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法律事務所
「お話はわかりました。今回の場合任意整理がいいでしょうね」
黒髪を一つに束ねた弁護士が書類を片手にサユリの方へ顔を向ける。
「任意整理…?」
サユリは不安を滲ませた声で尋ね返す。
「今後の支払いから金利をカットして月々の支払いを減額していくものです。今までは月支払額の半分以上が利息に消えていましたが、きっちり返済に回せるようになります。」
するとその直後サユリの目の前に置いていたスマホから着信音が鳴る。
「ひぃっ‼」
サユリは恐怖のあまり小さな獣のような声を上げ飛び上がるが、弁護士は毅然とした態度を崩さず説明を続ける。
「そうした催促の電話も止められます。すぐに手続きに入りましょう。」
そして弁護士はサユリの前に書類を置く。
「収入や債務額からこの金額が妥当かと。」
「借金総額三百万円⁉毎月の返済額六万円とか高すぎ‼」
顔を蒼白とさせるサユリを見て弁護士は人差し指をスッと立て、
「生活に必要なお金以外はなるべく返済に回しましょう。私の経験上、金融会社もこのプランなら待ってくれます。」
と落ち着かせるが今の サユリの精神状態にはこの提案は逆効果でしかなかった。
サユリは身を乗り出し、
「ボーナスも返済に充てろって⁉何も買えないじゃない‼」
と激しくまくし立てるも弁護士は怯まず冷静に現実を突きつける。
「まずは負債の解消が最優先です。」
「もっと一発で借金なくしてよ‼自己破産とか‼」
弁護士はサユリの言葉に思わず顔を顰めた。
「確かに自己破産すれば借金はなくなりますがおすすめは出来ません。官報に名前や住所が記載され記録として残りますから。」
「そんなの絶対嫌!」
「それなら任意整理をして借金を返していくのが一番だと思いますよ。」
「ううっ…そんなぁ…」
サユリは両手で顔を覆い、指の隙間から涙が溢れ出す。
それからサユリの借金返済の日々が始まった。
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澪
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澪
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コメント
1件
あああ〜第6話読み終わったよ😭💦 サユリの焦りとか恐怖がすごくリアルで胸がギュッてなった…「ひぃっ‼」のとことかマジで可哀想で泣きそうになったよ( ; ; )弁護士さんの冷静な説明とサユリのパニックの対比がめちゃくちゃ生々しい…任意整理ってそういう仕組みなんだね、勉強にもなった。でも「何も買えないじゃない‼」って叫ぶサユリの気持ちもわかるだけに複雑すぎる…これからの返済生活、どうなっちゃうんだろう、続き気になるよ🌸