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普通って何だろう。
僕が先輩のこと好きなのも、ずっと声を聞いていたいと思うのも”普通”じゃないのかな?
あなたが、僕のことを好きというのは一般的には”普通”でも、僕が先輩のことが好きなのは”普通”じゃない
僕の思いは伝えちゃいけないのかな?
僕は姫乃ゆう。”色部ゆう”(いろべゆう)というなまえでVチューバーをやっている。
ちなみにアイコンはモフモフの白兎みたいな女の子だ。
歌ったり踊ったりゲームしたり、視聴者さんのコメントを読んだり、小中不登校気味というかほとんど学校に登校せず引きこもりをenjoyしていた僕は、日向の世界よりもネットの世界の住民になっていた。
登録者数もだんだんと増え、人気は出てきている、でも僕には一つ欠点があるんだ。
それは、登録者さんが長続きしないこと。
歌ったり雑談したりすると、少なからず女の子じゃない僕が出てきてしまうんだけど
イメージと違う、一寸好きじゃないなどいろいろ言われるんだよねぇ
実はこれ、めっちゃ傷つくんだよ!?
まぁ、中にはそういう僕個っぽいところが好きって言ってくれる人もいるけどさ、僕はみんなに見てほしいわけよ、
で、僕が考えたのが「学校に行って”普通”を体験してみよう作戦」
僕、姫乃ゆう16歳入学して10回目の登校をします!
ざわざわ
?「おいおい、あんな奴クラスにいたか?」
?「俺は知らねぇ」
?「あの席って不登校の子じゃなかったっけ」
?「やばい、顔も名前もわかんないかも」
?「男子の席だった気がする」
僕が教室に入ると教室がざわついた
まぁ、卒業式入学式始業式終業式しか学校に来ないんだから当然だよね
そういえば、この学校って授業中のパーカーいいんだっけ?
んー。一応脱いどくか
?「えっめっちゃ可愛くね」
?「先生に聞いてきたんだけど、あそこの席って姫乃ゆうっていう男らしいぞ」
?「えっあの子女の子じゃないの?」
?「私もそう思った!だって白くて細くて髪長くて可愛いんだもん」
?可愛い?僕が?男だぞ?確かに引きこもり生活のおかげで髪は伸びたし肌は白いけれども、可愛い、だと?
ありえねぇ
「ねぇ、そこの君、それ、僕の話?もしそうなら、僕は君に比べたらちっとも可愛くないし、そもそも男だしあんまり人の 話のネタにされるの好きじゃないからやめてもらっていいかな?ごめんね」
どうだ、これでみんなも話さなくなるだろう。
え?でもこれ、あそこの子たちと仲良くなったほうが”普通”がわかるんじゃないか?
「あの、やっぱ僕となかよく……」
?「えっめっちゃカッコイイ!」
?「顔もきれいで声もいいなんて反則でしょ」
?「言ってることが男前すぎる。俺も負けてはいられねぇ!おいお前ら俺と一緒に男磨きに行くぞ!」
?「イエッサー!」
??????なんか変な方向に進んでないか?
「あの、この中で僕と友達になってくださる方いませんか?」
あぁ、知らない人に友達になってっていうの、結構ハズイかも//
?「ねぇ姫乃君。普通そういうときって席の近い人に声をかけるのではないかな」
「じゃあ、席の近い君に話しかけたら君は僕と友達になってくれるの?」
?「そういうことになるね、僕は雨宮瀬奈(あまみやせな)よろしく」
「あぁ、よろしく。雨宮サン」
雨宮「僕のことは呼び捨てでいいよ。敬語も外してもらって構わない。
その代わりに、僕と僕の妹の被写体になってくれないかい?」
「被写体?なんだそれ」
雨宮「簡単に言うと、僕たちに君の絵を描かせてほしいんだ。もちろん給料も払うし、都合は君に任せるよ」
「ふーん。まあ、いいぜ。じゃあ、僕今日暇なんだけど、一寸見学に行ってもいい?」
あまりよくわからないことに首突っ込む気はないけど、絵を描くくらいならいいかな……?
雨宮「いいよ。じゃあ、僕の連絡先と住所教えるから放課後来て。いろいろ準備しなくちゃいけないから」
「わかった。」
初めて家族以外と連絡先つないでしまった!!!!これは普通への第一歩か!?
とりあえず約束はすっぽかさないようにしよう。
先生「SHR始めるぞ~。席に着け~。今日は珍しく姫乃がいるからな。いいとこ見せろよ~」
?「早く席につかなきゃ」
?「姫乃君、明日も学校来てくれるかな?」
学校、実はいいとこなのでは!?
