「きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!wrwrd様よぉぉ!」
「いやぁぁぁぁ!素敵すぎる!」
黄色い歓声の中に私一人だけ
「あぁぁぁぁ!」
「いえぇぇぇい!!」
「うぉぉぉぉぉぉ!!!」
「えいやぁぁぁぁぁ!!!!」
「おらぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「よいしょよいしょよいしょーー!!!!!!」
発声練習をしてます。
どうせこんなこと叫んでても誰にも聞こえないので。
さぁ、今日も一通り叫び終わったし行くか
朝から無料カラオケで楽しめた私はいつも通り教室に向かう
「あれ、ゾム様がいない…」
「え、ほんとだわ…」
「そんなっ…私っ…生きていけない…!」
「クッ…おもろ」
誰かに見られてたとは知らずに
エナ「ルカ!」
ルカ「エナ!」
「「おはよう!」」
ルカ「今日も優雅な1日を過ごしましょ」
エナ「えぇ。」
エナ「ねぇ、聞いて!今日も見た?まじでかっこいい!」
ルカ「あー、見た。かっこよかったね。」
エナ「うん!でも…私のトントン…」
ルカ「エナのじゃないでしょ」
エナ「そうだけど…あーあ!いつ振り向いてくれるのかな」
ルカ「もう振り向いてたりして」
エナ「えっ、ないない!絶対ない!w」
両片想いのくせに
いつになったら気付くんだろ
見てて鬱陶しいから早くくっつけ
まぁ、エナちゃんのことは好きだし恋に悩んでるのも可愛いからそのままでもいいけどね!
エナ「えー、このままだと取られちゃうよな…。でも…」
──放課後
エナ「じゃあねー!」
ルカ「またいつかー」
今日も下駄箱までエナと行き、帰り道が逆方向なので別れ、いつもなら一人で即帰宅。
が、今日は引き返し3階に向かう
なんとこの私…呼び出された!
エナにこのこと言うと面倒くさくなるので言いません。
告白かな…それとも下克上かな
手紙には
『今日の放課後に三階の資料室に来てください』
って書いてあった。
これしか書いてなかった
呼び出す側なんだからもっと言い方考えろよ!
とかダリィとか思ってるわけじゃないけど足取りは重い
まぁでもなにか大事な用かもしれんし
行っといて損は無いでしょ。
あたしの時間は削れるけど
──
??「あ、あれ…朝の子や…」
──
資料室…資料室ってここかな…?ここだよね。
ガラガラ
ルカ「失礼しま〜す…」
D「あ!やっぱ来てくれた…ありがとうございます!」
ルカ「え、あ、はい」
D「えっと今日ここに呼び出した理由は…」
下克上だァ!おらぁ!!
とかやめてね?
D「あ、あの、ルカ先輩!ずっと前から好きです!付き合って下さい!」
告白ktkr!
ルカ「…」
わかんない。なんて返せばいいの
D「…」
わかんないんだって!ごめんなさい?ごめんなさいって言っていいの?
ルカ「えと、嬉しいです。ありがとうございます。でもごめんなさい。付き合えないです」
これでいいよね?緊張しすぎてカタコトだったかも
D「………。そう、ですか…。」
え……
なんかこの人怖い
ルカ「ごめんなさい…」
D「じゃあ…申し訳ないと思ってるんなら…」
ガチャ
ルカ「あ」
やってるわこいつ。鍵閉めやがった。
D「先輩…」
ルカ「待って!なんで鍵閉めたか聞いてもいい?なんで鍵閉めたの?」
D「そんなの決まってるじゃないですか」
ルカ「私この教室に用ないです!帰ります!そこどいて!」
D「焦ってる先輩も可愛いですよ」
え、あたし死ぬ?ここで殺されるの?
ルカ「じゃ、ジャンケンしよう!!それでルカが勝っても負けてもそこ退けて!いい?」
D「そんな僕に得ないですよ。」
そう…こんな時はスマホ
D「あー、そうだ。先輩がスマホくれるって言うんだったらここどけます」
ルカ「退けなくて結構。じゃないわ。間違った。どけろ!」
D「茶番はここまでにしましょ?先輩。」
ルカ「じゃ、ジャンケンを…」
D「はぁっ…かわいっ…」
嘘でしょ嘘でしょ嘘でしょ
気持ち悪い!
ルカ「…っ…」
やば、どんどん距離縮まってきてる…
こんな時は逃げる一択!
D「ふふっ」
ガチャ
よし鍵開けて
ガタガタ
ルカ「えっ…」
開かない…なんで?
D「そんな俺が不用心な訳ないでしょ。」
D「さっ、先輩!楽しいことしましょ!」
開いて!開け!お願いだから開いて!
ルカ「ひらけゴマ!!」
D「…かわっ……え」
トン「よっ…と」
ガラガラ
ルカ「あ、あいた…」
おまじないすげぇ
D「な、なんで…」
トン「やっほー」
ルカ「トン…え」
トン「で、君は何しようとしてたん?」
D「なんでっ…」
トン「一応仕事やからな〜」
D「クソっ…」
トン「逃がさんで?」
「とりあえず君はこっちな。ゾム」
ゾム「あいよ。連行しマース」
緑パーカーのゾムと呼ばれた人がきもおクンを引っ張って行く。
連携いいな
ルカ「トン氏ぃ…ありがとう。」
トン「ルカは怪我とかない?大丈夫か?」
ルカ「ない…かな。本当に助かったよありがとう!」
トン「お礼ならあいつに言ってな」
トントンはまだ奥に小さく見える緑パーカーを見ながらそう言った
いやー、コミュ障だから無理だな。
見かけたら頑張ってみるくらいするか
あれ、シルエットどんなだっけ忘れた
とりあえず緑さんね
コメント
1件
うわぁ…zmさんカッコいい…!!