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#すちみこ
たむ
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❄️
62
どようのとうこうぶん!
朝。
リビングに降りていくと、なつがキッチンに立っていた。
フライパンの音。いつも通りの匂い。
でも、今日は少しだけ違う。
いるまの後ろを、こさめが歩いている。
ぴったりと。
「……おはよ」
こさめが先に言う。
なつが振り向いて、一瞬だけ二人を見る。
繋いではいない。でも距離が近い。
「おはよ」
それだけ言って、また料理に戻る。
何も聞かない。
でも、全部わかってる顔だった。
ソファでは、暇72がスマホをいじっている。
「……あれ、距離近くね?」
にやっと笑う。
「うるさい」
いるまが即答する。
その横で、こさめが小さく笑う。
その笑い声が、前より自然だった。
少しして、らんが降りてきた。
目が合う。
数秒の沈黙。
いるまは、目を逸らさなかった。
らんも、逸らさない。
それから、らんはふっと笑った。
「……泣かせんなよ、もう」
「……」
「次やったら殴る」
でも声は、優しかった。
いるまは小さく頷く。
「……悪かった」
らんはそれ以上何も言わず、椅子に座る。
空気が、少し軽くなる。
そのとき。
テーブルの下で、こさめの指がそっと触れてきた。
確認するみたいに。
いるまは、今度は迷わなかった。
指を絡める。
ぎゅっと。
こさめが、息を小さく吸う。
でも、手は離さない。
「……いるまくん」
小さな声。
「なに」
「ちゃんと、いる?」
不安が少し混じっている。
昨日、泣いたばかりだから。
いるまは、まっすぐ答える。
「いる」
短い言葉。
でも、はっきりと。
「隣に」
こさめの目が、ゆっくり細くなる。
安心した顔。
その表情を見て、いるまは思う。
守るとか、強くなるとか。
まだ、そんなのはわからない。
でも。
逃げない。
それだけは、決めた。
リビングの窓から、朝の光が差し込む。
壊れていたはずの心は。
まだ傷はあるけど。
ちゃんと、誰かと並んで立てていた。
コメント
2件
殴るって、怖い言葉使ってるのに優しさがあるのいいなぁ...໒꒰ྀི⸝⸝´ ˘ `⸝⸝꒱ྀིა