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⚠小さいドヴァ、過去の話、イギリス目線
第9話
人を信用出来ない
人は俺より大きくて、俺を支配しようとして、殺そうとして、怖いから信用出来ない
同じ国なのに、兄弟なのに、兄達は俺を嫌がった
他の国の奴らも、俺を嫌がる
信じれるのは妖精さんだけだけだとずっと、
ずーっと、思ってた
なのに
「ちんちくりん!来てやったぞ!」
女みたいな長くてフワフワな髪をなびかせて、女みたいな服を着て、菓子を俺に持ってくる
そんな奴、
「帰れ」
「酷いっ!!」
いつもと同じ会話
あと何回繰り返せばいいんだ
「なんでいつも来るんだ!何回言えばわかる?」
冷たく言ってみても、
コイツはヘラヘラ笑ってる
「だって、お前上司にも兄たちにも見捨てられて、友達もいなくて、独りじゃん!」
その言葉に心がモヤ、とする
その通りだけど、
その通りだけど!!!
「独りじゃない、この子達がいる」
俺は妖精さんを抱きしめる、
そしたら怖そうに怯えながら辺りを見回す
「え!?どこ?そこに何かいるの!?」
どうやら見えないらしい、
心が不純なんだな、可哀想に
こんなに可愛いのにな
「それで、今日は何しに来たんだ?」
「今日はね〜、お前の好きな子として遊ぼうよ、いつも俺がやろって言ってるしさ、」
は?
俺は逃げ出した
一気に怖くなった
なんでか分からない、
その言葉を聞いた瞬間
一気に不安なったのだ
人を信用していいのかと、
コイツみたいに優しいやつはいるのかと
「はぁ……はぁ、」
森の奥深くに来てしまった、
ここに来るのは初めてじゃない
兄達と他の国の奴らから逃げる為に
奥へ、奥へと森の中に逃げた
それで何回も助かったのだ、
誰も見つけてくれず、1人怖いまま、木の影に…
がさ、
と後ろから音がする
他の国の奴らだ、どうしよう、
ここで見つかるのは初めてだ、
何処へ逃げたらいい?
ここは1番奥なのに
矢が打たれる、
今日は何処だろう、
心臓?肩?おでこ?首?
痛いのは嫌だ
誰か、誰でもいいから、俺を助けて
「やめろって!」
目の前の国の奴らが倒れたり、逃げていく
その中に1人だけ俺に手を差し伸べてくる
「やっと見つけた、ちんちくりん!
どこいってたんだよ!」
「ふ、ふらん、」
手を取って立ち上がろうとする
でも、腰が抜けて立てなかった
「立てないの!?とことん迷惑かけるやつだね、」
そう言うとフランスはおんぶしてくれた
暖かくて、今日持ってきてた菓子のいい匂いがする、
それが安心して、心が暖かい、
「なんで急に逃げたの?」
怖かった、なんて言えない
「…別に」
不思議そうな顔をした後、フランスは笑顔になる、
「言いたくないならいいけどさ、」
…妖精さんに聞いた、
運命の人は、助けてくれて、一緒に居ると安心する奴、
フランスは、俺を助けてくれた
優しくしてくれた
一緒にいると、楽しいし、来てくれるの凄い嬉しい、
妖精さんは居るけどずっと寂しかったから、
それから俺にとってフランスは、
輝いて見えるようになった