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あれから何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も同じ日々をくりかえした。
何回目だろうか。 何日、何ヶ月過ごしただろうか。何回同じ記憶を辿るのだろうか。
本物の莉犬は僕はもう分からない。
俺は記憶喪失になったらしい。毎日俺に会いに来てくれるるぅとくんという奴がいる。
そいつはとても優しくかっこいいやつだ。
でも俺と会った時からどうやら彼は寝不足らしくいつも目の下にクマがあった。俺がるぅとくんと呼ぶと彼はなんだか悲しそうな顔をする。
数日後俺の病室にるぅとくんが来なくなった。
何日待っても来なかった。俺の体調は良くなる訳ではなく段々と悪くなっていった。
医者に言われた。
俺の命はあと数日もないらしい。
やっぱりかと思いながら俺は悲しくもなく悔しくもなくただ何かが心の中で訴えているような気がした。
最後に彼に会いたかった。
あれ?
「彼」? 彼って誰だ?
思い出せない。 俺は病室で寝た。
僕は莉犬の所へは行かなくなった。もう莉犬は僕のことを覚えていないだろう。
何度も脳裏によぎる莉犬の泣きながら僕の名前を呼ぶ声。
きっと呪われているのだろう。
数ヶ月後突然僕の元に電話が来た。
それは莉犬がいる病院からだった。
莉犬さんが亡くなりました。
僕はそれを聞いた瞬間すぐに病院へ向かった。
莉犬と2人で歩いた道を1人走り通っていく。どんなに息が上がっても汗をかいても何も思わなかった。ただ莉犬のことを考えていた。
病院についた僕は莉犬をみた。
莉犬はとても優しい顔をしていた。
僕は泣いた。号哭した。
そんな僕にお医者さんがひとつの手紙を渡してきた。
医者「これは莉犬さんが貴方に書いたものだよ。貴方が来たらこれを、と預かっていたよ。」
僕はそれを預かり莉犬がいた病室で読む。
るぅとくんへ
るぅとくんのこと忘れる前にこれ書いとくね!
俺死ぬみたい笑
こんなこと言ってるのもあれだけど自分でも分かるんだ。なんか体が軽くなっていく感じ?るぅとくんと会わなくなった時からなんだ笑
ねぇるぅとくん、るぅとくんが俺とのどんな記憶があるのか知らないけどわかるよ。
るぅとくん、俺と会うの初めてじゃないでしょ?
俺が記憶喪失になる前の話じゃないけど繰り返してるんでしょ?しかも何回も何十回も何百回も、でもるぅとくんは俺に会いに来てくれたよね?笑何回目かで気付いたんだよ。るぅとくんを見た瞬間「お前誰?」じゃなくてあれ?会ったことあるかもって思うようになったんだ。でもさ、俺もう限界みたい笑俺るぅとくんに今まで酷いことたくさんしてきちゃったね。ごめんね。るぅとくんが俺に会いに来てくれたのめっちゃ嬉しかったよ!ありがとう。
本物の記憶は俺はもうわからない。
だけど楽しかったよ!るぅとくんといれてよかった!るぅとくん僕の恋人だったんでしょ?医者から聞いたよ笑俺それ聞いた時嬉しいって思った!この人が俺の彼氏だったんだな〜って良かったな〜って思った。じゃあね!、いや、またね!!
るぅと「莉犬、そんなこと考えてたんだね、てか知ってたんだ笑」
僕は手紙の最後に裏も見てね!と小さく書いてある文字に気づいた。
僕は裏を見る。
そこには大きな文字で
そう書かれていた。
るぅと「莉犬っ僕もだいすきだよ。」
僕は来た道を1人で帰る。沢山泣いた。今までにないくらい沢山沢山沢山沢山泣いた。
莉犬は僕のことで泣いてくれただろうか。
るぅと「そんなこと考えても意味無いか笑」
僕は帰る。
君が記憶を何度も無くしても僕は君を好きになる
これにて本物の◯◯は僕は/俺はもう分からない
終了です!!
最後まで見てくれた方ありがとうございました!