『灯台の中で…』
ぷー太郎「いてて…。平然にも、
ほどがある…。」・おでこを
さすりながら、階段を上がっている
バイス「とうだいをかんりするヤツは、
いつ、帰ってくるんだ?」・ぷー太郎の
前を歩きながら、隣の、リスの獣人に
言った
リスの獣人「明日だよ。本当は、
玉が、きれる前に帰ってくるはず
だったんだけど、予測が、
あまかったみたいで…(苦笑)。」・
階段を上がりつつ、バイスに答えた
ぷー太郎「このバカ(バイス)といい、
あのアホ(ぷー吉)といい、
どういう体をしているんだ…。」・
今度は、ほっぺをさすっている
リスの獣人「でも、きみたちの、
おかげで、2、30年は、心配しなくて
済むから、灯台を管理する人は
楽になるんじゃないかな(笑顔)。」
バイス「おめぇは、その、あいだ、
ずっと、るすばんをしてるのか?」
リスの獣人「えっ!?」・バイスを見た
ぷー太郎「こうなったら、あいつらを
眠らせて、とことん調べよう。そして、
その、あいだに別の世界へ飛ばす!
これで、ぼくは自由だ!!」・バイスと
、ぷー吉のことを言ながら絶叫した
バイス「うっせ!!!」・ぷー太郎に
向かって怒鳴った
『灯台の最上階で…』
リスの獣人「留守番の回数が、増える
…(考)。」・階段を上がりきった、
ところで、ぶつぶつと言っている
バイス「なぁ。これ、どうすんだ?」・
マグマ玉のことをぷー太郎に訊いた
ぷー太郎「光を出す装置の下に、小さな
扉があるだろ。そこに入れるんだよ。
」・書類を見ながら、バイスに言った
バイス「・・・・・。」・鉄の扉を見た
ぷー太郎「へぇー。蓄電池も備えて
あるんだ。」・机の引きだしを開けて、
書類を勝手に見ている
バイス「とどかね。」・鉄の扉に
向かって飛び跳ねた
ぷー太郎「台を使えよ。そこに
あるだろ。」・書類をめくりながら
言った
バイス「ん。」・マグマ玉を床に置いた
「タッタッタッ。」
バイス「よっ。」・隣に
あった台ではなく、なぜか、リスの
獣人を持ち上げた
「トコトコ…。」・バイスは、リスの
獣人を持ったまま歩き出した
リスの獣人「いっそのこと、
引っ越そうかな…。」・上下に
揺れながら、ぶつぶつと言っている
語り手「リスの獣人は気づかない。」
バイス「ほい。」・扉の下に、リスの
獣人を置いた
ぷー太郎「・・・・・。」・マグマ玉は
『熱を出しきると構造が変化する』と、
表記された書類を見ている
バイス「んしょ。」・マグマ玉を
持って、リスの獣人の背中に乗った
「ガチャッ。コト…。」・バイスは、
鉄の扉を開けて、中にあった黒い玉と
マグマ玉を交換した
バイス「なぁ、この黒いたまのほうは?
」・ぷー太郎に訊いた
ぷー太郎「その辺に置いとけ。」・机の
引きだしに書類を入れた
バイス「ん。」・リスの獣人から
降りて、黒い玉を床に置いた
ぷー太郎「さて、見るものは見たし、
帰るか。」・引きだしを閉めた
「タッタッタッ…。」
語り手「ぷー太郎とバイスは、外を
走っている。」
バイス「なぁ。あかりが消えると、
なんで事故がおきるんだ?」・前を
走る、ぷー太郎に、灯台のことを訊いた
ぷー太郎「夜、周りが暗かったら、
危ないだろ。」・バイスに答えた
バイス「ふーん。」・ぷー太郎を
見ている
『いっぽう、リスの獣人は…』
リスの獣人「おっと、ゴメン、ゴメン。
いつものクセが出ちゃって(照笑)。
あれ?」・顔を上げて、周りを見た
「コト…。」・リスの獣人の足元で、
黒い玉が少し動いた
『城下町の中で…』
ぷー太郎「この先だな。」・端末を
見ながら歩いている
バイス「何がだ?」・隣の、ぷー太郎を
見た
ぷー太郎「ワープ装置だよ。これを
見れば、設置した場所が、わかるんだ。
」・端末を見ながら、バイスに言った
「タッタッタッ。」
ぷー太郎「旧式の方も探知するから
便利なんだよね(笑顔)。って、
しまった(焦)!!」・バイスに
気づいて走り出した
「ガンガン!」
バイス「どれが、そうだ?」・城門の
近くで、星の形のワープ装置を
叩いている
ぷー太郎「バカ、やめろ(慌)!!!