英語の授業
先生「今日は、珍しく姫乃さんが来ているから、皆さん実践をしてみましょう!
英語で1分間自己紹介をしてもらいます。みんな頑張ってね?」
?「はっはっは!俺がトップバッターだ!マイネイムイズショウタ。えーっとアイライクスポーツ?アイ……」
先生「うん。次の方~」
次、僕のばんか、、、うまくできるかな、、、
まあ、洋楽とかも歌ってるしいける、気がする
「My name is Himeno Yuu. My specialities are singing and gaming. Recently, I’ve been doing part-time work reviewing clothes designed by my sister. I have an interest in the arts and occasionally post my own creations. I’m not particularly adept at socialising and may occasionally cause offence, but I would be grateful if you could forgive me with a generous spirit. I plan to attend school for a little while from now on, so I look forward to working with you.(僕の名前は姫乃優です。特技は歌とゲームです。最近は姉がデザインした服のレビューをするアルバイトをしています。芸術に興味があって、時々自作の作品も投稿しています。社交が得意ではないので、時に失礼なことをしてしまうかもしれませんが、寛大な心でご容赦いただければうれしいです。これからしばらくの間、学校に通う予定なので、どうぞよろしくお願いします。)」
ふっふっふー!やり遂げたぜ!これで僕も普通に……
?「すげぇ!あいつ英語ぺらっぺらじゃん」
?「発音やべぇ。ネイティブやん」
?「帰国子女だったり?」
?「まじもんの天才やん」
やっば。目立ちすぎた?
?「君すごいね。びっくりしちゃった。」
「君は?」
?「俺は夢野翔(ゆめのかける)よろしく」
「よろしく。僕は姫乃ゆうです」
夢野「ゆうってやっぱりハーフだったりするの?」
呼び捨てっ!?なんか仲良くなった気分
「違うよ。両親とも日本人。英語は洋楽歌うために覚えたんだ。」
夢野「すごいね。俺も洋楽は好きだよ。どんな曲が好き?」
「マリア・キャサリンの彼氏どものクリスマスかな。firstChristmasも好きだよ。」
夢野「クリスマスソングが好きなんだ!明るい曲が多いからいいよね」
「明るい曲って軽いからBGM的な感じで永遠に流してられるの」
夢野「へぇ、BGMか。俺も流してみようかな」
これは……いい感じの会話ができているのでは!?
このまま仲良くなって”シンユウ”になるぞ!
食堂
?「みて、あの人がうわさの姫乃君よ。」
?「やっぱりめっちゃ可愛い!」
?「あの見た目で男の子で英語できるとかやばいって」
腐「ぬまですなぁ~」
なんかめっちゃ見られてるんですけど!?何故?
とりあえず、昼食は野菜ジュースとメロンパンでいいかな
?「きゃぁ~!姫乃君がメロンパン食べてる!!!!」
?「可愛いの暴力すぎる。」
?「姫乃君に食べられてるメロンパンになりたい」
?僕がメロンパン食べてるのがそんなにおかしいかね!?
まあ、メロンパンに罪はないしたべるけどさ。もう一寸静かに生活したいんだけどな。
雨宮「ゆう。もう人気者ですね。あっという間だ」
「僕的にはもう一寸静かに、普通に暮らしたいんだけどね。
夢野「おい、ゆう!あっ、瀬奈もいるのか」
雨宮「今僕がいるからってちょっとがっかりしたでしょ翔。」
「あのぉ、お二人はどういったご関係で?」
なんかすごい仲のよさそうな、、?
夢野「こいつは俺の幼馴染だよ」
雨宮「いわゆる腐れ縁ってやつですね」
「なんかかっこいい✨僕は、そういうひとがいなかったから。」
引きこもりすぎて隣りの子の名前すらまともに覚えてないからな、僕。
夢野「お前も人生苦労してるんだな」
「何か僕が人生めっちゃ楽してると思われてない?これ」
夢野「そんなことないって。なあ、瀬奈」
雨宮「そうですよ、ゆうはちゃんと頑張ってます。」
なんか腑に落ちない、けどまあいいか。
「お詫びに後でショートケーキおごって」
?「きゃ~!ショートケーキだって!聞いた?」
?「かわいい可愛い可愛いやばいかも❤」
五月蠅い……。
「返事は?」
雨宮 夢野「「はい。」」
やったぁ!ショートケーキget
❤800超えたら出します。次回もお楽しみに