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SnowMan短編集

第93話 - 🖤🧡　S2

155

2025年06月24日

#SnowManBL

#SnowMan

美香🍊

前回のS2的な感じです!

⛄ BL

🖤 × 🧡

🖤 → モデル

🧡 → カメラマン

ーー

🧡side

「目黒さん次こっちで」

付き合って以降も目黒さんに練習台になってもらっての練習は続いた。

やればやるほどモデルに慣れてきたようで、俺の求めているポーズをジャストで決めてくれる。

目黒さんにはそろそろ練習やめても、カメラマン業入れるのでは?とよく言われる。

俺の腕はまだまだだし、そんな風になれると思ってすらないけど、そう言われると嬉しい。

「俺がもし選ぶ側だったら、向井さんのカメラさばき絶対採用するけどなぁ」

真剣そうに頬杖をついて、俺の写真を見つめながらボソッと呟く。

まあ、俺にとってカメラマンは天職だろう。

でも、カメラマンとしてご飯を食べれるようになるのは相当先の話だし、上には上がいるし、全然まだまだ。

なりたいってのは認める。でもそれは大きな夢に過ぎなくて、叶うかも分からない。

俺には、まだ、その夢がかなってる自分を想像できない。

「じゃあ、選ばれる為にも目黒さんには協力してもらわなあかんですよ」

もちろん、と、次の撮影にノリノリ。

俺がここまで腕が上がったのも、大きな夢を持てるのも、全部、目黒さんのおかげ。

「じゃあ目黒さんっ、後ろ向いてもらって!」

「えー、向井さんの顔見れなくなっちゃうじゃないですか」

「いつもカメラで隠れとるやないですか（笑」

カップルらしいことは中々できないけど、こういう不意に見せる言動から愛を感じる。

その日の撮影は終わり、流れで目黒さんの家へ行くことに。

ってこの展開、付き合った日もあったような……

「お邪魔しまーす。」

「はい。今日は散らかってないですよ」

「いや、いつも散らかってないですよ」

前も今も、なんで部屋がちらかってるとか言うんだろう。

いつ見ても綺麗。少し変わったなと思ってもただの模様替えだし。

「あ、えっと、なにします?」

「……俺は、あーゆーのをしたいです」

「いや、待って、あかんっ…」

俺の抵抗する声も虚しく、手を引いてベットに寝かせられた。

その後は、有料ってことで。

ーー

「すみません向井さん。でも、可愛すぎて我慢できなくなるんです。」

なんて、思ってるのかも分からないことを言って最後を締めくくる。

その時の俺は声もガサガサで、髪は乱れてて、服など着ていない。

「そういえば、向井さんに言わなければいけないことが。……って、今は話せる状態じゃないですよね。」

目黒さんが話したいこと、凄く気になる。

なので、出しにくい声を振り絞って、話すのは難しいけど話を聞くのはできるよ。と伝えた。

一応、腑に落ちたのか謎にかしこまって正座で話し始めた。

「……あの、向井さん。」

「俺、向井さんの専属モデルだったんですが、本当のモデル、目指します」

「向井さんがカメラを猛勉強しているのを見て、心を惹かれたんです。」

だからモデルになって2人を養えるぐらい稼ぎます。との事。

いやいや、無理でしょ。って言いたいけど、目黒さんなら出来る気がして。

養ってほしいからとかではなく、ただ単に、目黒さんが有名なモデルとなってテレビに映ったり、雑誌に写ったりしている姿がなぜか容易に想像できた。

もちろんそう易々とそうなれるとは思ってない。

コツコツと積み重ねでどんどん仕事が増えるのが芸能界だと思ってる。

でも、なんか、目黒さんはそれまでの、何があるか分からない茨道を乗り越えていきそうだった。

「応援…します…」

意識を朦朧とさせながら、目黒さんの頬に手を添えて、一言だけ伝えた。

他にもいろいろ伝えたい事はあるけど、今の俺にはこれが精一杯だった。

最後に聞こえた言葉は、目黒さんの感謝を伝える言葉だった。

ーー

次の日の朝。天気は良くて、写真日和。

「おはようございます、向井さん。」

