皆さんこんにちはー!珠蓮華藺月です!(しゅれんけいげつ)名前変えました!今日は3P書こうと思います!テーマは「〇〇しないと出られない部屋」!!!です!カプはイタリア+ドイツ×日本です!それではどうぞ!!
イタリア
180
70
男
ドイツ
185
82
男
日本
171
68
男
「ぅん………」
気がつくと日本は真っ白な部屋にいた。壁も天井も床も何もかもが真っ白で部屋のなかにはキングサイズの真っ白なベットが1つとその隣にサイドボードが置かれていた。
「ま、まるで同人誌の出られない部屋みたいですね…なーんて…あはは……」
そんな訳ないと思考を飛ばす。その時、日本の目に真っ白な中にある黒い文字とその下に置いてある謎の小瓶が目に入った。
『謎の液体を飲まないと出られない部屋』
「ぇ……?」
日本は何度か目をこすってその度に文字を見直したが何度見ても文字は変わらず『謎の液体を飲まないと出られない部屋』のままだったし、小瓶はそこに存在していた。
「これは一体どうすれば……!?」
その時、ガタン!!と大きな音が日本の後ろからなった。日本が驚いて振り向くとそこには落ちた衝撃でか気絶してるドイツとイタリアがいた。
「ドイツさん!?それにイタリアさんも!?いやそれよりお2人とも大丈夫ですか!?」
床に倒れ込んでいるドイツとイタリアの元に日本は駆け寄って声を掛けた。
「ぅ……ここは、何処なんねぇ…?」
何度か身動ぎを繰り返しイタリアが先に目を覚ました。イタリアは何度かパチパチと瞬きをしたあと日本と日本の後ろにある文字と小瓶を交互に見つめていた。そしておもむろに口を開いた。
「日本、もしかしてあれ……日本が書いたんね?」
「………は?」
ポクポクポクポク、チーン!日本の頭の中でこの音が鳴り響いた。この目の前の同僚兼友人は何を言っているのだろうか?いくら日本がジャパニーズHENTAIと言えど友人まで巻き込んでそんなことするわけが無い。
「ひぇっ!ゴメンなんね!ふざけただけなんね!だからそんなに怖い顔しないで欲しいんね!!!」
日本がよっぽど怖い顔をしていたのかヘラヘラと笑っていたイタリアは真顔になって日本に謝った。
「あはは、別に大丈夫ですよ?それより早くドイツさんを起こしましょう……」
「分かったんね……」
日本とイタリアはドイツの肩を揺らしたり顔をペシペシしたりして起こそうとしたがドイツはなかなか起きなかった。目の下の隈も酷いのでおそらくまた徹夜をしていたのだろう。
「ドイツさん起きませんね……」
「残業しまくってたみたいだし寝かせてあげようなんね」
「そうですね、では……この小瓶どうしますか…?」
日本は床に置かれていた小瓶を目線の高さまで掲げて言った。中の液体が持ち上げた衝撃でちゃぷんと揺れた。イタリアはその小瓶をまじまじと眺め怪訝な顔をした。
「いやこれ怪しすぎるんねぇ…、毒とかだったら最悪なんね」
「そうですよね…」
「これ壁壊せたりはしないんね?」
そう言うとイタリアは立ち上がって壁を思いっきり蹴りつけた。ドコン!!と、大きな音はなったものの壁は無傷だった。
「ヴェ〜、壊れないとかこれどういう材質で出来てるんね??」
痛かったのか蹴り込んだ方の足をプラプラと揺らしながらイタリアは日本の元に戻ってきた。日本は「嗚呼、やっぱりな」と思いながら小瓶を揺らしている。
「やはり、これを飲むしかないんですかね……」
「最悪ドイツがいるから解毒薬作ってもらうしかないんね」
「じゃあ、どっちが飲みます?」
まあ当たり前だかどっちも正体が分からないような怪しい液体飲みたいわけが無いのである。つまり、押しつけあいの始まりである。
「イタリアさん飲んでみたらどうですか?案外美味しいかもですよ?」
「いやいやいや!日本こそ飲んでみたらいいんね、新しい発見になるかもしれないんね!」
……と、押し問答を続けていた。数分間押し問答を続けたあと日本が切り出した。
「あー、もう!こんなことしてちゃ埒が明きません!公平にじゃんけんで決めましょう、負けた方がこれを飲む、それでいいですよね!?」
「もうそれでいいんね!せーの!」
じゃんけんぽいっ!
