この作品はいかがでしたか?
318
この作品はいかがでしたか?
318
🖤サイド
🖤「亮平…どこ…?はぁはぁ。」
どのくらいの間走っているだろう。
早く見つけないといけないのに…。
ピコンッ
🖤「…っ!」
『ここに来てください』
そんなメールと共に住所が送られてきた。
亮平がいるんだろうか…。
今、考えられるのはそれしかない。
俺は指定された住所に向かって再び走り出した。
……………………………………
🖤「え…ここって…」
うちの会社の倉庫じゃ…。
なんで…?
ゴンッ
🖤「は…?」
今、ヤバい音が…。
行かなきゃいけない。
絶対亮平がいるってわけじゃないのに自分には確信があった。
中に入るとそこにいたのは亮平と思いがけない人だった。
なんで父さんが…。
しかも今にもバットを振りかざしそうな勢いで亮平の方に向かっている。
今は考えてる暇はない。
自分は今、亮平を助けるためにここにいるんだ。
走り出したその時、
父さんが勢いよくバットを上げた。
🖤「〜っ!」
🖤父「な…。」
なんとか間に合った。
バットを止めた手がジンジンとして痛い。
💚「…?」
🖤「間に合った。」
💚「蓮…くん…。」
🖤「亮平、お待たせ。」
🖤父「…なんで。」
🖤「は…?お前が呼んだんじゃ…。」
?「僕です。」
🖤「…っ!」
そこにいたのは父さんの秘書の宮舘さんだった。
🖤父「お前…!!」
❤️「もう、警察にも連絡してますし、さっきまでの音声も録画してます。」
🖤「…っ。」
………………………………
父さんはあの後、警察に連行された。
🖤「亮平…ギュッ」
💚「蓮くん…?」
🖤「ごめんね、怖い思いさせたね。怪我してない?」
💚「…蓮くん何も悪くないし、僕大丈夫だから。ニコ」
今の間は絶対嘘だ。
🖤「無理しなくて良いよ。」
💚「無理なんて…」
すぐ抱え込むんだから。
🖤「本当のこと言ったら楽になると思うし、俺も嬉しいんだけど。」
💚「…っ。グスッ」
💚「…本当はね、すごく怖かった。グスッ」
💚「…でもね、蓮くんがきてくれてすごく嬉しかった。」
💚「ありがと…。グスッ」
今までにないくらい泣いてて、すごく怖かったのが伝わってくる。
🖤「あ…宮舘さんも色々ありがとうございました。」
❤️「いやいや、僕は大したことなんて…。」
❤️「本当は私が旦那様を止めるべきだったんですけど。」
🖤「でも、なんで僕にここ教えてくれたんですか…?」
❤️「…それは、君たち2人が昔の私に似ていたから。」
🖤&💚「…?」
❤️「じゃあ、僕はこれで。」
そう言ってそのままどこかに行ってしまった。
🖤「あ…亮平、手当てしないと。」
💚「いや、このくらいだいじょ…」
🖤「俺が大丈夫じゃないの!」
俺がもっと早くここに着いてたら、亮平は怪我しなかった?
俺があの時後ろに気付いてたら絶対こんなことにならなかった。
もう絶対に亮平のこと泣かせちゃいけないし、怖い目に合わせちゃいけない。
自分に向けて蓮くんって笑ってくれるだけで俺は幸せだから。
コメント
2件
続き待ってます♪