この小説は一切ご本人様に関係ありません。
続編
わんく
俺はいつも一人やった。
何をするにも一人、人間に近付こうモンなら暴言を吐かれ時には暴力まで…。辛かった、苦しかった、解放されたかった。でも、解放されたって………
???「……」
あぁ…今日は寒いな…。ゴツゴツとした自分の小さな足の裏を見ながらそう思った。両手首は自由やが、碌な物を食べていないせいか動かす力もなかった。
俺はゾム、変な金持ちのジジィに色々な研究をされて出来上がったキメラや。まぁキメラっちゅうだけあって、獣の耳やら尻尾やらが一応付いとる。あ、ちゃんと動くんやで?痛覚もあるし、勿論動物特有の威嚇やって…。でも、今の身体じゃそんなモノ出来る筈もなく…。今日もこうしてクソジジィの元で売られとる。
『~~~~~~!』
「~~~……」
嗚呼うるさい…ホンマ商売下手…。売るんやったらもっと手柔らかに扱うもんやろ普通…、なのにこんな手荒くしやがって。
そう思っていればズイッ、とある男が俺の顔を覗く。俺は驚いて彼の顔を見返す。長くなった自分の前髪のせいで相手の表情まではよく分からながいが、間違いなく俺は買われそうになっているのだけは分かる。
「……~~~…。」
???「っ……、?!」
男は何か呟いて俺をヒョイと抱き抱える。俺は多少驚きはするも、抵抗等はせずただ大人しく彼に連れて行かれる。
買われたんか、俺。は―、物好きやなぁコイツも。まぁ、どうせ捨てられんねやな。今日やって、俺をオモチャの様に扱って捨てるだけ…。
数時間後
???「貴方も隣に来ますか?」
z「!………」
なんや…コイツ…。こんな俺に風呂まで入らせてくれた上に、飯まで……。それに…何より優しい…、え…ぇ、なんでや?何か裏があったり…いやそんな雰囲気なんか微塵も無かった…。
じゃあ…本気で俺に優しく……?ンな馬鹿な…。終いにはこんな大きい寝床で一緒に寝る……?!そんな…有り得へん…。夢でも見とるんちゃうか?!そんな事を思いながらも彼の懐に入り、落ち着かない脳を必死に休めようとする。
???「ふぅ……、おやすみなさい…。」
え、ぁ…?ほんまに寝るんか?何もせんで終わるんか!?そんな…こんな事があってええんか…?!…マ、マジか…。
でも…、金持ちとかはこれが普通の日常なんか…。こんな良い飯にこんな良い寝床に…、恩返し的なものせな…流石にアカンよなこれ…。俺は熟睡しとる彼の懐から抜け出し、閉まっていたカーテンに小さな隙間を開け、窓の外を確認する。
z「……!」
満月…!!よし…今日は運がええな…!俺はそう思えば黄色く輝く満月をじっ…と見詰める。少し経ち、身体中に稲妻が走った様な感覚を覚えれば俺はその場で屈み込み目を瞑る。
俺は息を少し荒げ、低く少し苦しそうな呻き声を出す。すると同時に幼児の様な体から段々大人へと豹変して行く。そう、俺は狼男と似た遺伝子に組み替えられたキメラや。
z「ゥう”…ッ、ぁあ”ぁァ”……ッ」
まぁ…完全な青年の姿になるには結構時間掛かるけど、今日はそんなに手こずってない。なんたって、こんな久しぶりに人間らしい食事も取れたからそれなりに栄養も取れたからな。
俺は瞑っていた目を開ければ大きく骨張った自分の手の甲を見るなり口角を上げた。そして屈み込んでいた身体を起こすや否や先程とは全くと言って良い程違う目線の高さに少し興奮する。
z「……笑、」
そして俺は窓の外から熟睡している彼の方へと視線を移せば再び口角を上げる。ゆっくりと彼へ近付き、音を立てずに大人びた身体をベッドの上へと移動させる。
そして熟睡している彼の細い身体の上に伸し掛かる。彼から毛布を剥がし、部屋着を露にする。少し苦しそうに眉を寄せる彼はうっすらと目を開けたと思えば驚く様な素振りを見せた。
???「……え…、?」
z「笑……ぉはよう、買ってくれてありがとうな。」
???「ッ…は、?!ぇ…いや、…人違いでは……」
まぁ驚くのも無理はない、先程まで少年の姿をしたガキがこんなにも変わっていると流石に自分でも驚ける自信はある。
俺は彼の顔付近に自分の顔を近付ければニィ…と口角を上げる。そして彼の耳元で優しくも低い自分の声で囁く、
z「痛くせん、気持ち良くさせたるよ。」
???「ッへ、ぇ”!?///」ビクッ
