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突然のご連絡すみません! 実は今回小説コンテストを開催するのですが、風夜がソーダ飴さまを推薦したい!(参加してほしい)と推薦したのですが、参加しますか?強制ではありませんので断っていただいても大丈夫です
「えうりは、すまないせんせのことすきなの?」
「ぶふっ!!」
エウリは思わず飲んでいた紅茶を噴き出しかけ、咳き込んだ。
「と、突然何を言い出すの!?!?」
エウリは顔を真っ赤にさせ、そう叫ぶ。それにシルトはキョトンとしていた。
「・・・えうりは、すまないせんせのことすきなんだよね?」
「え・・・えぇ・・・まぁ・・・って、なんでそれ知って!!」
【分かりやすすぎだろ】
「うぅ・・・」
エウリは顔を赤らめ、顔を隠した。そんなエウリに首を傾げ、シルトは聞いた。
「・・・でも、えうりのそのきもちは、“えうりちゃん”のきもち?」
その純粋故の言葉に、エウリは少し肩を揺らした。
エウリと名乗っているが、風夜のような魔導書とは違い、長く人の世に保つためには依り代となる肉体を使う。
その際、その依代の記憶や人格などもわずかだが、インストールしてしまう。
風夜からこっそり聞いたことがあるのだが、どうやら、この依り代はすまない先生の知り合いらしいのだ。
・・・この気持ちが、自分なのか、依り代のエウリの気持ちなのか、分からなかった。
──けれど、
「・・・確かに、この気持ちが、私自身なのか、それとも、“エウリ”の気持ちなのか・・・それは私には分からない」
そうエウリは答えた。少し寂しげに瞳を揺らしていた。だが、次の瞬間、
──眩しいほどの美しい瞳で、真っ直ぐ前を向いて答えた。
「けど、けれども、この気持ちは、きっと、この感情は、私自身だと思いたい。私は、あの人に救われた、救われて、今、ここにいる。・・・だから、私はあの人を・・・深く愛しているんです」
エウリはまっすぐ答えた。
「この気持ちだけは、“エウリ”でも譲れませんよ」
と、少しいたずらっ子のような笑顔をこぼすエウリ。シルトはぽやんと見ていた。
「・・・もう相思相愛だよなー、さっさと付き合えよ。なー?エックス」
「余もそう思うぞ」
「ちょっ!?いつからいたのですか!?」
いつの間にか、“人々に武器を教えるモノ”ことライト。“人々に戦い方を教えるモノ”ことエックスがお茶していた。
「さっさと付き合えばいいものの、何故告白しないのだ、エウリよ」
「だ、だってだって・・・すまないさんを困らせたくありませんし・・・それに、こんな私よりもっといい子がいるかもしれませんし・・・」
「いやぁ、どうだろ?すまない、エウリと話す時2人ともめちゃくちゃふにゃふにゃ笑ってんの見るから、相思相愛だと思うぞ?」
「もう!ライトさん!!」
と、3人はわいわいと話していた。この3人は例え違う道具だとしても、人間でいう“兄妹”のようなものだった。
シルトはひょいっと椅子から降り、その場を去った。
✵✵✵✵✵
廊下を歩くシルト。ふと、シルトの片手からウォーデンの人形が。
「・・・ねぇ、きみにとって“にんげん”ってなに?」
【あぁ?変なこと聞くなぁ・・・俺にとって人間はただの暇つぶしだな】
「・・・そう」
【・・・お前はどうなんだよ】
「・・・ぼく?」
シルトは少し思考した。そして、こぼした。
「・・・ぼくは、“にんげん”なんてきょうみない、どうだっていい・・・“けれど”」
シルトはぎゅうと人形を抱きしめた。
「・・・えうりや、ふーや、すまないせんせがいう“にんげん”をしりたいって、おもった」
そうシルトの瞳には“光”がこもっていた。
(・・・驚いた。こいつが、自分で考え、それを口にするなんてな・・・これも、あの英雄どものおかげなのかもな)
「?どしたの?」
【なんでもねーよ】
「そう」
シルトは首を傾げ、そのまま廊下を進んで行った。