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にちようぶんやな~
とうこうじゅんびあるのにとうこうできんのなぞ…
その日は突然だった。
夕方、インターホンが鳴った。
なつが出る。
「……はい」
少しの沈黙。
空気が変わった。
リビングにいたいるまの背筋が凍る。
その声。
忘れられるはずがない。
「いるま、いるんだろ?」
低い声。
過去。
逃げた場所。
こさめが、いるまを見る。
いるまの顔が真っ青になっている。
「……帰れ」
なつの声が、いつもより低い。
「部外者は入れない」
「は?家族だぞ?」
いるまの手が震え出す。
呼吸が浅い。
こさめが、そっと手を握る。
「大丈夫」
小さな声。
でも、いるまの震えは止まらない。
「……逃げてきたくせに」
ドア越しの声が刺さる。
「また隠れてんのか?」
その瞬間。
ガチャッ
ドアが少し開いた。
らんが立っていた。
「帰れ」
冷たい声。
「ここは、あいつの家だ」
「何様だよ」
「仲間だよ」
はっきり言った。
その後ろに、暇72も立つ。
こさめも、いるまの前に出る。
震えているのに、前に出る。
「……帰ってください」
声が震えてる。
でも、逃げない。
なつが最後に言う。
「ここはな」
静かに。
でも、強く。
「壊れたやつが、立ち直る場所だ」
「お前みたいに壊すやつは入れない」
沈黙。
舌打ち。
そして足音が遠ざかる。
静かになる。
いるまの膝が崩れた。
「……っ」
息が荒い。
こさめが抱きしめる。
「大丈夫、大丈夫」
背中をさする。
なつが、しゃがみ込む。
「聞け」
いるまが、震えた目で見る。
「俺がこの家作った理由、教えてやる」
リビングに全員集まる。
なつが壁にもたれて話し始める。
「昔な、俺にも仲間がいた」
静かな声。
「でも、助けられなかった」
誰も口を挟まない。
「壊れてるってわかってたのに、放っといた」
拳が、少しだけ震える。
「だから作った」
顔を上げる。
「今度は、見捨てない場所」
いるまを見る。
「逃げてもいい。でも戻ってこい」
「ここはそういう場所だ」
こさめが、いるまの手を強く握る。
らんが、ふっと笑う。
「だから拾われたのか、俺ら」
暇72が肩をすくめる。
「最高じゃん、それ」
静かな空気。
でも、あたたかい。
いるまが、初めて自分から言った。
「……帰らない」
震えてるけど。
「ここに、いる」
こさめの目に涙が浮かぶ。
今度は、悲しい涙じゃない。
なつが、少しだけ笑った。
「なら、決まりだ」
外はもう暗い。
でも、この家の中は、ちゃんと明るかった。
壊れていた心は。
今、守られている。
ここで、一区切り!
ここから、さらにつづくよ~
つまらんかもだけどごめん
コメント
1件
イヤアアアアアアアアアア((落ち着けくそ