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この腐りきった世界で

1 - 第1話 この腐りきった世界での朝

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2024年10月30日

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こーんな最低な世界、誰かが変えてくれないかな…

ちっぽけなこの願いは、誰にも届くことはなく消えていった。




「う…頭いっ…」

昨日の仕事で殴られた痛みの出る頭を手で抑えながら、俺、凸もりは起き上がる。

はあ…そういえば最近仕事漬けだった…まともに寝れたのいつぶりだ…?

たまには街とか歩こうかな…この国に来て数年経つのに、全然街のこと知らない…

そもそも興味すら湧いていなかった。

こんな腐りきった世界に…

外に出ると、太陽の光が眩しくて目を閉じる。

目が慣れてきて、歩き始めると焼き立てのパンの匂いがしてきた。

パン屋…そういえばお腹空いてた。

「あ!凸もりくんじゃない!久しぶりね!元気してた?」

パン屋の店員さんが俺に話しかけてくる。

あー…そういえばこんな人いたな…めんどくさい…さっさと買って帰ろ

適当にパンを選んで、お金を払う。

突然、店の扉が勢いよく開けられて、小さい子どもが入ってきた。

俺は驚いた。

その子には、狼の耳と尻尾が生えていたから。

「パン屋のおねーさん!見て!私お花摘んできたの!おねーさんにあげる!」

「あらマルベロスちゃん、ありがとう!大切にするね。」

その子は「バイバイ!」と元気に手を振りながら店を出ていった。

「あの子、孤児院にいる子なの、国に目をつけられたらまずいんだけどね、ああだから。」

俺はさっきの子の狼の耳と尻尾のことを思い出す。

………獣人は価値が高い、だから奴隷にされたり、国同士の取引に使われる。

どうか、あの元気な笑顔のままでいてくれよー…

俺は対して信じてもいない神に祈った。

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