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「何をしている」
重ねようとしたイルバートさんの手が、横から現れた別の手に攫われて目の前から消えた。
(この声……)
弾かれたように顔を上げると、いつもの倍、怖い顔をしたユージーン王がいた。
びっくりして、私も慌てて手を引っ込めながら状況を説明する。
腕を掴まれているイルバートさんは、なぜかニヤニヤしているけど……。
「あの、こ、これは……ちょうどダンスの練習をしていて。イルバートさんには練習相手になってもらっていたんですが」
「イルバートとダンスの練習?」
(あれ? 眉間の皺が余計に深くなった気が……)
少しの間があってから、ユージーン王がイルバートさんの手を離した。
「……そうか。練習をしていたのなら、邪魔をしたな」
「えっ?」
温度のない声を残して身を翻し、去ろうとする。
待って、と引き止めようとしたのをさっぱりした声が遮った。
「あ~そうだ!せ*******************
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