テラーノベル
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「だって、尊さん言葉は鋭いけど優しいし、俺のワガママにも付き合ってくれるじゃないですか」
溢れ出す想いを言葉に乗せて、俺は尊さんの腕に少しだけしがみついた。
「ディズニーデートに限らずいつもそうですけど、俺のために色々考えてくれるのが、尊さんらしいっていうか……なんか嬉しいんです」
「そうか?」
尊さんは驚いたように目を丸くしてから、俺の熱を帯びた視線に負けたのか、ふっと柔らかく微笑む。
「好きなやつは、人一倍甘やかしたくなるもんだろ」
さらっと、吐息に混ぜて言い放たれた甘すぎる言葉。不覚にも心臓が大きく跳ね上がった。
「……っ、キュン死させようとしないでください!」
「?」
「そんなポカンとした顔して……!いちいちかっこいいこと言わないでください…心臓が持ちません……っ」
「……?どこに怒ってるのかわからないが……気をつける(?)」
「怒ってはないです……!」
ただでさえ整った顔立ちなのに、夜の静寂の中で少しだけ大人びた雰囲気を纏った尊さんが、今の俺には余計に眩しくて直視できなかった。
帰宅後───…
高揚した気分のまま、部屋着に着替えた俺はベッドに仰向けになった。
手に取ったスマホのカレンダー、12月2日の真っ白な枠の中に「尊さんとディズニー!」と書き込んだ。
それだけで、明日からの毎日が輝いて見える気がした。
◆◇◆◇
それから数日後の休日。
外は冷たい風が吹いているけれど、部屋の中は暖房と二人の体温で満たされていた。
俺は尊さんの股の間にすぽっと収まりながら
店で借りてきた「ジャンキーズ3」という映画を観ていた。
柔らかいクッションを抱き、背中越しに尊さんの確かな体温と鼓動を感じる。
大きな手が俺の腰に回され、まるで殻に守られているような、至福のバックハグ。
「尊さん……っ」
あまりの心地よさに、少し照れながら顔だけで振り返ると、待っていたかのように触れるだけの熱いキスが降ってきた。
「んんっ……!もうっ、き、急にするとかずるいです……!」
「お前がこっち向くからだ」
「屁理屈では?!」
そんな他愛もないやり取りに幸せを噛み締めていると、やがて映画の区切りで尊さんが低く呟いた。
「喉乾いたな。確かインスタントのがあったはずだ。コーヒーと紅茶でも入れるか」
尊さんが立ち上がりかけたその時
「俺もやります!」と慌ててその肩を押さえた。
「深夜にパンケーキ作ろうとして小麦粉ばらまいて咳き込むお前にできるのか?」
「そ、それいつまで覚えてるんですか!!コーヒーも紅茶もインスタントなんですから失敗のしようがありませんって!ね?」
コメント
1件
こっちまでキュン死しちゃうって( ´ ཫ ` )