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「おじさま、ルド?くん、え〜女の子!男の子、それにおねえさん。これだけアモのファンになったんだけどさまぁだ盛り下げるつもりなの??」
「………みんな我慢してね」
タムジーは袖から1本の糸巻き棒を取り出し人器化した。それと同時に走り出す操られている4人。何故かラムレザルだけはその場に留まっていたのは気になるが
「”ネット”」
タムジーが糸が巻かれている部分を時計回りに回すと糸がバッと広がり4人を絡め取った。
そしてそのまま宙吊りにする。
「な…なにこれぇ…縄?うわぁアモの部屋が…みんな何とかしてよぉぉ」
くすんくすんと泣き始めるアモ。4人は抜け出そうとするが縄がどんどん絡まっていく
「おねえさん助けて!みんながいじめてくるよぉ!助けて!!」
アモはラムレザルに助けるよう命令するがラムレザルは動こうとしない。
「ラムは動きなし…か。それは別として “痛み” で正気に戻る系かと思ったけど違ったみたいだね」
「ひどい人ばっか!その言い方仲間怪我させてまで実験してるみたいよね!でも実験は失敗ねアモのためならどんだけ傷付いても抜け出そうとするよ!血が流れちゃうよ〜…それはそうと…おねえさん!ねぇ!ねぇってば!!助けてよ!ねぇ!!動けよ!」
「(何か知らんがラムに能力が働いてない…あいつもそれに動揺して焦ってるな…)ラム見てくるわ」
「お願い。この人器…糸巻き棒なんだよね」
「!」
「知ってるかな。本来これは糸を巻くための棒なんだ」
そういうとタムジーは糸巻き部分を反時計回りに回した。
当然糸が巻かれていく…が、ついでにと言わんばかりに絡め取った4人も纏めてしまった。
パッと見黒ひげ危機一髪に見えなくもない。
「ファン(笑)巻の完成〜。そしてメンヘラ女捕獲完了」
アモは逆さまに吊られていた。
「ラムは?」
「全然。ぼんやりしてて…さっきから泣いてる」
「”親父”、と言ってるからきっと家族の幻覚でも見ているんだろう。」
「ザンカは何か知らないの?」
「父親と死別したことしか知らん。ラムの家族構成とか俺は何も知らんねん。」
グリスはラムレザルの脈を測ったりしているがこれといった異変はみられない。
心音を聞こうとしたがラムレザルには人工心臓があることを思い出し聞くのをやめた。
「頭から出血してるが傷は浅い。外傷はそんなに見れないが右手の小指が外れてる。それに肋骨にヒビが入ってるかもしれん」
「まあまあな重症じゃない?それ」
「ヒビが入ってる可能性が無いとは言いきれないってだけだ。あと、足も折れてる。痛くないのか?ラム」
「……」
「反応無しか…ラムのこと見ててね。何するかわかんないから」