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⚠️ こちらはd!の二次創作です ⚠️
死ネタ BL要素 が これから出てきます
地雷 彡 は 回れ右 !
病室のドアを開けると、そこにはベッドでりんごを食べているシャオロンがいた。
sha「……ロボロ?」
名前を呼ぶ声は、柔らかい。
けど、よく見ると、目が少しだけ細められてる。
sha「今日、なんか元気ない?」
sha「……疲れてる?」
その一言で。
胸の奥に溜めてたものが、わずかに揺れた。
rbr「……そんなことないで」
反射みたいに返した声は、自分でも分かるくらい、少し硬い。
ベッドの横に立つ。
いつもと同じ距離。
いつもと同じ位置。
……なのに。
sha「無理してる時の顔やで、それ」
即答やった。
迷いも、探りもない。
sha「俺で良ければ、やけど」
sha「なんでも聞くで」
押し付けない。
でも、離れもしない。
その言い方が、今日の俺には、少しだけ重たかった。
rbr「……」
椅子に腰掛ける。
白衣の裾が、わずかに擦れる音。
言うべきやない、って思う。
患者に弱音吐くなんて。
医者が、こんなん言うたらあかん。
……分かってる。
rbr「……今日な」
それでも、勝手に口が開いた。
rbr「他の患者の家族に、色々言われて」
シャオロンは、何も言わない。
ただ、視線を逸らさずに聞いてる。
rbr「怒鳴られたわけでもない」
rbr「無茶言われたわけでもない」
一息、置く。
rbr「でも……ずっと、責められてる気がして」
喉の奥が、少し詰まる。
rbr「ちゃんとやってるつもりでも」
rbr「全部、俺が悪いって言われてるみたいで」
ここまで言って、初めて気づく。
自分の手が、シャオロンにぎゅっと包みこまれてることに。
rbr「……正直、しんどかった」
言葉にした瞬間。
肩の力が、ふっと抜けた。
sha「……そっか」
sha「俺は、ロボロよう頑張ってると思うで」
rbr「……」
sha「俺、医者のことよく分かんないけど」
sha「少なくともな」
少しだけ、笑う。
sha「ちゃんと、そばに居てくれるし、気にかけてくれる」
胸の奥が、きゅっと縮む。
sha「それだけで、十分やと思う」
視線を落とす。
rbr「……患者に、こんなん言うん良くないよな」
sha「まぁ、たしかに」
sha「でも」
sha「今は、ロボロやからな」
sha「先生やなくて」
その言葉が、静かに、深く、刺さった。
rbr「……ありがとう、シャオロン」
小さな声だった。
sha「どういたしまして」
ここだけは、強くなくていい場所。
俺は、ゆっくり息を吐いた。
少しの沈黙。
機械の小さな作動音と、遠くの足音だけが流れる。
sha「……あ、そういえばさ」
不意に、シャオロンが言う。
rbr「ん?」
sha「さっきのりんご、一個だけめっちゃ酸っぱかったんだよね」
rbr「……は?」
思わず、間の抜けた声が出る。
sha「いや、ほんまに」
sha「あの時、油断してたらめっちゃ酸っぱいの食べちゃってさ〜」
思考が、一瞬だけ止まって。
次の瞬間、ふっと口元が緩んだ。
rbr「……今、それ言う?」
sha「今やからやで」
にやっと、悪戯っぽく笑う。
sha「ほら、ロボロもよく言うやん」
sha「急にどうでもいいこと言うやつ」
rbr「俺、こんな雑なん言うてるか?」
sha「言う言う」
sha「真面目な顔でな」
sha「『そういや廊下の時計、ちょっと進んでる気せえへん?』とか」
rbr「……言うてるわ」
自覚、あった。
rbr「なんで覚えてんねん」
sha「印象に残るからな」
sha「今みたいに、空気重たい時ほど」
少しだけ、間が空く。
sha「……元気出た?」
その聞き方は、確認みたいで。
でも、押し付けがましくない。
rbr「……」
小さく息を吐いてから、答える。
rbr「ずるいな、お前」
sha「え、なにが?」
rbr「そうやって」
rbr「何も解決せんこと言うくせに」
もう一度、笑ってしまう。
rbr「……ちゃんと、楽になる」
sha「やろ」
満足そうに、シャオロンはりんごをもう一切れ口に運んだ。
この空間だけ、時間が少し緩んでる気がした。
rbr(……やっぱり)
ここに来て、正解やった。
そう思った瞬間。
胸の奥が、急に熱くなった。
視界が、わずかに滲む。
rbr(……あかん)
このままやと、顔に出る。
