_____パサ … っ
月城「 若井くん、 どれにする ー? 」
とあるカフェのメニュー表を広げながら
話す 、 同じ会社の先輩 。
いつも優しくて 、 可愛い笑顔を見せてくれて
実は 俺の好きな人 …..。
毎回発言や行動が無自覚すぎて
そこにもやられてる ….
若井「 えーっと 、先輩はどれにしますか ? 」
月城「 あー私? 私は……若井くんと同じのがいい ! 」
…………….出た 。
先輩の無自覚発言 。
こういうのでみんなを堕としていくんだな …。
若井「 …そっか…….。 なら俺このケーキで 」
月城「 ぁ 、ケーキとか食べるんだ …..なんか意外かも 」
若井「 何がですか 。 俺だって食べますよ 」
月城「 もっと大人っぽいもの頼むのかと思ってた。 コーヒーとか 」
若井「 ……..、 」
若井「 コーヒー飲んでる若井くんの方が良かったですか … ?」
月城「 え !? そんな事ないよ ! ギャップがあっていいじゃん !! 」
若井「 ….ギャップ …。先輩はギャップがある人がす――― 」
「 お待たせしました 。ショートケーキお2つです 」
月城「 ぁ 、 はいっ 」
「 ごゆっくりお召し上がりくださいませ 」
月城「 若井くん 、 さっきなんて … ? 」
若井「 ううん 、 なんでもないです …… 。 食べましょ 、早く 」
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ショートケーキが届いて数分後 。
余程美味しかったのか 、 夢中に食べ続ける先輩 。
ハムスターみたいで可愛いな …………. 。
若井「 先輩 、食べるの早いですね 」
月城「 …? 、 そうかな。若井くんが遅いんじゃないの? 笑 」
月城「 …………あ 、 待って待って 、 笑笑 」
若井「 な 、 何ですか …。 」
月城「 若井くん 、 口にホイップついてる ー 笑 」
若井「 ……は 、 うそ 、 ちょ …. 見ないでください ッ ! // 」
若井「 どこについてますか …っ ?! 」
月城「 ふふ 、 取ってあげるね 笑 」
俺の顔の目の前に指を差し出して 、
ホイップを取る先輩 。
___ 恥ずかしすぎる …………..っ
月城「 ん 、 とれたよ 笑 」
笑いながら手についたホイップを
___ぺろ ……っ
っと舐めた 。
若井「 ?!?! …./// 」
若井「 せ 、先輩何してるんですか っ !? 」
月城「 だって 、若井くん舐めてないし 良いかなって ….」
月城「 ダメだった ….? 」
若井「 ダメに決まってますよ …..っ ?! //」
若井「 ….ちょ 、 おれ 、トイレ …..ッ 」
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…… やばい 、 やばいよ 。
あれはほんっっっっとにやばい 。
流石に無自覚が過ぎてる !
別にトイレに行くわけでもなく 、鏡の前に立ち
真っ赤に染まった自分の顔を見る 。
あんなことされたら …………..
もっと好きになっちゃうよ …….っ
これは 、 期待してもいいやつ …..?
…….
数分後 。
まだドキドキしたままで 、 顔はまだ 少し赤いが
先程より 気持ちが落ち着いたため トイレを出る 。
月城「 あ 、 若井くん 。 どうしたの大丈夫だった ?! 」
若井「 ぁ 、はい ….一応 」
若井「 …..ほんとに ずるいですよ 、 先輩 …. 」
end.