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せんたくのり
次の日
朝、玄関を出ると太智がいた。
「おはよ」
「うん、おはよ」
昨日は笑い合えていたが、次の日になるとちょっと気まづい。
ただの友達じゃないからだ。
「…今日ってなんの授業だっけ」
「確か、数学があったような」
「ぇ?!あったっけ」
「えなかったっけ?」
「うわー、数学嫌だ」
「え、仁人数学無理なん?笑」
「無理だよお」
「そうなん笑笑」
そんな会話を繰り返しながら学校へ向かった。
あと10mほどあれば着くであろうところで太智は足を止めた。
「あ、まって… 」
「何…?」
俺は嫌な予感がした。
「忘れ物…したわ」
「はぁぁぁぁぁ?!」
そうなるであろう。
毎回忘れ物はないか聞いているはずなのに
こうやって、忘れるのが太智だ。
「取りに帰らないと…今日絶対にいるやつ、」
「もー、なにしてんの?俺一緒に行かないから」
「えー、仁人ぉ、来てよぉ」
「嫌。絶対に無理。遅刻したくない」
「お願いやってぇ」
「この前授業遅れたばっかでしょ?絶対内申点下がった」
「あれは仁人がないたからやーん!!」
「そうだけど…まあ俺は取りに帰らないから」
「お願いやってぇ、彼氏やろ?」
「…は?」
「お願いぃ、」
「あ”ーーーわかったから!!ほら、早くいくぞ」
太智のつぶらな瞳にやられてしまった俺がすごく悔しい。
「はぁっ…はぁ、」
「っしゃー!!ぎり遅刻セーフ!!」
「太智…なんで…そんな…」
「仁人ありがとー!!おかげで間に合った!!」
「いや..まあ…いいけどさ… 」
「あれ?仁人大丈夫?」
「大丈夫じゃねえよ!!」
こちとら体力も少ないというのにダッシュで取りに行けなんて拷問だろ。
「え、あ、ごめん…」
「いや、大丈夫…」
昼休み
昼飯を買うために俺は購買に向かった。
すると後ろから声がした。
「仁人おおおおおお!!」
「ぇぁっ?!なに?」
「なーに1人でいってんだよー」
「ぁあ、ごめん」
「一緒にいこ!!」
「うん」
向かっていると後ろの方から
「あっこやっぱそうだよな?!」
「うーわ、やっぱ太智そうかー」
「吉田も結構意外だよなー」
「いや、そうでもなくね?」
「そうかぁー?」
噂されていた。
(なんで…?)
俺らが思いを伝え合ったのは昨日のはず。
噂が広まるのが早いことは知っていたが、こんなにも早いとは思ってもいなかった。
太智が言いふらした…?
「え…?」
思わず声が出た。
「仁人?どうしたの?」
「いや、なんもない…」
「後ろのやつ?気にしなくていいよ」
「うん…」
後ろのやつより太智が気になってしょうがない。
太智が言った…?いやでも太智が…
「なんか考え事してる?もう着いたけど…」
「あ、ああ、着いた…か」
頭の中がいっぱいで全然気づいてなかった。
「仁人大丈夫、?なんか抱え込んでたら言ってよ…?」
「うん…大丈b…」
「大丈夫ちゃうやろ。顔に書いてある」
「へ… 」
頭の中を見られたかと思ってゾッとした。
「いや、まあ…太智が、言いふらしたかと思って…」
「何を?」
「俺らのこと…」
「は?そんなわけないやん笑」
「だよね、よかった…」
「何…まだ信じきれてない顔してんなぁ?」
「…は?」
そんな言葉と同時に頬に太智がキスをした。
「太智…?!」
「これでわかった?笑」
体が熱い。
確実に体温が上がった。
「顔、真っ赤やで笑」
「…反則」
「イエローカード?笑」
幸い、人はほぼいなかった。
「仁人…いいなぁ、笑」
「は…?」