朝から最高にイケメンな彼氏。

眩しいぐらい爽やかな笑顔を向けながら言われる。

「今日も、向井さんのカメラマン練習と、俺のモデルさん練習、頑張りましょうね。」

頭をポンポンと撫で、欠伸をしながら起き上がった。

呑気そうにそう言う目黒さんを見て、また思う。

やっぱり、俺は目黒さんが大好き。

「目黒さん、ほんま…めっちゃ好き」

「え、あ…俺も好きですけど……」

「もしかして、またしたいんですか?」

「そんなわけある訳ないやろ!」

変な冗談はさておき、お腹が空いた。

目黒さんを押し退け、キッチンへ向かう。

大体俺らが一緒にいる時にご飯を作るのは俺だ。

目黒さんが食べたがるのもあるけど、なにより、料理中にお喋りが出来ない目黒さんに作らせるより、俺が作って沢山お喋りする方が楽しい。

「出来ましたよ〜」

朝ごはんなので軽めな物を作った。

まあ、どれだけ沢山作っても、目黒さんなら美味しいと食べてくれるんだろうけど。

「あのっ、向井さん……俺、履歴書送ります」

「んっ?!」

ご飯を食べ始めて、数分。

なんか黙って食べてるなと思っていたら、急にそんなことを言い出す。

突然な衝撃発言に、俺は思わず咳き込んでしまった。

「あ、ご、ごめんなさいっ、水、水飲んでください!」

「そんな早くだとは、思ってなくて…」

「……目黒さんなら、絶対受かるんで、安心して送ってください」

「…はい。俺も、絶対受かると思ってるので、任せてください。」

なかなか受かることじゃないけど、目黒さんなら。

恋は盲目って言うけど、今俺はその状況だと思う。だけど、俺は受かると思う。

あんなにかっこよくて、スタイルが良くて、中身も良くて、笑顔が爽やかで、カメラマン側の要求しているポーズをすぐにできる目黒さんだから。

絶対受かる。そう信じてる。

「じゃ、行きますよ」

「え?!ちょっと!」

「どこ行くん?!目黒さん、ちょっと待ってください!」

腕を引かれて、外へ出てしまった。

靴もまともにはけてないけど、引かれるがままに目黒さんに着いていく。

いつも突然だし、何がしたいかも全然分からない。

「…はい、向井さん。紙。」

「へ、紙?」

「履歴書ですよ。一緒に応募、しましょう。」

「応募って……俺は、」

「あ、別の事務所が良かったですか?……それでもいいですけど。」

「そ、そうじゃなくてっ……」

「じゃあ書いてください」

全く話を聞く様子がない。ない、無さすぎる。

この男、自分の意思は絶対押し通そうとしてる。

そもそも、俺の腕はまだまだだし、応募したところでどうせ俺だけ落ちる羽目になる。

目黒さんも、きっと、自分の事のように悲しんでくれるだろうけど。

…俺は正直、嫌や。

目黒さんを、俺の事で泣かせたくない。目黒さんの、悲しんでるところを見たくない。

「落ちるのは別にええけど、目黒さん、自分の事のように悲しむやないですか。」

「そんな姿見たくないですし…1人で…」

「なんで落ちる前提で話してるんですか?」

「俺は、向井さんが落ちないって断言できます。さっき、俺に言ってくれたように、絶対です。」

「あいや、でも……」

「……なので、俺は落ちたら悲しみます。」

「そんな顔見せないって約束するので、書きましょう。一緒に。」

「…………わかった、約束ですからね?」

「はい。約束です。」

ほんま、反則級やろ、この爽やかな笑顔。

…でも、この笑顔を見ると、本当に受かる気がしてくる。

お世辞でも無さそうというか、俺が受かってる姿を、頭の中にイメージできてるんだろうなって思う。

俺には無いイメージを、目黒さんは持ってる。

『志望動機』

カメラが元々好きで…独学で勉強して……

「…どうしよ、これ」

志望動機。

1番最後の欄で行き詰まってしまった。

カメラを始めたきっかけは沢山あるのに、なんでここを選んだかが全然浮かばない。

目黒さんは……もう書き終わってる。

「最後、なんて書いたんですか?」

「最後ですか?」

『ある日、偶然「あなたを撮らせてほしい」と声をかけられたのが、すべての始まりでした。