俺は彼の耳元から離れ、次に彼の額に優しくキスを落とし、彼の胸辺りを優しく撫でる。彼は薄暗い寝室の中でも分かる程己の頬を赤くし、己の胸を擦る俺の大きな手を見詰めとった。驚く事に抵抗は少なく、すんなりと俺を受け入れているようだった。二人の沈黙の間は、何処か落ち着く様な感覚が広がった。
z「…名前は?」
e「…ぁ…、エーミール…です……。」
z「ふ―ん……、えーみーる……。」
e「ッん”ん……///」ピクッ
へ~、最近の金持ちって乳首触っただけで感じるんや。敏感なんや、しかも歯食いしばっとるし。
俺は彼の下腹部辺りから降りれば彼の下の衣服、下着を器用に脱がして行く。そして彼の突起物が露になれば、彼は少し自分から目を逸らす。恥ずかしいんかな、こういうコトした事ないんかな。
z「…ふは、びんびーん。」ギュ
e「ッぁ…//」ビクッ…
はぇ―…意外にかわええ反応取るやん。俺は優しく彼の突起物を掴めば自分の手を上下に動かし始める。すると同時に彼から甘い声が漏れ始める。それに驚き俺は思わず手を止める。え…、つい昔まで嫌嫌やってたんに…何か…嫌な感じせんのやけど…。こんな感じやったっけ…、
e「ッえ…ぁ……?////」
z「……ずる、」
シュコシュコシュコシュコッ♡♡
e「うぁッ///あ、ぅ…ッ♡//」ビクビクッ…
何こいつ、ずる。そんなかわええ顔してかわええ声も出すって、ずる過ぎるやろ。エロいしかわええしずるいし、何やねん。
俺もそんな声出せたら金やって稼げた筈なんに…くそ、クソ、クソ。ずるいずるいずるい、ずるいわそんなん。ええなぁ、金持ちは。
ピュルルルルルッ♡♡ピュルル…ッ♡
z「…ぁ……」
e「ッは―…っ////ッ…ふ、―……♡//」ビクビクッ…
え…何こいつ、もう出たん?早漏すぎやろ、足もビクビクしとるし…。俺はそう思えば片手に付着したエーミールの精子を舌で舐め取った。
そんな俺を見たエーミールはより頬を赤くし、横になっていた上半身を起こせばエーミールの精子が着いた自分の片手首を掴む。
e「そっ…そんな汚いモノ舐めないで下さい…。お腹下しますよ…」
z「別にええし、」
e「貴方が良くても私が…」
z「いちいちうッさいなぁ”アンタは、」
俺はそう軽く声を荒げればエーミールを押し倒す。そのまま俺はエーミールの首元を勢い良く噛み付く、ギザギザとした鋭い自分の歯が白く柔らかいエーミールの肌に跡を残す。微かな鉄の味が自分の舌が感じ取る、少し強く噛みすぎたかのか涙目なエーミールが視界にチラついた。
e「ッぅ”……、」
z「……ぁ、」
痛がるエーミールから目を離し、窓に視線を変えればもう日が昇っていた。もうそんな経ったんか?手こずり過ぎた?この俺が?……まぁ…、そういう日もある…か。
そう自分に言い聞かせて、俺はエーミールから身体を退かし再びエーミールの懐に入った。そこはまだ暖かく、毛布を剥いだ時よりもずっと暖かった。
e「……何故…、こんなコトをしたんですか…。貴方には何の利益も無いのに、」
z「……恩返し…のつもり……。」
e「……そうですか、では…感謝します。」
エーミールはベッドの上に横になりながらも器用に己の衣服を履いた。そしてベッドから身体を起こし、俺の方を振り向いた。
色素の薄い瞳の中は相変わらず、少し冷たい様な…寂しそうな雰囲気があった。コイツもずっと独り身やったんかな、寂しかったんかな。
z「…なんや、」
e「……笑、いえ…別に。」
エーミールは優しく笑みを浮かべればそう言い、風呂場へと足を運んだ。…変なの、別に微笑みかけんでもええ事やのに。
やっぱり、アイツも俺と似たもの同士なんかな、…あの容姿やし。俺と一緒で、ずっと孤独やったんかな。…類は友を呼ぶって言うし…、
にしてもなんか……変なヤツ。
終わり。
すいませんオチ考えず書いてたのでここで無理に終わりました。本当すいません、そういう奴なんです自分。
では、次の投稿でお会いしましょう。
コメント
8件
ングッフえ?最高か?最高か…(納得)
なんだこら最高すぎないか? うん、キメラもいいな...狼男...うん、なおのことよき... 僕らの性癖増やすのやめません?幸せ過ぎてやばいんですけど(いいぞもっとやれ)