テラーノベル
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⚠注意
これは捏造です。捏造の塊です。
中の人は文章を書くのが下手です。誤字・脱字の可能性があります。
政治的意思、実際の国々とは関係ありません。
かなり調べはしているのですが歴史の間違いもあり得ます、ご了承下さい。
それでもいい人だけいってらっしゃい。
字数が…また増えてる…ヒエッ…
てかなんつう時間に投稿してんねん自分
「夢見が悪い?」
薄暗い部屋の中に、怪しくも幻想的な光が満ちていた。
石造りの壁に模様が細かく描かれた絨毯。慣れない蝋の甘い香りが鼻をくすぐる。中央のテーブルには深紅のクロスが掛けられ、その上には絵が描かれたタロットカードが中央に整えられていた。部屋の隅にはネコが小さなベッドの上で寝そべりその体は寝息とともにふわふわ動いていた。
「ああ…最近おんなじ夢ばっか見てたんだけどよ…昨夜突然不気味な夢になって…」
「…どんな夢?」
部屋の壁際に置かれたカウチソファに寝転がっていたスペインは頭を擦り、眉をひそめたまま語り始める。
「星がいっぱい浮かんでいる夜空の下にでっかい砂の海があって、ただただそこを歩く夢」
「夜空に砂漠…ふ〜ん…」
「だがな?昨夜急に変わったんだ、えっと…俺以外に人がいて、そいつの首が取れちまうっていうとんでもない夢…」
「首が取れる?ずいぶん悪趣味だな、切られたの?」
「だろうな。血が出てたし、長い髪もパッ!って切られてた」
「…………」
「なあ〜、どうにかならねぇ?最近ずっと似た夢ばっかだからさあ、昨夜の夢をまた見るんじゃないかってこえんだ…」
「……生活習慣の見直しをしな、できるだけリラックスをとること、ぐらいかな…」
「はあ〜?お前の【権能】でどうにかならないのかよ〜…」
「無茶言うなよ、俺のは”イギリスと違って”なんでもかんでもできるってわけじゃない。あ、なら彼にお願いしてみれば?」
「彼って?」
「イギリス」
「へっ!?!?い、いや……それはちょっと……」
「…まさかスペインお前まで彼を」
「ばっ!?ちげぇよ!親父と一緒にすんな!」
溜息を漏らしたポルトガルは棚から小瓶を取り出す。ラベルには星の図形が描かれていた。それをスペインが寝そべっているカウチソファ前のテーブルに置く。
「これ、最近作った睡眠薬。試作だが飲んでみてくれ、お前の望む安眠の効果はあると思う」
「まじか!?さっすが兄貴!今度礼するぜ!」
「使う前の注意点だけど、必ず毎日定時に飲むこと、中断する場合は俺のところに来ること、いいね?」
「わかったよ、はあ〜お腹空いた、兄貴なんか作ってくれよ」
「図々し…あの人と喧嘩する度に居座らせてやってるこっちの身にもなれ」
「うぐっ…」
「…今度は何だ?」
ポルトガルは台所でお湯を沸かし、昨夜の残りを温め直す。スペインは唇を尖らせ、近くを通った猫を抱き上げ撫で始めた。
「べっつに〜?いちいち頭堅いこと言うからイラついて飛び出しただけ」
「だろうな、変わってない…はい」
皿に盛り付けられた干しダラと飲み物をソファ前のテーブルに置くとスペインは素早く起き上がり食べ始める。
「グラシアス♪…う〜ん、やっぱり兄貴の料理は美味いな〜」
「3クルサード」
「高えなおい!」
いいじゃんかよ〜と食べるスペインを前にポルトガルは中央のテーブル前に腰掛け、机上のカードを手に取る。
「…なあ、砂漠と星空の夢、だっけ?」
「ん?おお…」
「…せっかくだから占いしてやる」
「は?俺そういうの嫌なんだが…」
「じゃあ宿泊代出せ」
「お引き受けします…」
皿を持ってトボトボと中央のテーブル前に座る。対面したポルトガルは机上のカードを漁ると2枚を取り出しスペインに絵柄を見せつけた。
「まず、この砂漠の夢は〈孤独〉や〈不毛〉、または〈絶望〉を意味する」
「…絶望…」
「また、大きな試練が待っているという意味でもある…国の継承のことかな…」
「多分合ってると思う…」
「そして、星空の夢は〈希望〉や〈理想〉を象徴することから願いが叶うとも言われてる」
「おお〜!思ったより良い意味だったのか!…てことは試練の先に、願いが叶うってことだから…俺真の”国の化身”になれるってことか!」
「たぶんねー…」
「よっしゃ!ありがとな兄貴!見てもらって正解だったぜ!」
「…ただ気になるのが、昨夜見たという首が切れた人のことなんだけど…」
「ぜ、絶対悪い意味だよな…」
「いや、案外そういう訳じゃないんだ…まあその相手によって意味は変わってくるけど…」
近くの棚から本を取り出したポルトガルはペラペラとページをめくる。スペインが不安そうに見守る中、目的の文を見つけ語り始めた。
「その切られた人が知らない人の場合は、出世のチャンスを示してるって」
「出世…これも継承と関係ありそうだな…」
「…ホントに相手の顔見えなかった?」
「え…」
…そうは言われても…フード被ってたし特徴的なのは何も…
「あ…」
「ん?」
「ああいや…なんでもない…」
スペインの頭をよぎったのは今でも脳裏に残っているあの赤い瞳だった。あの目で思いつくやつと言ったら…
(イギリス…)
会う度にある意味驚かせてくる、不思議な奴だ。俺より小さいくせに誇らしくて綺麗で…だが、無駄に強がりで大丈夫だとか言うくせに苦しそうに泣く…そんな奴だ…
(…いつからだっただろう…)
あいつを…守りたいと思うようになったのは…あいつを…支えたいと思うようになったのは…あいつの…傍に居たいって…
(ハッ!?何考えてんだ俺!!)
