〈ニグ視点〉
「ぅ…」
うたいさんはそう呻いた後、半袖の上にカーディガンを着た。
「急に涼しくなったもんね。」
俺はうたいさんの体を温めるためにうたいさんのことを抱き締める。
そのまま流れるようにうたいさんの頭を撫で、冷房を消す。
「うん…最近まで暑かったから油断した…」
「昼と夜の寒暖差に気をつけないとね。」
「ね…」
眠いのか、うたいさんは眠そうに瞼を下げ始めている。
「寝る?」
こくりと頷いた後、俺に寄りかかって寝息を立て始めた。
…可愛い
体が熱くなってる、頬が緩む。
もう…このまま…一生離したくない…
「っ!?!?!?はっ」
俺は思わず自分の顔を殴った。
あっぶな、今…感情抑えられなくなってた…
薬飲むの忘れてた…
俺は引き出しから薬を出し、水と共に飲み込んだ。
本当に気をつけないと
うたいさんを大切にするには、病気を抑え込まないと行けない。
正直めちゃくちゃきつい
でも…うたいさんは、多分ヤンデレ的な人に耐性が無い。
一度、抑えてられなかった感情が少しだけ出てしまったことがあった。
床に、押し倒して
うたいさんの顔は、恐怖に染まっていた。
だから、この感情を少しだけ出せるようにするには、いつかうたいさんから求めて来るその時まで、待たなきゃ行けない。
一生駄目かもしれないけど
俺は薄い毛布をうたいさんに掛ける。
…気温の変化には気をつけないとな
コメント
2件
更新ありがとうございます🙇🏻♀️ニグさんの努力が伝わってきて本当に報われて欲しい…
自分よりutiさんを気遣ってる感じがしてまじでいい