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窓の向こう、見たことのない鮮やかな色の鳥が青い空を飛んでいくのを眺めていたら、ティルダから1通の手紙を渡された。

「スクライン公爵家から、リタ様宛です」

「あ、もしかして……」

(『リタ』から……!?)

少し前に、文字の練習も兼ねて本物のリタへ近況報告の手紙を送っていた。

大ごとになりそうだったから、ユージーン王に正体がバレたことは伏せてだけど。

開封すると、リタから私への返事が美しい文字で綴られていた。

「“――リタお姉様へ”」

(ぶふっ!! お、お姉様……!?)

一瞬、目が飛び出そうになりながらも続きを読む。

「“――お手紙、本当にありがとう。リタお姉様がお城で無事に過ごしていると知って、こんなことを言える立場でないことはわかっているけれど……私もお父様もほっとしているの”」

(リタは私のこと心配してくれてるんだろうけど……公爵は絶対違う意味で安心してる気がする)***************

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身代わりで嫁いだ冷酷国王は初恋相手でした

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