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久『それなら、俺に考えがあります。』

和『考え…?』

久『はい。時間が無いということで詳しいことは省きますが、実は俺も小峠さんみたいにちょっとした能力を持っているんです♪』

驚く一同。不意を突かれたその表情が面白いのか、久我は楽しそうに笑った。

野『で、その能力とは何な野田?』

久『人の心に入り込む能力です。……まぁ…人の心というより、その人が造った仮想世界みたいなもんですかね。普通、当人以外はその人の心に入り込めないんですが、俺は普通に入り込めちゃうんです。』

小『仮想世界って何だ?』

久『仮想世界っていうのは、その人が無意識に創り出した、存在すら認知されない世界です。認知されていないくせに、一人一人の中に必ず存在するもう一つの世界。どんな景色が広がっているのかは人によって全然違うので一概には言えません。』

青『それで、その能力とちゃんかぶを救うっていうのは何か関係があるのか?』

青山の質問に久我は目の前のテーブルに手をつき前のめりになってまくし立てるように話しだした。

久『何言ってんスか!!問題大アリですよ!?小峠さんはあんたらの目の前で消えちゃったんでしょ?じゃあ小峠さんは今どこにいるんですか?彼しか入ることのできない仮想世界でしょ!?』

我に返った久我は一つ咳払いをしてもう一度席に座った。

久『……すみません。でもとりあえず、小峠さんが仮想世界に居るのは確実です。どうにかして説得して引きずり出せれば…』

そこで野田が質問を投げかけた。

野『ちょっと待てい。その仮想世界っていうのは何処から入るんじゃ?』

久我は顎に手を添え眉根を寄せた。

久『そう、そこなんです。普通は当人が目の前に居れば普通に仮想世界に入り込めるんですが今回は当の本人が仮想世界に居座っちゃってる状態なんです。なので、仮想世界に入り込める入口を探す手間が増えるんです…というのと。』

久我は今までに無く真剣な表情を浮かべた。

久『当人が仮想世界に居座っている場合、一定期間経てば当人の意識が仮想世界に根付いてしまうんです。そうなると、当人はもう元の世界に戻ることが出来ません。しかもそのタイムリミットが…』

『およそ…12時間。』

和『半日…』

青『ちゃんかぶが消えたのは18時…今は…』

青山は後ろの壁に掛けてある時計を見た。

青『20時……』

小『それ、結構ヤバくね…?』

久『とにかく、急がなければ間に合わない。

仮想世界への入口は恐らく、小峠さんにとって憩いの場所だった所に存在するはずです。』

野『憩いの場所…』

久『とりあえず、善は急げです。ここで話していても意味が無い。極道ならフットワークです。とにかくここを出て手当たり次第探しましょう。』

小『そういや、その仮想世界の入口って目印とかあんの?』

久『青く塗られたドアがあるはずです。それを目印にしてください。』


そして、野田、和中、小林、青山、久我は手分けしてドアを探すこととなった。

タイムリミットまであと

10時間。


その頃、小峠は仮想世界に居た。ひたすら闇が支配する世界に彼はうずくまっていた。愛に触れたことの無い彼の世界は寒く、心まで凍てつかせた。

『寒いな…』

そう言う彼の目には希望など無かった。

『兄貴達に、酷いことを言った…怒ってるだろうな…』

(それなら、ここに来て良かったのかもな…それに。)

どちらにせよあの生活は続かなかっただろうし。

小峠は気づいていた。御前が自分を既に見つけていた事に。彼の記憶を辿れば大半は絶望だ。人を殺すことを強制され、挙げ句には両親を惨殺された。逃げ出した後も碌なことは無かった。だが、天羽組に入ってから彼の中の歯車は動き出した。初めて温かさに触れた。仲間を失うことで哀しさにも触れたが、それは今まで触れた悲しさとは違った。空っぽだった彼の心は少しずつだが満たされていった。その中で彼はある決意を固めたのだ。【もし自分に危険が迫ったとしても、そのせいで仲間を傷つけるのなら自分から消える。】と。

『……やっぱ、嫌だ。』

消えたくない、一人は怖い。辛い。痛い。

『もっと…ッ…もっと、みんなと…』

一緒に居たい。



和『見つかったか?』

野『いや、こっちは何も無かった野田。』

小『大分苦戦中。』

青『一体何処に…』

一旦合流し、成果を報告しようということだったが特に目を見張るものはなく、苦戦していた。

その時、久我が息を切らせて走ってきた。その目には困惑の意が溢れている。

久『みな、さんッ!もしかした、ら…ッ、ことーげさん、ッ…』


『俺等が…ッ入って、これないようにッ、しちゃっ、てるかも…っ』


こういうお話見てみたいっていうリクエストあれば気が向いた時に作ってみますので何かあればコメントとかに書いていただければ幸いです。



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