コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
あてんしょん
os×ht
htさんが風邪ひくだけ
キャラ崩壊
意味不明
腐ってるぅ↑
それでもいい方は、どうぞ
ht『かぜひいたたすけて』
朝スマホを見ると、htからそう連絡がきた。
文面から見るに相当症状が辛いんじゃないだろうか。
os『熱あるの?』
ht『あるしだるいしあたまいたい』
os『なんか持ってこうか?』
ht『くすりは病院いってからもらう』
os『じゃ適当にスポドリとかゼリー持ってくね』
ht『ありがとう』
恋人同士ではあるが、お互いの仕事の都合で、同棲していない。こういう時にすぐに駆けつけられないのがもどかしい。
とりあえず財布をポケットに突っ込みコートを着てバッグを持って速攻で家を出る。
htの家まで20分か…。ヤバいなぁ…。
ピーンポーン
os「もしもーし?」
返事はない。まあ予想通り。
合鍵を鍵穴に差し込みぐるりと回す。カチャリと気持ちのいい音がして、そのまま取っ手を押して家へと入った。
綺麗に整頓されたリビングとダイニング。キッチンには洗い物は一つも見えなかった。
荷物をソファーに置き、ハンガーに上着をかけて洗面所で手を洗う。
人の気配は確かにするのだが、物音が一つもしない。
os「ほんまに調子悪いんやなぁ…」
彼の部屋はどこだったかな、と思い出しながらバッグの中身を漁る。スポドリとゼリー、あと市販薬。頭痛を和らげるくらいの効果はあるだろう。
それらを持っていざ部屋へ向かおうとすると、階段から誰かが降りてくる音がした。
ばったり出会う。相手はびっくりしたような顔をする。でも顔も目も真っ赤。息は荒いし足取りがおぼつかない。風邪だねぇ…。
ht「え、マンちゃん!?」
os「あ、インターホン鳴らしたんやけど気づかんかった?」
ht「うん、寝てたや」
os「あー、出なかったから合鍵で入っちゃった。すまん」
ht「いや、いいよ。ありがとう」
os「辛くないの?」
ht「大丈夫…、ハァ、ハァ…」
os「うん、寝てよっか」
ht「でも、せっかく来てくれたんだし」
os「だーめっ、寝てなさい!!」
そう言って彼を抱き上げ階段を登って部屋まで運ぶ。運んでる間ずっとhtは恥ずかしそうにしてた。いいやん、恋人同士なんだからさ!
os「というわけで色々買ってきたんやけど、腹減ってる、?」
ht「えー、ううん、減ってない、けど」
os「けど?」
ht「食べれるだけ食べたい」
os「はーい」
ゼリーの蓋を開けてスプーンですくう。ぷるぷると透き通ったこの物体は、みずみずしさ満点。自分が食べたいのをぐっと我慢して彼にスプーンに乗せたゼリーを差し出す。
ht「え、っ」
os「どした?」
ht「いや、一人で食べれる、から…」
os「……、かわいいめぅ〜♡」
ht「あー、もう!!」
os「ほらほら、風邪なんやから遠慮せず、ね?」
ht「ぅ〜…」
思わず口元がニヤける。いかんいかん、看病なんだからちゃんとしないと。
結局htは、不満げな子どものような顔をしながらも俺の手からゼリーを食べてくれた。3口でお腹いっぱいになったようだ。
os「あと、薬ね」
ht「あ、買ってきてくれたんだ」
os「うん、水どうぞ」
ht「ん…」
htは薬が苦くても不味くても飲んでくれるから、そこは手がかからなくてとても良い。どこかのグルなんたらさんとは大違いだ。
ごくりと飲み干すと、目を閉じてそのまま横になった。すぐに寝息が聞こえる。いつもより少し荒くて、早い。
部屋に置いてあった体温計で起こさないように気をつけながらそっと体温を測ってみる。
os「38度かぁ…、うわ〜…」
思ったより高かった。これ俺帰らへんほうがいいかも…?
os「うーん、夜になったら上がるかなあ」
そうじゃないといいけど、と呟いて部屋を出る。まだ昼ごはんを食べていなかった。コンビニで買った弁当をレンジで温めて食べる。
彼の家でご飯を食べるのは本当に久しぶりで、同じ机を彼と囲めたらなぁ、と考えてしまう。
昼ご飯のあと、俺も寝てしまったようだ。
気づけば時計は3時を回っている。
os「やば…」
そうだ、htの様子を見に行かないと。流石にまだ寝てるか?いや、起きてるかも。熱上がってたりしたら大変やな。
色々考えながら階段を登って彼の部屋に入る。一応ベッドにはいた。でも、目がこちらをしっかり見ている。
os「あ、起きたんや」
ht「ぅん、おはよぉ、…」
心なしかいつもより大分ぽやぽやしている気が…。よくよく見れば目もなんとなく虚ろだ。寝ぼけてるのかな、いや、熱で頭が回ってないのか…。
os「大丈夫?」
ht「だいじょぅぶ…、薬のんだから」
os「熱は?」
ht「ある…、つらぁい…」
os「お腹減ってる?」
ht「ぜんぜん…」
os「そっか、熱そうだから保冷剤持ってこよっか」
ht「ぇ?」
os「冷凍庫から保冷剤探しに行くから、ちょっと待ってて」
ht「いくの?」
os「え、うん。だって熱いやろ?」
ht「やだぁ、ここにいてよ」
os「……、!?」
ベッドにいながらこちらの袖をぐいぐいと引っ張って離さない。少しでも動こうとするとその力が強まる。そして止まると緩むのだ。これって、つまりデレってやつ…?
あのhtにデレ期が来た…!?
どうしよう、世界滅亡するかも。
世界滅亡以前に俺がその可愛さで死ぬ。あぁ、誰か遺言を聞いてくれる人はいないだろうか。
いやいやいや、何考えてんの俺。ちゃんとしなきゃ。いくらhtが可愛いからって、看病を引き受けたからには全うせねば…。
os「よし、行くか…」
ht「え、ほんとにおいてくの、?やめてよぉ…(グスッ)」
あ、やっぱ駄目だ。こんなかわいい生き物一人にするわけにはいかない。ていうか今のうちに録画かなんかしとかないと一生見れない光景かもしれない。
os「いや、行かない、行かないから!ね、?」
ht「え、ほんとぉ?やったぁ〜(ふにゃ)」
os「(絶命)」
ht「まんちゃんもねむぃ?いっしょにねよ、?」
os「〜〜ッ、うん、いいめぅよぉ?♡」
ht「じゃ、おやすみ…」
os「ぅん、おやすみぃ…」
――――――――――――――――――――――――――――――
こんにちは、てってれーです。
風邪ひくと一気にデレッデレになるhtが書きたかった、などと犯人は供述しており、今後精神鑑定が行われる予定です。
爛熳組の圧倒的ほのぼのさ。好き。
少ないんですよね爛熳の作品。みなさんもっと書いてくださってもいいんだぜ、!
調子乗りましたすみません。
それではさようなら〜