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ドラマの撮影中。

出番になるまで、楽屋で待っていた。


「…..」


鏡を見ながら、髪を整える。


「…こんな感じでいいか…」


とんとん、と楽屋の扉が叩かれる。


スタッフさんが呼びに来たんだ、

と思い扉を開ける。


「…あれ、誰もいない…?」


不思議に思いながら、扉を閉めようとしたが、

下に箱が置いてある事に気が付いた。


「…..なんだ、この段ボール…」


宛名は渡辺翔太。

送られた先は…..『魔法少年サイト』


「…こんなサイト、知らねぇんだけど…」


気になって、その段ボールを楽屋に移動

させた後、『魔法少年サイト』を調べてみた。


「…は、?ヒットしねぇし…」


『魔法少年サイト』…そんなものは存在しない。


「…..なんなんだよ、これ…..」


イライラしててもしょうがないので、

とりあえず段ボールを開けてみることにした。


「…..鏡?」


そこに入っていたのは、

羽のついた手鏡と一枚の紙だった。


「….ステッキの使い方…?」


その紙には、この手鏡の使い方が書いてあった。


「…この鏡に相手を写すだけ。」

「…..ふは、なんだそれ…笑」


俺は内心呆れながらも、

その手鏡をカバンにしまった。


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