気づかれる。
考えるより先に、体が動いてた。
rbr「……っ」
一歩、距離を詰めて。
そのまま、シャオロンを抱きしめる。
sha「……え」
短い、驚いた声。
でも、突き放されることはなかった。
少し遅れて、背中に腕が回る。
ぎこちないけど、ちゃんと。
こらえてたものが、喉の奥まで込み上げた。
rbr(……あかん、今は)
顔を埋めるみたいにして、動かない。
呼吸だけを整える。
どれくらい、そうしてたかは分からない。
しばらくして、ゆっくりと腕を解いた。
sha「……どうしたの?」
責めるでも、詮索するでもない。
ただ、知りたいだけの声。
rbr「……もう大丈夫」
一度、息を吸ってから。
rbr「ありがとう」
sha「そっか」
それだけ言って、シャオロンは少し笑った。
sha「なら、よかった」
ふっと、空気が緩む。
rbr「……なぁ、シャオロン」
sha「ん?」
rbr「前に、今度また体調が良い時散歩しようって言ってたよな」
sha「言うてたな」
rbr「……あれ」
rbr「ちゃんと、約束にしてええか?」
シャオロンは一瞬きょとんとしてから、すぐに笑顔で頷いた。
sha「もちろん」
sha「約束破ったら、怒るで?」
rbr「それは怖いな」
小さく笑い合う。
rbr(……楽しいな)
rbr「もう少しだけ、ここ居っていい?」
sha「ええよ」
sha「今日は、特別な日やし」
rbr「なんの?」
sha「ロボロが、ちゃんと弱音吐いた日?」
rbr「……それ、記念日にするん?」
sha「しよっかな」
即答だった。
rbr「……やめてくれ」
sha「やーだね」
病室に、また静かな時間が流れる。
でも、その静けさは。
さっきまでより、ずっとあたたかかった。
その後、俺はシャオロンの病室を出た。
ドアが閉まる直前、シャオロンが小さく手を振っていたのが見えた。
それに気づいて、思わず視線を逸らす。
rbr(……あかん、集中せな)
廊下に出ると、さっきまでの静けさが嘘みたいに、現実の音が戻ってくる。
ナースコール、カートの音、誰かの早足。
こっからは医者としての時間や。
背筋を伸ばす。
白衣の袖を引き直す。
そして俺は歩き出した。
翌日。
朝の病室はすごく明るい。
カーテン越しの光が、白い床に淡く伸びていた。
sha「……ん」
体温を測り、シャオロンは小さく息を吐く。
看護師が数値を確認して、にこっと笑った。
看護師「平熱ですね。脈も問題なし」
看護師「今日も調子良さそうですよ」
sha「ほんまですか!?」
sha「なら、よかった」
血圧、酸素、簡単な問診。
一通り終わって、病室に静けさが戻る。
sha(……今日は、来るかな)
そんなことを考えた、ちょうどその時。
コン、と軽いノック。
sha「どうぞ」
扉が開いて、白衣のロボロが入ってくる。
昨日と同じ姿。
でも、どこか表情が柔らかい。
rbr「おはよう」
sha「おはよ」
rbr「……顔色ええな」
rbr「しんどそうな感じないし」
そう言いながら、カルテに視線を落とす。
sha「さっき検温とか終わったで」
sha「問題なし、やって」
rbr「そっか」
短く頷いてから、もう一度シャオロンを見る。
rbr「……ほんまに、調子良さそうやな」
sha「やろ?」
sha「昨日、ちゃんと寝れたし」
rbr「それは良かった」
一拍、間が空いて。 ロボロはカルテを閉じた。
rbr「……よし」
sha「?」
rbr「ほな」
一瞬だけ、口元が緩む。
rbr「今日、散歩行こか」
sha「……え」
一瞬遅れて、ぱっと表情が明るくなる。
sha「え、いいの!?」
rbr「まぁ、無理せん範囲でな」
rbr「時間も短めやけど」
sha「それでもいいよ」
sha「めっちゃ嬉しい」
ベッドから降りようとして、ふと止まる。
sha「……ほんまに、約束守ってくれるんやな」
rbr「破ったら怒るんやろ?」
sha「怒る」
sha「めっちゃ怒る」
そして、2人して小さく笑った。
病院の庭は、朝の空気がまだ少し冷たかった。
でも、日差しは柔らかい。
ゆっくり。
歩幅を合わせて、並んで歩く。
sha「外、久しぶりやな」
rbr「せやな」
rbr「無理なったら、すぐ言えよ」
sha「分かってる」
sha「……先生」
わざとらしく呼ばれて、横を見る。
sha「ちゃんと、医者してる顔やな」
rbr「今は、仕事中やからな」
sha「でも」
sha「やっぱ優しい」