「パー」
「グー」
「あ、まけ、まけた、わたしがあれのむんですか、?え、」
日本がグー、イタリアがパーで見事に日本が負けた。ということでこの液体は日本が飲むことになった。
「うぅ…めちゃくちゃ怪しいですよ、この液体……」
「に、日本、やっぱりioが飲もうかなんね?」
液体の入った小瓶を見つめて日本は揺らしてみた。中の液体がゆらゆらと揺れてちゃぷちゃぷと音がする。そのあまりに嫌そうな態度を見てイタリアは恐る恐る言った。
「大丈夫です、私がちゃんと飲みます。」
日本はびんの蓋をポンと空けて一気に中の液体を煽った。大した量は無かったが喉と舌にじっとりと残るようなしつこい甘さに日本は顔を顰めた。
「うぇ……あっまい…」
「それ甘いんね?」
日本はう〜と舌の先を外にだして目を細めている。それを見てイタリアは飲まなくて良かったと、心底思った。
「まぁ、甘いですけど……て、それより扉空いてますね…ドイツさん起こしてこの部屋早く出ましょう」
いつの間にか日本とイタリアの後ろにあった真っ白な壁に亀裂が入ってそこにドアノブが着いていた。さらに少しの隙間が空いていていつの間にか扉が出現していたのだろう。
「ぅ…、ここは…..どこだ?」
「ドイツ!気がついたんね!!」
「ドイツさん良かった…!」
後ろから呻き声とベットがぎしりと軋む音が聞こえて日本とイタリアの2人は振り向いた。ベットで寝ていたはずのドイツは頭を押さえながら起き上がった。
「あー…..、これはあれです。同人誌でよく見る○○しないと出られない部屋です…」
「どうじんし」
「同人誌です」
寝起きプラス純情だと思っていた日本の口から同人誌なんて言葉が出てきてドイツは宇宙猫状態になってしまった。
「…..それで?この部屋の題は?」
「呑み込み早すぎるんね!?」
持ち前の頭脳と解析力で状況を的確に理解したドイツはとりあえずここから出るには何か題をこなす必要があるのだろうと推測し、その推測は大当たりしていた。
「この部屋のお題は『謎の液体を飲まないと出られない部屋』です」
「なるほど、その謎の液体は?」
ドイツは指定の謎の液体を所在を聞いたが既にその液体は日本が飲んでしまっていた。
「ドイツが寝てる間に日本が飲んだんね」
「飲んだのか!?そんなに怪しい液体を!!」
イタリアの言葉を聞いてドイツはベットから飛び降りるとイタリアの隣にいた日本の肩をガシッと掴んでガクガクと揺さぶった。
「ちょっ、どいつさ、揺らすのを…やめっ、ぅ、きもちわるっ…」
「うわわ!!ドイツ辞めるんね!?日本が死んじゃうんねぇぇぇ!!」
イタリアに止められてドイツはようやく日本から手を離した。
「助かりました…..ぅ、吐き気が..、うぅ…..」
「に、日本大丈夫か?ついやってしまって…吐きそうか?吐くなら俺の手に…..」
「いえ!!大丈夫です!大丈夫ですから私の口元に手を出さないでください!!!」
日本は口元を抑えて床にしゃがみこんでいたがずいっと目の前にドイツの手が差し出された。いや恐らく先程の詫びのつもりなのだろうが切実に辞めて頂きたい、友人の手に嘔吐するなんてそんな趣味日本には無いのだから。
「本当に大丈夫か?」
「大丈夫です、今のドイツさんの行動にびっくりして吐き気全部どっか行きました…」
それでも心配そうに覗き込んでくるドイツ
「そうか、ならいいのだが…」
「とりあえず、扉空いてますし早くここから出ましょう、」
日本とイタリア、ドイツは立ち上がると少し開いている扉のドアノブを引いた。ギィ…と木がきしむような音がしてドアが開いた。
(続く)
第1話目終わりです、さぁ!この3人は次どうなるのでしょうね!
コメント
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細かく作ってるのがグッド!最高でした(鼻血)