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こんにちは
前回の「主様の救済」は覚えてるでしょうか?
あれって今回書く「聖書」の追加で書く気だったんですけど、ちょっと長くしすぎて分離しちゃった
「聖書」は短めだから、少しでも伸ばそうと思ったんですよね
まぁ、一旦書くけど
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前回「主様の救済」と同じ
(悪魔と天使がいる世界で、インドくんが悪魔である)
イギリス様からもらった聖書をしばらく読んでた頃の話
前回よりもグロい表現ありな気がする
まぁレッツラゴー!
聖書に手を伸ばす
ジュッと手の焼ける音がしたが、いつも通りのことで気にしない
ペラペラとページをめくって、前まで読んでいたところを探す
全てはあのお方のために!!
…ところで、全然そのページにたどり着かない
自分のメモ書きも見当たらないし…
それに手の溶け方が尋常じゃない
痛みもいつもよりひどくて、心音に合わせて、ズキズキと音がするように痛い
ドロッ
「い゙っづ…」
さすがに手が溶けて、余計に痛みが強くなる
聖書をドサッと落とす
その瞬間、聖書が強い光を発した
「ぎゃっ…」
あついっ、あつい
それしか考えられなくて、視界が回って倒れ込むのが、遠い出来事のようだった
逃げようと腕を伸ばしてもがこうとする
でも腕も溶けていって、ドロドロとした液体になっていく
たすけてっ!そう言おうとしても、喉からなにも発せなくて、頭が重くなって、地に頭をつける
視界は真っ黒だけど、なにか液体が伝う感覚がした
…ただあつくて、あつくて仕方なかった
「あなたねぇ…聖書は天使の武器に使われるって言われたでしょう?」
ズルッて音がする
視界が眩しくなった
目の前にはイギリス様の顔があった
「え…イギリス様っ!」
少し下をみると、手があった
今イギリス様に掴まれてる?
そりゃドクドクする訳だ
「…再生、ちょっと時間かかるんですよ。天使の力を分離して、作り直さないといけないんです。一旦顔だけ直しましたけど」
「あ、ありがとうございます!」
とりあえず軽く目線を下げて会釈をする
イギリス様の手、冷たいなぁ
あつい体を冷やすようで丁度いい
「…で、なんでこんなことになったんです?」
「え、えっと…その、いつものように聖書を読もうとしたんですけど、手が溶けて、落としまして、気がつけばこれでした」
正直、自分でもよく分かってない
聖書を開いてみたら、体が溶けるんだから
「…いつも読む時とおかしいところは?」
「手の溶けるスピードが速かったです、 それと自分のメモが無かったです…以上です」
「それで気づけなかったんです?」
…そう言われてみれば、気づけたかもしれない
「…申し訳ございません」
「はぁ…」
イギリス様がため息をこぼすのが肌で感じれた
…怒ってしまわれただろうか
…それも、嬉しいような、そんな気分だ
「次から気をつけなさい。…それと、聖書の完成、楽しみにしてますよ」
「!っ、はいっ」
よかった、怒ってなくて
残念だという気持ちは押し殺して、笑う
…イギリス様は本当にとっても優しくて、素晴らしい魔法使いで、悪魔で…我らの創造主だ
もっとあなたを知ってみたい
…だから、頑張らないと
「…まず、体直しますね」
「はいっ!!」