最初は練習のつもりでレンズの前に立っていましたが、写真を通して「伝えたい」という思いが自分にも芽生えてきました。

モデルとしての第一歩を踏み出すなら、互いに刺激し合いながら作品を作れる環境が必要だと思い、貴社を志望いたしました。』

「まあ、こんな感じです」

……伝えたい、か。

「目黒さんは凄いですよね、こんなの、絶対受かりますもん。」

お世辞でも、なんでもない。

本当に凄いし、本当に受かる。まだ結果は出てないけど、分かる。

だからこそ、引け目を取ってしまう。

やってるものは違うけど、本当に上手だなって思う。

撮ってる側から見てだけど、目黒さんは本当に上手。

「んはっ、俺の事見すぎですよ。可愛い（笑」

「あ、いや、ごめ……」

「向井さん。思ってることを無心で書いたら、上手く出来ますよ。」

「俺は今、そう書きました。」

「……無心で、出来るんですかね?」

「俺ができたんですもん。」

あの内容、全部無心で、それも、即興で……

思ってることを、書き写すだけ

『初めは、自分がこの世界を目指すにはまだ早いと思っていました。

でも、自分が撮った写真がきっかけで「モデルになりたい」と言ってくれた人がいて、その人が本気で夢に向かう姿を見て、少しずつ自分の気持ちも変わっていきました。

まだ足りないことばかりですが、「誰かの心を動かせる写真を撮りたい」という思いは、あの時からずっと胸の中にあります。

被写体と向き合い、共に成長していける環境で、自分の表現を磨いていきたいと考え、応募いたしました。』

「……書けた」

思っているよりも、ずっと長く書けた。

さっきまで思いつかなかったのが嘘みたいに、スラスラと。

「…とてもいい内容だと思います。」

「始めたきっかけも、志望動機も、カメラマンへの想いも、凄く素敵です。」

「ありがとう、ございます…」

こんなにも褒められると、流石に照れる。

その後、2人で履歴書を送り、「絶対受かろう」とハグをして約束した。

受かる。絶対受かる。

俺と目黒さんの最強タッグだから、絶対に受かる。

ーー

No side

「この方とこの方、ペアですかね?」

「あ、本当だ…… 目黒さん、向井さん ……」

「両方、もうちょっと目立つ経歴があればなぁ。」

「確かに、両方同じですものね。」

「じゃあ、保留で。」

「はい、そうですね。目黒さんの方も保留にしておきます。」

ーー

🧡side

ここの事務所は当選者のみ電話での連絡がくる。

早くて1,2日、遅くても2週間の内に連絡が来るらしい。

そして、俺たちは、送ってから…

3週間が経過している。

「…こーへんですね」

「…ですね」

絶対受かろうねと約束したが故に、空気は重たい。

口が開きにくい。

「ぁ、あのっ」

「ん?」

「目黒さん、あの……」

「向井さん、どうしました?」

重たい口を何とか開けて、目黒さんを真っ直ぐ見つめる。

……見れば見るほど、かっこよくて、この人が俺の恋人だって思うと、恥ずかしくなる。自分が。

「Xに、上げてみてもええかな…俺の写真。」

「Xに?」

「もし、これでこのまま連絡が来なくても、Xで俺たちの活動を見守ってもらいたいなって思ったんです」

「俺たちだけの写真に、俺たちだけのファン。」

「目黒さんが嫌なら全然……」

「嫌なわけないですっ」

「いいですねそれ、やりましょうっ」

Camera 向井康二 .

Model 目黒蓮 .

ーー

えまってごめん5000文字になっちゃった一旦切る🙏🏻

疲れすぎてる…助けて欲しい……

連載にしたい!ちょー短い連載にしたい😭

S2を書いた私が馬鹿だったよ><

この作品はいかがでしたか？

155

6件

やばい最高だった🤦🏻‍♀️🖤🧡

へ？！有料って何円？！金払ってでも見る！wwちょいと覗かせてもらいやしょう…

長くて申し訳ないです>< 一応続くので、是非!次はそこまで長くないかと思われます✨

美香🍊

プロフィール

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