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俺は、ニートだ
大学を卒業してから仕事が見つからず、自室に籠って5年。
「蒼也ちゃん、そろそろ部屋から出てきたら?」
「うるせぇババア!!引っ込んでろ!」
「、、、また出る気になったら出てきてね」
うるせぇよ、出るわけねえだろうが
そんなやり取りが続いたある日
「蒼也!蒼也!出てきてくれ!母さんが大変なんだ!」
「あ?なんだよ兄貴」
「母さんが急に倒れたんだ!脳卒中だった。」
「は?ババァはどうなったんだよ」
「今日の朝、死んだよ」
「うそだろ?またそうやって俺を外に出そうとして」
「ほんとなんだって!母さんが死んだんだ!」
「嘘言うなよ」
「お前さぁ、人の言うことを信じれないのか?それに、母さんが死んだなんてバカなこと、言う訳ねーだろうが!いい加減目を覚ませよ!」
嘘、、だろ?
「母さん、、母さん!母さん!!!戻ってきてくれよ!俺もうまともに働くから!部屋から出るから!」
母さんは戻って来なかった
「うわぁぁぁぁ!!母さん!母さん!」
人は大切な人が居なくなってから大切さに気がつく
あれから俺は真っ当に生きることにした
工場の生産レーンで安い賃金だけど、すごく充実してる
母さん、俺、頑張ってるよ
母さんは働くことの大切さを、身をもって教えてくれた。
感謝してもしきれない
だから、いっぱい幸せになってやる
それが、母さんへの、精一杯の恩返しだ