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蒼井はずっと病気と戦っていた。
辛い姿を僕らには見せてこなかった。
小さい頃から知ってたから頼って欲しかった。
特に、佐倉は。。
未だにきっと
自分を責めたりしているのかもしれない
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佐倉「これ、プログラムなんだけど」
蒼井「え、行きたい!!」
佐倉「行くんじゃなくて、お前も参加すんだよ」
蒼井「でもさ、俺はこーだから行けるかわからないし」
佐倉「今度聞いてみるか?」
瀬高「その方がいいかも!!」
佐倉「主治医の先生に聞くのはどう!?」
蒼井「先生は許してくれるけどさ……」
佐倉「そこは俺から頼むよ」
蒼井「だってさ、、、、」
佐倉「心配すんなって!俺らがいるから」
蒼井「ありがとう」
“ありがとう”しか言えなくて
僕も誰かの役に立ちたい気持ちでいっぱいだった。
母親「あら、来てくれてたの?!」
佐倉「こんにちは」
瀬高「こんにちは」
母親「なぁにー?」
佐倉「学祭のプログラムなんですけど……」
母親「咲翔行きたいの?」
蒼井「最後の思い出として行きたい。」
母親「……。」
蒼井「ダメ……だよね。」
母親「咲翔が決めたなら全力尽くしなさい。」
佐倉「やったー!!」
瀬高「やったやった!!!」
佐倉くんと瀬高くんのお陰で何とか
行けるようになって楽しみも増えた。
それから直々学校に行けるようになった。
楽しかった。
皆と同じ教室で学ぶ勉強も楽しかった。
普通ってこういうことなんだなって実感できた。
続く