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そう言って、ぼくは薄い霧のようなレースを潜り神王様の元へと帰る。


「おぉ、戻ったか」

「戻りました。それで、用とは何ですか?」

「……主も分かっているだろうが、あの瑞希という娘、巫になることになった」

「そうですか」

「随分淡白だな。もう少し気が入っているものかと思ったが」

「はは、ご冗談を。ぼくは基本的に面倒なことには気を入れませんから」

「今回はその基本的に、からズレているのではないか?」

「……そんな訳、ないでしょう」


嘘をついた、見え透いた嘘を。

それこそ勘が人一倍強い神王様には絶対バレてるけど、なんか、あの娘に肩入れしていることを自分の口から出すのはプライドが邪魔した。

それにその事を出せば自分がそれを認めたことになってしまう、それならあの子が還った時、とても面倒だ。


「まぁ、そういうことにしてやろう」

「ありがとうございます。それで、あの娘が巫になる事がどういたしましたか?」

「あぁ……、童は、朔夜は巫に対して大きい執着心があるであろう?きっと、今回もそうじゃ。前まではせいやえみに任せていたが……もう無理だ限界だと言い出してな。困ったものよ」

「……それで、その役をぼくが受け持つと」

「話が早くて助かるな。朔夜はここに留まりすぎだ。もし邪魔をするようなら葬ってもよい。そうして瑞希を地獄へ送り出してくれ」

「……神王様も随分と性悪ですね」

「まぁ、仕方の無いことよ。魂を管理するとはそういうことじゃ」

「そう、ですか」


にこりの性格がああなのは神王様も関係しているのではないか()

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