろう。
不安もあるけど、ちょっとだけ、ワクワクしてる。
——こうして、私の「シェアハウス生活」は、始まった。
・夢主とメンバーたちの“最初のギャップ”
・誰が一番早く仲良くなる?
・シェアハウスあるあるの“風呂・洗濯問題”勃発!?
続き♥10
コメント
4件
最高💗
続きが気になります‼︎