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・妄想が多いです。てか妄想しかありません。
・一人称等間違っていたらご指摘ください。全力で土下座しながら書きなおします。
・まあ、場所はどっか非現実的な所(まいごえん民はゆぅろぴあ)として見てください。
・数名お亡くなりになっている設定となっています。ご了承ください。
・ぜひ「つづみぐさ」聞いてください。そしてまいごえん沼に浸りましょう。
・ついでにCR沼にも浸りましょう。
…数日前。
俺らは辺境の地に迷い込んだ。
ここがどこかなんて俺が知る由もなく、ただこの地のルールに従うしかなかった。
メダルを10枚集める。
それが条件。
俺だけじゃない。これは、ここに迷い込んだ全員に等しく課されるものだった。
メダルはアトラクション(普通にむずい)をクリアして集める。
しかし、そのアトラクションとやらに失敗すると…死ぬ。
その姿を、俺らは数人見てきた。
…だからこそ、怖かった。
死んでしまうのが。
「危険じゃなさそうなのはここぐらいだけど…。」
しんぞう観覧車。二人一組で入るらしい。
今日はアトラクション攻略隊になぜかだるまさんもついてきたので、無理を言ってリスクの少ないものにしてもらった。
「もうちょい骨あってもよかったんだけど…。」
だるまさんはそう言ってるが、こいつは無茶するので他のだと心臓が持たない。
「入る?」
天月さんは俺らにそう聞いた。
「まあ、それくらいしかなさそうだし…。」
うるかさんはそう言うと、天月さんの手を引いて先に入ってしまった。
「…俺らも行くか。」
俺はそう言って、観覧車へと入った。
結局は、全部結果論だ。
生き残ってればいい、という。
でも、それを前面に出すことはできなくて。
嫌われるのが怖くって。
でも、どんな時でも味方で居てくれる人が一人いて。
結局は、その人にさえ嫌われなければいいわけで。
俺は死んでしまってもいいわけで。
でも、誰もそれを認めてくれなくて。
俺は、超人なんかじゃない。
だから、だから…。
「あ!おかえり~!大丈夫だった?」
うるかさんは俺らが見えた瞬間に安心した表情でそう言った。
「…ん。」
あの幻覚のせいで、だるまさんは少し元気をなくしてしまった。
必死に励ましたが、やっぱり真に受けたようだった。
こんなの、所詮幻覚なのに…。
「まあ、この枚数、帰ったら分配しようか。」
天月さんはそう言って休憩所へと足を進めた。
俺らも後を追う。
晴れない気持ちを抱えて…。
~翌日~
「久しぶりだな~、というか初めてかも、全員で遠征とか。」
しすこさんはそう言って目を輝かせた。
この人は単に話したいだけだろうが。
「じゃあ、俺が見つけたアトラクションはこっちだから。来て。」
cptさんの案内に従って俺らは進む。
また、あの地獄を味わうことなんて知らずに…。
~ちょっと割愛して~
…だるまさんがアトラクションに巻き込まれた。
救わなければ、先に待っているのは…死。
なんで、こんなに危険な所に俺らは置かされているのだろう。
クレーンゲームとスロットの融合、「バイバイスロット」。
人形で中に入ってしまっただるまさんを救うべく、俺は奮闘していた。
向こう岸に巻き込まれたのはしすこさんで、バニさんがプレイヤーとして立っている。
引き分けを狙っているのだが、あまりに悠長にしすぎて、というか俺のミスで、強制的にラスト1ターンとなってしまった。
そして、ターン後半。
しすこさんは自分を犠牲にして、だるまさんを救ってくれた。
しすこさんは、気にしないでほしい、と、そう伝えていた。
…ただ、俺の限界は近かった。
もうこんなの、耐えられない。
なんで、だるまさんがこんな危ない場所に置かれなきゃなんないんだ。
もう、俺は限界なんだ、と悟っていた。
今、自分の手には、人が3人脱出できる量のメダルがある。
なのに、分配でそれがすべて消えてしまうのだ。
いけないことだっては頭で理解していた。
しかし、もう心の方が理解できなくなっていた。
俺はそのメダルを持ったまま、だるまさんの手を引き…。
逃げたのだ。
もうどのくらいの長さを、だるまさんの手を握ったまま走ったのだろう。
もう息も絶え絶えで、視界も少し狭(セバ)まっていた。
脱出口と思われる場所の前。
たくさんのバケモノと、そのバケモノ軍隊の向こうにいる仲間。
俺らはそんなの無視して、脱出しようとしていた。
…その時に、気づいた。
だるまさんが、泣いていることに。
たんぽぽ、別名、鼓草。
花言葉は、誠実、幸せ、別離。
この花は、到底俺には似合わない花だ。
だけど、彼にはこの花が似合うと思った。
とりあえず今は死ぬとかどうでもいいと思い、俺はだるまさんをただ抱きしめた。
「…ありさぁん…。」
だるまさんは、泣き声交じりに俺の名を言った。
俺はただ抱きしめながら「ごめんなぁ…。」としか言えなかった。
正直、俺はこの状況でだるまだけが生き残ればそれでいいと思っていた。
だるまだけは、俺の味方で一生いてくれる気がしたから。
だけど、だるまが「全員に気を遣えてやさしいありさか」が好きなら、俺はそれを貫き通す。
誰に、何と言われようと。
俺はそっと抱きしめていた腕を離し、だるまさんにメダルを渡した。
脱出できる分、10枚。
「足りるか?」
俺はそう聞く。
「…でも、ありさん…。」
だるまさんは心配そうに俺を見ながらつぶやいた。
俺は少し微笑んで、だるまさんに告げた。
「大丈夫、後を追って行くから。」
本当はそんな量のメダルを持っていないし、自分の死だって覚悟している。
だけど、これでだるまさんを護れるなら、それでいいと思った。
俺が、いちばん大事なものは―――。