「せんせーと少女の屋上恋愛」
登場人物
澪「💫」
零「🥀」
ーstartー
ある冬の朝方
病室の中1人、黒髪の美しい少女が居た
💫「あーあ、暇だなぁ…」
少女はじっと天井を見つめた
💫「ねー、あみあ、」
と、網目状のネット上の服を着た
ぬいぐるみに語り掛けた
ぬいぐるみは幼い頃誕生日プレゼントとして
両親から渡されたものだった
あみあみだった事から”あみあ”と名ずけられた
💫「あみあ!澪ね、もう、長くないっぽい」
💫「澪ずーっと、あみあの事忘れないからね!」
どう語り掛けても、あみあは喋ることはない
💫「あはは、なーんてね、」
💫「冗談、冗談〜!澪は死なないからね」
💫「あみあが喋ることなんてないっか、」
澪はベットにうずくまった
「誰かに心配して欲しい」
「誰かに愛して欲しい」
「誰かに悲しんで欲しい」
叶う事がない淡い夢を想像して、
静かに澪は泣いた__
💫「うっ…、ひっ…グスッ…」
澪は泣いた
ずっとずっと___
毎日毎日すすり泣いた___
💫「んっ…」
目が覚めた澪は、周りを見渡した
そして、じっと…時計を見つめた
💫「えっ、あれ……あれれ!?」
叫び声が病室に響き渡る…
驚いた様子で、何度も瞬きを繰り返す
💫「嘘ぉ〜」
そう、朝方だったのに、夜になりかける18時だった
💫「せんせーに会えないじゃん…」
そう拗ねた様子で1人ポツリ呟いた_
💫「いや、でも、まだ居るかもっ!」
希望を捨てずに、慌てて屋上まで駆け上って行った
💫「はぁっ、はぁ…」
💫「うっ…、ゴホッゴホッ…」
一気に階段で登って行ったせいか、
呼吸が乱れていった…
元々持病を持っていたのと、
運動を日々やっていないせいか
一瞬で体力切れ、
💫「せんせ、せんせーはっ…!」
呼吸を乱しながら
辺りをキョロキョロ見渡していた
💫「暗い…、」
時計は19時を過ぎようとしていた
辺りは暗くなっていた、
💫「はぁ…」
息を吐く度、白い息が立ち上がる
💫「ふぁ…クシュン!」
気温が下がっているせいか、くしゃみが出てしまった
「ズルッ」っと、鼻水をすする音を立てるが、
まだ、澪は”せんせー”を探す
💫「ん…寒っ、」
そしたら、後ろから足音が屋上に
響き渡る…
🥀「ダメだよ…?こんな寒い中歩き回ったら」
「ハッ」っと、澪が驚き、振り返る
零がひらひらと、手を振っていた
🥀「なーにしてんの?」
🥀「こんな寒いとこ居たら、風邪ひいちゃうよ?」
零が来てくれた嬉しさと、驚きで
澪は声が出なくなっていた__
💫「せんせー、?なんでここに?」
余裕そう表情を浮かべて居る零
だけど、髪や服が乱れていた
🥀「澪、病室に1時間も居ない事をお忘れで?」
💫「あっ…」
🥀「看護師さん、みーんな探してたんだよ?」
🥀「そーいうとこ、自覚して行動しないと」
🥀「だめ、絶対」
💫「……ごめんなさい、」
零からの説教くらい、涙目になりながら謝った、
🥀「えっ…」
涙目になっている澪見て動揺している零、
🥀「泣かせたかった訳じゃないんだけど…」
🥀「はぁ…」
溜息を着きつつも、そっと腕を伸ばし
わしゃわしゃと澪の頭を撫でた
💫「っ…!」
💫「うぅ…グスッ」
🥀「えっ…ちょ!」
また泣き始める澪を見て焦る零…
💫(違う、違うの…)
💫(慰めてくれたのに、びっくりしただけで…)
💫「慰めてくれて、ありがとう…!」
………
🥀「っ、ははっ」
普段クールで無口な零が
声を上げて笑った…
💫「へ!?なに、何がおかしいの!?」
慌てる澪を見てずっと笑っている零
🥀「うちが泣かしたのに、なんでありがとうなの?」
笑いながらそう言った…
💫「あっ!!そうじゃん!!」
💫「せんせー、超サイテー!」
🥀「そんなん言うなって〜」
寒い冬の夜、
いつものように2人は笑って
話していたとさ………
~𝐄𝐍𝐃~
コメント
10件
ありがとね、書いてくれて
ガチてぇてぇ 大好こ🫶💕 なつ(れい)みお感謝