💛side
💛「…腰いってぇ…。」
今、目黒の家を飛び出したところだ。
正直…今までにないくらい腰が痛くて、あと眠い。
くっそ、なんだったんだ。思い出したくない、思い出すだけで恥ずかしい。
自分の耳を手で包みながら、跡を隠すために上着に身を埋めた。今日がオフで良かった。他の人と会う約束もないし…。
💛「家、帰ろ。」
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🖤side
🖤「…いや…ああ言ったけど、この場合どうすれば良いんだ…?」
やっぱり皆の前ではいつも通りに接するべきなんだろうけど、でもなんにしろ、…うーん。
悩むより行動した方が良いか、俺の場合は。次の収録の時にアタックしてみよう。
そう決意を決めて、今日という休日を過ごすことにした。
来た、ついにこの時が。
音楽番組でパフォーマンスも終わって、皆が楽屋に戻った。そしてそれぞれが家へと帰っていく。
その時、彼を捕まえた。
🖤「岩本くん!」
💛「…何。」
素っ気ない態度で言われた。皆もう帰ったし、そんな対応も取れるからな…これを引き出してるのは俺なんだけど。
🖤「まだ俺の事嫌い?」
💛「…わかんない。」
🖤「そっか…あれ、え、わかんないの?」
流れで相槌を打ってしまったが、少し困惑してそう問い掛ける。すると岩本くんは静かに頷いた。
💛「嫌いではないよ、これまでのこともあるから。で…お前のこと、好き…かもしんないんだけど、ぃや…」
🖤「え。マジ?」
💛「…うん。」
突然の告白だった。
🖤「…めっちゃ嬉しい。え、なんで?!」
💛「うわあんま大声出すな!」
🖤「あ、ごめん。で なんで?」
俺がそう問い掛けると、岩本くんは言いにくそうに数秒黙ってから、答えを口にした。
💛「…改めて色々振り返ったら、かっこいいなぁって思って…悔しいけど、ちょっと惚れたの。」
🖤「おぉ…」
💛「あと、…この前、無理矢理やってきたじゃん。」
🖤「あそれは、本当に申し訳なく…」
💛「あん時のやつのせいで、その…」
「普通の、とか…目黒がいなきゃ、抜けなくて」
🖤「…え?」
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💛side
これは数日前の話。
やっぱり、生理現象で抜きたくなる…し、抜くんだよ、男は。で、俺も偶に抜いてた。抜いてたんだけど…
💛「っ、ふ…ぅ、」
全然イけない。気持ちいいとは思うんだけど、何か足りないと思ってしまう。
普段なら結構すぐ抜いて終わるのに。
…あん時の、きもちかった。あれなら、イけんのかな。
や、でも…好きでもない相手、と…
頭の中に、この前の行為中の目黒の姿が浮かんだ。
💛「…、ぁ。」
顔が一気に熱を帯びる。
あれ、もしかして…俺、目黒のこと…?
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🖤side
内容はちょっと衝撃的…いや大分か。
あ、ほんと?
🖤「あ、そうなんだ…。だからちゃんと責任取れって?」
💛「まぁ…うん、そう。」
🖤「…言っちゃ悪いんだけどさ、」
「めっちゃ嬉しい。」
💛「…はぁ?w」
🖤「いやだって、ねぇ。俺無しじゃ自慰もまともに出来ないんでしょ?てか出来なかったんでしょ?」
💛「うん…って改めて言うなよ!」
🖤「めっっっちゃ可愛い。好き。」
💛「うるせぇよ、とりあえず返事はしたから。」
🖤「ちょっ、ちょっと待って!」
「あのさ、もし明日休みだったら…今から…家来ない?」
💛「はっ、今?!」
🖤「真面目に、今回ちゃんとやらせてほしい。」
💛「無理だよ明日仕事あるから」
🖤「…じゃ明後日?」
💛「明後日は、…空いてる。」
🖤「じゃあ明日の夜迎えに行く。」
「返事はOKってことでいいんだよね?」
💛「ぃ、や…では無いけど…」
🖤「だよね。イきたいんだもんね。」
💛「ぅるせ…」
やっばい、めっちゃ嬉しいしなんか興奮してきた。
一旦落ち着こ、明日の夜だから、うんうん…。
🖤「よし、じゃ今日は帰ろう岩本くん。」
💛「…うん。」
耳が赤くなってる彼と別れ、俺は家へと戻った。
自宅のリビングでソファに前屈みに座る。
🖤「…えー、マジか…そっか…。」
岩本くんに好きかもと言われた事。家に来てくれる事。その他諸々に対する喜びが遅れて来て、そう静かに呟いた。無意識に口角が上がる。
🖤「もう楽しみなんだけど…どうしよう。」
色々道具とか買うなり調べたりしてみようかな。折角なら試したいし…。
そう考えて、手元のスマホを見た。