rbr「……気のせいや」
そう言いつつ、歩く速さをほんの少し落とす。
sha「なぁ」
sha「こうして歩けてるん、嬉しいわ」
rbr「……俺もや」
小さな声。 でも、はっきりと。
rbr「ちゃんと約束、守れたしな」
風が、木の葉を揺らす。
短い時間でも、確かに“外の世界”やった。
sha「また、行こな」
rbr「当たり前や」
rbr「何回でも付き合う」
二人の影が、並んで伸びる。
指を絡め手を繋ぎながら歩く2人の影だった。
散歩から戻ると、シャオロンの足取りは少しだけ重くなっていた。
rbr「……疲れが出てきたか?」
sha「んー……まぁ、ちょっとだけ」
無理して笑うのが分かって、ロボロはすぐに頷く。
rbr「今日はここまでにしよ」
rbr「よう頑張った」
病室に戻って、ベッドに腰掛ける。
シャオロンはそのまま、ゆっくり横になった。
sha「……外、楽しかったな〜」
rbr「それは良かった」
掛け布団を整えながら、無意識に動きが丁寧になる。
医者として。
それから、シャオロンのそばに居る人間として。
rbr「寝てええよ、シャオロン」
sha「はーい」
目を閉じるけど、すぐに完全には眠らない。
呼吸が、少しずつ落ち着いていく。
静かな時間。
数分後。
シャオロンは、ただ、安心した顔で眠っている。
その横で、ロボロは静かに見守っていた。
そして、ロボロはそっと病室を出た。
ドアが閉まる直前、眠っているシャオロンの顔をもう一度だけ見る。
rbr(……顔色、大丈夫そうやな)
静かにドアを閉めて、背を向ける。
廊下の空気が、少し冷たく感じた。
医局に戻ると、いつもの音がある。
キーボードの音、書類をめくる音、低い声で交わされる会話。
rbr(よし、切り替えな)
椅子に座り、カルテを開く。
他の患者の記録に目を通していた、その時。
看護師「ロボロ先生」
背後から、看護師の声。
rbr「ん?」
振り返ると、封筒を一つ差し出された。
看護師「この前の……シャオロンくんの検査結果ですが」
一瞬、指が止まる。
rbr「……あぁ」
受け取って、礼を言う。
看護師は少しだけ、言葉を選ぶような間を置いてから続けた。
看護師「……先生、あとで一度、目を通してもらえますか」
rbr「分かった」
それだけ言って、看護師は医局を出ていった。
封筒を机に置く。
すぐに開けない。
ゆっくり、深呼吸をする。
そして、封を切る。
紙を取り出し、目を走らせた。
――数値。
――所見。
――想定より早い進行。
rbr「……」
指先が、わずかに震える。
rbr(進行……しとる)
確実に、悪くなっている。
rbr(……なんでや)
さっきまでの、あの笑顔。
安心しきった寝顔。
rbr(……あんな顔、してたのに)
椅子にもたれ、天井を見る。
rbr(……俺は)
医者や。
知ってる。分かってる。
この病気に治療法がないこと、だからこの病気は治らないことを。
机の上の紙を、ぎゅっと握る。
“希望を持たせた”ことが、
正しかったのか、残酷だったのか。
答えは出ない。
ただ一つ、確かなのは――
rbr(……次は、もっと進む)
医者として。
そして、シャオロンを想う一人として。
ロボロは、静かに立ち上がった。
ロボロは医局を出たあと、しばらく廊下を歩いていた。
目的もなく、ただ足を動かすだけ。
窓の外では、さっきシャオロンと歩いた庭が見える。
あの場所は、何も変わっていない。
rbr(……変わってるのは、俺だけか)
時計を見る。
今、寝ているであろうシャオロンを起こすには少し早い時間。
それでも、足は自然と病室の方へ向いていた。
病室のドアを、音を立てないように開ける。
シャオロンは、ベッドの上で目を開けていた。
眠っていると思っていたはずなのに。
sha「あ」
目が合う。
sha「……先生」
rbr「……何かあったんか?」
sha「ううん」
sha「なんか、目ぇ覚めて」
ロボロは、何も言わずにベッドのそばへ行く。
さっきと同じ場所。
さっきと同じ距離。
でも、空気だけが違った。
sha「……なぁ」
rbr「ん?」
sha「今日の俺、調子良すぎん?」
一瞬。
ほんの一瞬だけ、ロボロの呼吸が止まる。
rbr「……そうか?」
sha「うん」
sha「なんか、変やなって思って」
sha「こういう日ってさ」
sha「だいたい、そのあと、来るやん」
“しんどい日”。
その言葉を、シャオロンは言わなかった。
