テラーノベル
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※戦争・ドリームコア表現あり
なにも、みえない。
あかるい光も、にぎやかなネオンも、全部きえた。
だれもいない、なにもない、まっくらやみ。
そとも、なにもわからない。
俺以外の46人は、もう、バラバラになって消えちゃった。
「……くそ、なんで俺だけ、しねないんだよ」
暗闇に向かって吐き捨てても、自分の声すら吸い込まれていく。
身体が重い。動けない。冷たい機械のコードみたいなものが、俺の身体中に巻き付いて、無理やり心臓を動かしている。東京がしんだら、この国が本当に終わるから。
だからシステムは、俺を絶対に、しなせてくれない。
頭の奥で、ピコピコと、電子音が鳴り続けている。
目を閉じても、真っ暗な視界に、パステルカラーのシステム文字が強制的に浮かび上がってくる。
『通知:【沖縄】の接続が強制切断されました』
『通知:【愛知】のデータ消去が完了しました』
「あはは、うるさい、もう見せるなよ……」
みんなの最期のデータが、俺の頭の中に直接流れ込んでくる。
あいつらがどんな風にしんじゃったのか、俺には全部、わかっちゃうんだ。みんな、しんじゃっていいな。
楽になれて、ずるいじゃん。
ちいさな画面を見ることすら許されない、この真っ暗闇の世界。
なのに、頭の中のチャット画面には、ずっと消えないバグメッセージが残っている。
『東京、みんなを頼んだよ』
誰がくれた言葉だっけ。
もう、誰もいないのにね。
みんな、俺を置いていっちゃったのにね。
「まじで、最悪。……お前ら、早く俺を殺してよ」
涙も出ない暗闇の中で、俺の心臓だけが、ドクン、ドクンと、不気味に、正確に、動き続けている。
[警告:メインサーバー【東京】の強制維持モードを実行中。システムが崩壊するまで、永遠にシャットダウンはできません。]
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コメント
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うわあああ…第5話、重すぎて無理…😭💔 主人公だけ生き残っちゃって、しかもシステムに強制維持されてて、永遠に終われない地獄じゃん…「しねない」って叫ぶのがリアルすぎて胸がギュッてなった。「ずるいじゃん」のひとことが切なすぎるよ…(涙)バグメッセージの『みんなを頼んだよ』も、今は誰もいないってのがもう…ぴえん超えてぽろぽろ🥺✨ 続きが気になるけど心の準備が必要だよ…作者様、尊いけど苦しい作品ありがとう…!