『ただいま』
ア「あ、アリサさん!遅かったですね、何かありました?」
『いや、少し道に迷っただけだ』
ア「そうですか……。そうだ、絵心さんが帰ってきたら参加者達に会いに行っていいと言ってましたよ」
『そうか。じゃあ、早く帰ろう』
ア「わかりました。帰ったら、丁度トレーニングが終わるぐらいだと思うので、食堂に行ったら会えると思います」
『わかった』
帝襟アンリは、表情では分からないが、ルンルンで車に向かっていくリリスをまるで子供のようだと思いながらも
すごい速さで走りながら他の車をひょいひょいと避けていく姿は
やはりアスリートだなぁ。なんて、呑気なことを考えていた
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あれから無事青い監獄ブルーロックに帰宅したアリサは、それはもルンルンで食堂に向かっていた
才能の原石たちとの初めての出会いになるのだ
『どんな奴らがいるかな?』
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一方、その才能の原石たちは…
「エゴメガネが言ってたけどさ、本当に今日来んのかな?」
「あー、アリサ選手?来るって言ってたんだから来るっしょ!」
「食堂にこんなに人が居んの初めて見たな」
「みんなアリサ選手が気になるんだろ」
アリサの到着を待ち、食堂に待機していた
本当に来るのか、その疑問を持つのには理由があった
────そう
エゴメガネこと絵心甚八からアリサの遅刻について聞いていたからだ
ショッピングをしていたからと言って27時間の遅刻をしたのだから
そらこの考えにも至るだろう
「ねぇ潔!やっぱアリサ選手にもかいぶつっているかな?1on1とかしてみたいな〜!」
「ちょ、乗るな乗るな!……まあ、かいぶつがいるかは分かんないけど、1on1はしたいな」
「ハッ!おめぇみてぇなヘタクソなんざ相手にされねぇだろ!」
「っ、わかんないだろ!」
「そーだそーだー」
「ほらほらーそこ喧嘩しないの!もう来るかもしれないだろー?」
「「うぃーす」」
活きのいい原石くんたちである
これはアリサも大喜び間違いなしであろう
生意気なクソガキ、アリサの大好物である
生意気なガキをどん底に落とすのが、アリサの大好きなことなのだから。
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