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1年前の入学式、俺は愛しの恋人とともに体育館のギャラリーから見ていた。
式中ずっと座ってるのがめんどくさかっただけなんだけどな。
ギャラリーの柵に体重をかけて上から新入生が入ってくる様子を見ていると、隣で同じように見ていた照が俺の袖を引いてきた。
渡辺「ん?どした?」
岩本「ねぇ、あの人カッコよくない…?」
照が指を刺している方を見ると、1人の男子生徒と目が合った。
何で上見てんだよ、前見ろよ。
そいつは背が高いイケメンで、誰よりも目立っていた。
隣の照を見てみると、両手で口元を隠して、そいつを愛おしそうに見つめていた。
まじで?
先生「おい!渡辺!岩本!お前ら何でここにいるんだ!!」
岩本「げっ、見つかっちゃったよ、しょーた。」
先生「ほら、早く降りるぞ!」
岩本「はーい……」
ナイスタイミングだよ先生。今日だけは感謝してあげる。
たぶんこの後説教もしくは反省文だけど、俺はとりあえず照の視界からあいつを離したかった。
確かに、俺は照よりも背も低いし、特別モテるわけでもないし、あいつに勝てる要素はない気がする。
でも俺はあいつよりも照のことより知ってる。
俺は隣にいる照の腰に手を回して、わざとらしく引き寄せる。
岩本「んっ、翔太…?」
照は渡さないからな。
そう思ってたのに、あの一週間後、照から別れを告げられた。
渡辺「…っ、なんでだよ、!」
岩本「ごめん…、他に、好きな人ができた、」
なんだよ、それ。
渡辺「……っ入学式のあいつかよ、」
俺が言うと、照はわかりやすくビクッと震えた。
渡辺「…何であいつなんだよっ、俺の方が照のことよく知ってるし、誰よりも照を愛してるだろ…?」
俺は照を壁に追い詰める。
渡辺「……俺、認めねーから、」
岩本「っ、お願い、」
渡辺「だってっ、あいつがお前のことを好きになってくれる保証あるのかよ、愛してくれんのかわかんのかよ、」
岩本「そんなのわかんないよ……、でも、可能性がないわけではないじゃん…。だから、頑張りたいの…」
渡辺「………、」
岩本「………翔太のことが嫌いになったわけじゃないからっ、これからも仲良くしたいし……」
渡辺「じゃあ別れなくていいじゃん。俺、照のこと愛してるよ、?」
絶対別れたくない……。あいつなんかに照を渡したくない
岩本「っ、別に、俺のこと好きなままでいてくれてもいい……、だからっ」
渡辺「………わかった、」
岩本「…!ありがとう、ごめんね…」
渡辺「その代わり、最後に抱かせて。それで、全部終わりにする、から……」
岩本「…………いいよ。」
俺はその夜、思いっきり照を抱いた。照の身体を最後にたっぷりと堪能した。
正直、照が好きなままでいいと言うのなら、と自分を無理矢理納得させた。
ここで駄々を捏ねて照に嫌われたくないから。
付き合ってた期間の2人の気持ちは本物だし、本当は離したくなかった。
でも、照が傷ついたときは、また俺のモノにするから___________________
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