でも、二人とも分かっていた。
rbr「……考えすぎや」
sha「せやったら、ええけど」
その言葉は、驚くほど静かだった。
怖がっているようにも、泣いているようにも見えない。
シャオロンは、天井を見つめたまま続ける。
rbr(……あかん)
シャオロンは、もう気づき始めている。
“自分の体”で。
その日の夜。
ロボロは一人、医局に残っていた。
カルテを閉じても、頭の中が静かにならない。
rbr(……限界、かもしれんな)
そんなことを考えていた。
そのとき。
コン、とノック。
看護師「先生、シャオロンくんが……」
ロボロは、反射的に立ち上がる。
rbr「今行く」
白衣を掴んで、止まる。
一瞬だけ迷ってから、それを椅子に置いた。
代わりに、ただの服のまま、病室へ向かう。
シャオロンは、ベッドに座っていた。
顔色は、昼より少し悪い。
sha「あ、来てくれたんや」
rbr「……当たり前やろ」
ベッドの縁に腰掛ける。
距離が、近い。
sha「なぁ、ロボロ」
rbr「ん」
sha「俺、全部は分かってないけど」
sha「……悪くなってるんやろ?」
否定できたはず。
医者なら、言葉を選べた。
でも、今のロボロは、医者ではなかった。
rbr「……あぁ」
sha「そっか」
シャオロンは、小さく笑った。
sha「やっぱりな」
sha「でもさ」
ロボロの手を、そっと握る。
sha「それでも、一緒におってくれるんやろ?」
rbr「……当たり前や」
即答だった。
rbr「医者でも」
rbr「医者じゃなくても」
rbr「俺は、離れん」
シャオロンは、安心したみたいに目を閉じる。
sha「それ聞けただけで」
sha「今日は、ええ日やったな」
ロボロは、何も言わずに、その手を握り返した。
“治せない医者”としてじゃない。
“そばにいる人間”として。
その夜は、それ以上、何も起こらなかった。
シャオロンはそのまま眠り、ロボロは朝方まで病院に残った。
言葉にしなかった不安だけが、二人の間に、薄く積もっていった。
***
それから、数日が過ぎた。
シャオロンの容体は、表面上は安定していた。
熱も出ない。
大きく苦しむこともない。
ただ――
少しずつ、確実に、体力が削れていった。
歩けていた距離が短くなる。
息が上がるのが、早くなる。
笑ったあと、必ず少し黙るようになる。
sha(……まぁ、こんなもんか)
シャオロンは、深く考えないようにしていた。
考えたところで、答えは変わらない気がしたから。
ロボロは、毎日来た。
忙しい日も、短い時間でも。
仕事の日も、そうじゃない日も。
rbr「無理すんなよ」
sha「してないって」
rbr「……ほんまか?」
sha「ほんま」
そう言い合うのが、日課みたいになっていた。
ある日の午前中。
いつもの検査を終えたあと、看護師がカルテを見ながら、少しだけ声を落とした。
看護師「シャオロンくん」
sha「はい」
看護師「今日の午後、院長先生から一度お話があるそうです」
sha「……え」
sha「……あ、はい」
断る理由はなかった。
ただ、胸の奥が、ひっそりと冷えた。
sha「今日、ロボロは……?」
看護師「今日はお休みだと聞いてます」
シャオロンは、少しだけ視線を落とした。
sha「……そっか」
昼を過ぎても、時間の進みが遅かった。
時計の針が動くたび、心臓の音が、やけに大きく聞こえる。
sha(なんやろな)
sha(ただの説明やったら、いいんだけど)
“ただの説明”。
そう思おうとしても、 頭の片隅で、ずっと同じ考えが離れなかった。
sha(……ロボロがおらん日に、か)
午後。
名前を呼ばれて、 シャオロンは一人で診察室へ向かった。
廊下は、いつもと同じ。
消毒の匂いも、足音も、変わらない。
なのに。
sha(……戻ってこれるんやろか)
そんな考えが、ふと、よぎった。
診察室の前で、足が止まる。
深呼吸を一つ。
sha(大丈夫や)
自分に言い聞かせて、ノックをした。
コン、コン。
中から、落ち着いた声がする。
院長「どうぞ」
ドアを開けて、 シャオロンは中へ入った。
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いや、もう話のタイトルからして絶対悪いやつやんッ!ってなってたけどまあそうですよね、、私のこのBL見まくって作り上げた健康体をsha彡と交換したい…てか院長の話気になるッ…まじで切り方うまい、テクニックだ