推し色に染まる 第2話
「見かけたのは…」
私の名前は雪沢 海月姫《クラゲ》。カカオ・アルカラムの限界オタクしてます!今日は久しぶりに絵梨ちゃんと出掛ける日。カカオのYouTubeチャンネルがグッズを発売。そのビジュをネットプリントして保存するのだ。カードとしてもシールとしてもいいよねえ。
「あ、海月姫。ここだよ」
絵梨ちゃんに呼ばれ私は駈けていく。
「ごめん、絵梨ちゃん。」
私は5分遅刻をしてしまった。酷いと思う。
「別にいいから。早く行こうよ」
そう言われ私は絵梨ちゃんの隣を歩き出す。ここはなかなかの田舎。遠い場所に駅がある。駅の近くにコンビニがあるためそこでやる予定だ。コンビニに入る時、とある人とすれ違った。赤髪に白い肌。見慣れたビジュアル。(⚠オタクは見た目をビジュと表現する場合があります⚠)
「か、カカオ、?!」
つい私は声を出していた。相手は私を見てパチクリしている。当たり前だ。突然声を掛けられて驚かない人など居ないだろう。
「ちょ、ちょっと海月姫、ってほ、本当にそっくり!」
私と絵梨ちゃんはなかなか困惑していた。
「あの、僕の名前はカカオ・シンクリンです。なぜ僕を知っているのですか?」
「え!かかかかかカカオって名前?!え?本人?!やばすぎ、、、!ねえ、ちょっと絵梨ちゃんっ!ヤバいって!」
(⚠オタクはテンションが上がると早口です⚠)
「あ、すすす、すいません。あなた外国人なのですね。日本語とてもお上手ですね。」
と、絵梨ちゃんが対応し出す。
「私たちは貴方のファンです。」
絵梨ちゃんはそういってスマホを開き、動画を見せる。
「これは…僕”たち”にソックリですね、」
「ぼぼぼ、僕たち?!まさか、ガーナちゃんとかショコラちゃんとか、ビターくんとか?!」
つい驚き、私は話に入り込んでしまった。
「え、はい」
「すみません、海月姫が。その、カカオさんは殺し屋なんですか?」
「そんな訳ないです。僕たち普通の一般人ですよ。」
「え、そうなんですか。でも、作品達の名前と違うし、人違いですよね。すいません」
と絵梨ちゃん達は話を終える。何故か私は腑に落ちなくてカバンの中の擬似カッター(⚠オタクに限らず、一度はほとんどの人がサイコパスに憧れ玩具のナイフやカッターをカバンに入れます⚠)をカカオに投げ付けた。するとカカオはそれを素早くキャッチした。そしてそれをとんでもない速度で投げつけてきた。
「きゃあ!」
「す、すいません!こんな投げれるなんて分からなくて、、すいませんでした!」
私はカカオに手を取られ、謝られた。本人では無いと言うけど、本人そっくりだし、記憶がまるでないよう。
「あの、今からお茶しませんか?」
馬鹿だと思う。ただの逆ナンだ。私はとっさに声をかけていた。カカオは微笑み、
「いいですよ。」
と言って私たちに着いてきた。絵梨ちゃんが
「カカオくんがいるってことは…!ガーナちゃんが!ふあああ会いたいいいいい」
と興奮していた。私は既に興奮が抑えられてない!
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