『師範!ただいま戻りました!』
「ああ、おかえり。みのり」
『ただいまです!…師範、今からどこかに出かけるんですか?』
師範は靴を履いていた
「ああ、柱合会議というものに参加しないといけないんだ」
『柱合会議…分かりました!頑張ってくださいね!』
「ああ」
そう言って師範は外に出た
『わたしはどうしようかな…鍛錬?』
『久しぶりにダンスしたいなー…』
そう独り言を呟いていると…
「カァー!カァー!風柱カラ!手紙!手紙!」
『風柱…?実弥さんのことかな…?』
実弥さんが手紙を送るって珍しいな…
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みのり、元気ですか。
良かったら今日、風柱邸に来て稽古を付けてもらいたいです。
都合が合えば、お願いします。
桐谷 遥より
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は、遥ちゃんからの稽古のお誘い?!
うぅ〜緊張しちゃうよ〜!
「あ、みのり。久しぶりだね」
『ひ、久しぶり!』
き、緊張しちゃうよ…
「伊黒さんも柱合会議?」
『うん!』
「そうなんだ…大変だね、柱の人達って…」
『そ、そうだよね〜』
うぅ…なんでモモジャンの皆と話す時はこんなに緊張しないのに…2人きりなった瞬間緊張しちゃうんだろ〜!
「あ、みのり。おはぎ食べる?」
『おはぎ?食べる食べる!』
「分かった。師範【みのりが来る】って言ったら買ってきてくれたんだ」
『へぇ…!なんだか嬉しいなぁ…!』
「ふふっ…だよね」
『はぅっ…』
うぅ…やっぱり遥ちゃんの【アイドルスマイル】には敵わないよ〜!
「それに、紅茶も買ってきてくれて…後で淹れるね」
『う、うん!ありがとう!』
遥ちゃんが紅茶をわたしの為に淹れてくれる…かぁ…
はぅ…っ!
『んん〜!やっぱり美味しいね〜和菓子って』
「うん。…愛莉達ともたくさん食べてたよね、和菓子」
『うん…』
遥ちゃんは切なそうな顔をすると紅茶を飲んだ
『そういえば…遥ちゃんは何の呼吸を取得するの?』
「私は師範と同じ風の呼吸だよ」
『へぇ…!風の呼吸かぁ…!』
わたし、遥ちゃんが恋の呼吸を習得してたら失神するかも…
『美味しかったね!』
「うん。…それじゃあ稽古、お願いできる?」
『あっ…!』
そ、そういえばわたし、遥ちゃんと稽古をするために来てたんだ…
『それじゃあどういう稽古にする?』
「えっと…1回手合わせお願いできるかな」
『て、手合わせ?!う、うん!もち、勿論!』
遥ちゃんと手合わせ…っわたし持つかなぁ…
『あっだけど…遥ちゃんが風の呼吸使ってる所、1回見てみたいな』
「うん、分かったよ」
遥ちゃんは木刀を握ると…
「風の呼吸…参ノ型…」
「 晴嵐風樹…」
遥ちゃんの周りに少し風のエフェクト?みたいな物が見えた
『わ、わぁ…!す、凄いね!』
「そうかな…?ありがとう、みのり」
真剣な遥ちゃん…すっごくカッコよかった!
『よーっし!わたしも頑張るぞー!』
「ふふっ…そうだね」
そう言って遥ちゃんは木刀を握り直した
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