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ソファの上で重なり合う熱い吐息。
黒瀬くんの指先が私の肌をなぞるたびに、火花が散るような刺激が全身を駆け抜ける。
「…っ、あ……黒瀬、くん……」
「『蓮』って呼んでくださいって言ったじゃないですか」
彼はわざと動きを止め、焦らすように私の瞳を覗き込んできた。
潤んだ瞳の奥にあるのは、獲物をじっくりと追い詰める冷徹なまでの独念欲。
私は抗う術もなく、震える声でその名前を紡ぐ。
「……れん、くん……」
「ふふ……いい子ですね、舞さん」
満足そうに微笑んだ瞬間、彼は私の首筋に再び牙を立てた。
今度は甘噛みなんて生ぬるいものじゃない。
くっきりと、誰が見ても「誰かのもの」だと分かるような、深い刻印。
「っ! ……んんっ♡♡」
「……これを見るたびに、僕に抱かれてる時のことを思い出してくださいね?」
彼は私のシャツを完全に肌から押し除けると、剥き出しになった胸元に熱い手のひらを滑らせた。
昨日よりも、昼間よりも、その愛撫は激しく貪欲で。
まるで私という存在のすべてを自分の色で塗り潰そうとしているみたいだった。
「……ねぇ、舞さん。明日、会社に行ったら、また『いい後輩』のフリをしてあげます」
彼は私の耳たぶを舌先で転がしながら、低く、甘い声で囁いた。
「でも、忘れないでくださいね。僕がどれだけ舞さんを好きで、ぐちゃぐちゃにしたいって思ってるか」
その言葉に、背筋がゾクゾクと震える。
恐ろしいはずなのに、心のどこかでそれを求めてしまっている自分がいる。
「……っ、は、あ……っ…♡♡」
彼が深く、突き上げるように私を貫いた瞬間、私の思考は完全に弾け飛んだ。
リビングの柔らかな照明が、激しく揺れる彼の金髪を黄金色に縁取っている。
その美しくもギャップがすごい黒瀬くんの姿を、私は涙に濡れた瞳で焼き付けることしかできなかった。
夜はまだ始まったばかり。
彼の愛は、私の身体が悲鳴を上げるまで、決して終わることはなかった。