」・バイスに駆け寄って、
とめようとした
「シュン!」
語り手「ぷー太郎とバイスは、どこかへ
飛ばされた。」
『ナゾの島で…』
ぷー太郎「くそ!電波が来ない!
おまけに、ワープ装置の反応も…。」・
端末を見ながら憤慨した
バイス「・・・・・。」・辺りを
忙しなく見ている
ぷー太郎「お前が勝手に叩くから、
変なところに飛ばされたじゃないか!
もし、海の上とかだったら、
どうするんだ!?」・バイスに怒りを
ぶつけた
語り手「ぷー太郎は、泳げない。」
バイス「おっ、家がある。」・民家に
向かって走り出した
ぷー太郎「話を聞け(怒)!?」
『アホにんたちの集落で…』
バイス「なぁ!わぁぷそう…。」・
民家の前に来ながら言った
「ビシ!ドタッ。」・バイスは倒れた
バイス「ぐぅー、ぐぅー…。」・
眠っている
「トコトコ…。」
ぷー太郎「ふう。危なかった。」・
銃を持って、バイスの背に立った
語り手「ぷー太郎は、眠り効果の
ある、光線をバイスに当てた。」
ぷー太郎「さて、バイスが眠って
いるうちに…。」・民家の方を見た
「コンコン。」・ぷー太郎は、民家の
前に立って、扉を叩いた
ぷー太郎「話が通じる相手だと
いいんだけど…。」・扉を見ながら
呟いた
語り手「動物の声は、獣人でないと
聞くことができないのだ。」
「ガチャッ。」・扉が開いた
ぷー太郎「・・・・・。」・扉を
開けた人物をじっと見ている
アホにん「・・・・・。」・こちらも
じっと見ている
語り手「アホにん、とは、
白くて丸い頭部に棒のような
体をした生物である。」
ぷー太郎「あっ、あの…。」・
おそるおそるクチを開いた
「しぱらくして…」
バイス「ん…。行くぞ!」・
目覚めたと同時に走り出した
ぷー太郎「あっ!?もう、起きた。
まだ、聞くことがあるのに…(困)。
」・アホにんの前で、バイスの方を
向いた
「タッタッタッ…!」
ぷー太郎「おい!どこに行くつもりだ
(怒)!?」・バイスの、うしろを
走りながら言った
バイス「・・・・・。どこ?」・
立ち止まって、ぷー太郎を見た
ぷー太郎「どこって、お前…。はっ!?
(今なら、こいつを…。)」
『砂浜を歩く、ぷー太郎たち…』
バイス「船も、わぁぷそうちも
ねぇのに、どうやって脱出するんだ?
」・荒れた海を見て、ぷー太郎を見た
語り手「バイスは、催眠光線を
当てられ、ぷー太郎に『お前は、
のんびりな犬だ』と、ささやかれた。」
ぷー太郎「この島には、巨大な
地下空洞があって、その中に居ると、
たまに消えるらしい。」・前を
向いたまま、バイスに言った
バイス「・・・・・。」・おとなしく
聴いている
ぷー太郎「気づくと外に居たことから、
飛んだと推測されるんだ。」
バイス「ふーん。」
ぷー太郎「ぼくが思うに、
エネルギーを集中させて制御すれば、
家に帰れるかもしれない。」
バイス「それで、ガラクタを
ひろったのか。」・自身が引く、
リヤカーの上の家電(テレビや
電子レンジなど)を見た
『崖の下で…』
ぷー太郎「うーん、困ったな。道が
途ぎれてる…。渡れなくはないけど…。
」・前足を組んだ
「パシャーン。」・ぷー太郎の顔に
波しぶきが、あたった
バイス「よっ、よっ。」・両前足を
高く突き上げて、腰をくねらした
ぷー太郎「何をしているんだ?」
語り手「ぷー太郎は、バイスの奇行に
首をかしげた。」
バイス「道が、あらわれるんじゃ
ねぇかと思って。」・ぷー太郎を見て
答えた
ぷー太郎「はぁ?そんなので
現れるわけないだろ(怒)。」
バイス「よっよっ。」・両前足を
伸ばしたまま、左右にかたむけた
「ゴゴゴ…。」・海中から道が現れた
ぷー太郎「へっ(驚)。」・道を見た
バイス「おっ、つながった。」
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