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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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コンコンコン

セツ)!!はーい!

私はセツ、この世界ではSubの方…そして、とある人達のSubである

そして…そのとある人達は今私の部屋をノックした

まぁ、正確には…とある人達の一人…だけどね

セツ)うおっと…

扉を開けた瞬間倒れ込むように私を抱き締めてきたのは神覚者の一人、ツララさん

セツ)つ、ツララさん…さすがにここじゃマズイですから…

ツララ)褒めて…

セツ)わ、分かりましたから笑

1歩、2歩と下がり扉を閉めて立ったままツララさんの頭を優しく撫でる

セツ)偉いですね〜

ツララ)うん…夜遅くまで頑張った……褒めて…

セツ)凄い偉いですよ!

沢山沢山甘やかして沢山沢山褒めて…しばらく時間が経てばツララさんは表情を少し明るくして「ありがと、もう戻るね」と言って部屋から出て行った

セツ)私…勉強あるんだけどなぁ笑

何故寮室に居るのかって?いやぁ、この通りだからさ変に教室に行って褒めてって言われても…ね?まぁ、隠してるからさ…?分かるよね?(訳分かれ)

セツ)(可愛い…と、言うか本能かなぁ…可愛がりたくなっちゃうんだよなぁ)

年上でも…可愛がりたくなっちゃう…本能は本当に恐ろしい……

セツ)さ、暫く来ないと思うし教室行こ!

とある人達はある時間から暫く来なくなるのだ!因みに、その時間とは大体10時から午後3時辺りまでだ

お陰で授業の合間に私は教室に行くのがほぼ毎日である











教室

セツ)おはようございマース

教室に顔を出すと全員は明るく出迎えてくれる

因みに、私が遅れる理由は「番が〜」と

学校側はちゃんと理解を示してくれるし「気を付けてくるように」と言われるだけ

番が出来たのは入学したての頃である

番を複数人持つのはおかしいだとか何とか言われてるらしいが…私としては何らおかしくない

「本当の番じゃない」なんて世間的には言われてるが…そんなの私から見たら「あんたらから見たらそうかも知んないけど私としてはこの人達から見たら私は番なの」としか言わない

セツ)はぁ〜…

机の上でクタッとしていると女の子が声を掛けてきてくれた

女生徒)大丈夫?番が…って聞いたけど…

セツ)大丈夫だよ〜

女生徒)そうだ、前の授業のヤツ教えてあげるよ!

セツ)お、ありがと〜

女生徒がノートと教科書を差し出して「えっとね〜ここはね」と簡単に例題込み解説込みで教えてくれた

セツ)助かった〜ありがとね!

女生徒)ううん!それよりも番って凄いね!どんな感じなの?

セツ)あ〜…どんな感じ…か〜、甘えん坊…?

女生徒)そうなの?私まだ検査してないからさわかんないんだ〜

セツ)そうなの?

女生徒と話していると隣のクラスのドットとランス、フィンが静かーに顔を出しているのに気付いた

セツ)あ”〜…ごめん!ちょっと用事が出来た!

女生徒)え?あ、うん

走って3人の襟を掴んで人気のない廊下まで引き摺る







人気の無い廊下

セツ)…何してたの

ドット)ん!

ドットは( *¯ ꒳¯*)みたいな顔をして手を広げて来た

そして察した「あ、こいつら褒めろって顔してる」とね

セツ)んも〜…この時間は来ないって言ってたじゃん…

フィン)え、えへへ…

セツ)えへへじゃないの!

ドットはギューッと強く抱き締めて来た

セツ)んも〜…結局甘やかしちゃうし…

ドットの頭を撫でるとグリグリと頭を擦り付けてランスとフィンは羨ましそうな顔をしながらもドットをきつく睨み付けている

セツ)分かったから!そんな顔しなくていいから!

ドットを離そうとしても会っていなかった期間が長かったせいか離れようとしない

ガッチリ抱き締めて…もう、あの…コアラみたいな…

セツ)ちょ…せめて座らせて……キツイ…

ランス)……俺も…

セツ)わかったからァ!(これじゃあ授業行けないなぁ…)












数時間後

セツ)丸1日潰れた…

フィン)エヘヘ

セツ)こーら、もうおしまいだよ

ランス)もう終わりか?

セツ)おしまいだよ、ほら「行っておいで」

3人)ムッ…

3人は拗ねながらも教室に戻った

セツ)さて…私も戻らなきゃ

廊下を走って教室に向かうと鼻筋をツンっと甘い匂いが襲った

セツ)なに…これ……(でも知ってる匂いだ…)

瞬時にこれはマズイと思いポッケに手を突っ込んで薬を取り出し1錠飲む

セツ)(どこの誰だよ!薬は!?まさか検査しずに発情したのか!?)

走って匂いの源を探る








セツ)はぁ…はぁ…(近づいてるのかな…匂いが徐々に濃くなってきてる…)

Subが飲めるようの薬を握り締め探していると青色の…私のSub、アビスが座って呼吸を荒くさせていた

セツ)先輩!

アビス)あ、ぅ…?り、えん……?

セツ)薬は!?

アビス)なく……て、からだ、あつくて…

セツ)ないなら言ってください!

Sub専用の薬を飲ませ落ち着くように背中を優しく摩る

「Goodboy」と褒めながら…優しく頭を撫でながら

アビスは私を強く抱き締め体をブルブルと震わせている

セツ)大丈夫、大丈夫ですよもう怖くないです

落ち着く様に着ていたコートをアビスに被せ強く抱きしめる









数十分後

セツ)大丈夫です?落ち着きましたか?

アビス)え、えぇ…すみません……

アビスに着せていたコートを羽織直し「薬、持っておいて下さい」と言って渡すとアビスは申し訳なさそうな顔をして薬を受け取った

セツ)それじゃ!私行きますからね!

行こうとしたら手を引っ張られ「よ、夜…その……怖いので寝てくれませんか…?」と言われ笑顔で「もちろん!先輩のお部屋に行きますね!」と言い残して私は教室に向かって走った

魔法学校のとある神覚者ととある生徒はとある生徒の言いなり

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