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お会計をし終わった後は、キーホルダーを入れる袋を買い、しゃしゃっと作った。もう少し、丁寧にしたかったという気持ちもあるけど、蒼が何故かソワソワしてるというか、話したそうな雰囲気?だから、急ぐけど丁寧なて付きで包装した。
「あ、あの、莉奈?」
「どうしたの?蒼?」
蒼は、もじもじと手をいじった後、けじめをつけたように、背筋をピシッとし、カバンの中から何かを取り出した。何かと思って、差し出されたものを見る。丁寧に包装されたものだった。あ、そうだよ、私も渡そうとしてたんだ!!!少しだけ、緊張して、手が震えてる。なんで手なんか震えるんだろう。謎の気持ちが混み上がってくるが、気持ちに蓋をした。こんな変な気持ちで渡してなんかいられないもんね。
「蒼、私もこれ。」
少し、素っ気ない感じで渡すことになってしまったけど、渡せたから良かった。そう思った後、やっぱりもう少し、素直な気持ちと一緒に言った方が良かったよね,,,とうじうじと後悔をしだした自分がとても情けなくて恥ずかしかった。
「莉奈も、俺に渡そうとしてくれたの!?」
「う、うん。蒼が好きそうなキーホルダーがあったから、喜んでくれるかなって思って。」
「莉奈!!ほんとにありがとう!!嬉しい!!」
「私こそ、ありがとう。これ、欲しかったんだ!!」
結局、2人とも渡すものを準備していて、なんとも言えない結果になったけど、最後は二人で笑える結末だった。夏の終わりだと言うのに、ひまわりの花を咲かせる蒼は不思議と綺麗だった。