一人で脳内をぐるぐる盛り上がらせるスペインの前でポルトガルは手持ちの本を見つめながら口を開いた。
「…まあ知人じゃないなら特に気にしなくていいかもね」
「…ちなみに、ちなみにだぞ?」
「ん?」
ほんのり頬を赤く染めたスペインは頭を掻きながら視線を逸らす。
「そ、その相手がそ、その…あ、ある意味気になってるやつとかだったら?」
「は?気になってる…?えっと…2人の関係に〈変化〉が訪れるだろうって」
「変化?」
「うん…あと、不安と独占欲の表れでもあるらしい」
「…ほえ?」
「不安はまだしも独占欲って……スペイン、お前そんなこと…誰なんだ?」
「は!?はあっ!?だ、誰でもいいだろ!て、ててててててててか独占欲て…」
「独り占めしたいとか、誰にも渡したくないとか、そういう意味だよ」
「………………」
「………で?相手は?」
「………いや言わねえからな!?」
「なんだよつまらんな…」
この話は終わりだ!と無理矢理切り上げたスペインはごちそうさん!と皿を台所へ持っていく。
(…砂の海、恐らく砂漠のことだよな…だとしたらアフリカかエジプトかインドあたりか…?)
「…う〜ん…わからん」
天井を見上げるポルトガルの傍で、一匹の猫は静かに鳴いた。まるで腹が減ったと言わんばかりに…
ガチャリと扉の開く音が響いた。
逆光の中に浮かび上がったのは、雪をそのまま紡いだかのような純白の髪。そして陰に沈むその顔の中で、こちらをじっと見据える赤い瞳がまっすぐイギリスの視線を貫いていた。
______ヒュッ…
思わずイギリスの喉を冷たい空気が通る。体は強ばり、目は恐怖のあまり大きく見開いていた。汗が一筋頬まで流れ地面に落ちる。扉が完全に開かれると、目の前の”お父様”は静かに口を開いた。
「…久しぶり、よく来てくれたね」
「…ハッ…はあ…はぁ……ええ、お久しぶりです。北アイル”お父様”」
「ここに来るの久々じゃない?来てくれるのずっと待ってたんだよ?」
「…色々と忙しくて…」
館の中はイギリスの記憶のままの姿だった。照明は点いているのに薄暗く、若干寒気も感じる。雰囲気に反してアンティークな香りが館に充満しており、あまりに濃い匂いにイギリスは眉を顰めた。
廊下を歩く途中北アイルランドは色々話しかけてきたが、私は曖昧にしか返事できずあまり長続きしなかった。すごく長い時間を感じたが、なんとか客間へと辿り着く。
「さ、座って」
「…失礼します」
高級なソファに腰を下ろすと北アイルランドの使い魔たちが紅茶と菓子を用意していく。窓からの光がテーブルを照らし、私たちの間を遮った。おしゃれなティーカップに紅茶を注ぐ音が静かに木霊する。
「最近は何してたの?」
「…植民地拡大と新たな産業の開発を進めていました」
「へぇ、流石だね。君のことだから必ず成功するだろうね。あ、そうだこの間お菓子を仕入れてね、君の好きなのもたくさんあるよ」
北アイルランドはテーブルに広げられた菓子たちを小皿に乗せて渡してくる。キャラウェイ・シードケーキやジンジャーブレッドマン、どれも…私が好きでも何でもないものばかりだ…
「……………」
「また会えて嬉しい、最近は全然来てくれなくて寂しかったんだよ?イ…「北アイルお父様」………」
「私はイングランドではありません」
「…………」
部屋の温度が一気に底ついた気がした。窓を開けているわけでもないのにひんやりと冷たい空気が首筋を撫でる。北アイルランドは笑顔を張り付けたまま光のない瞳を床に向けた。
「…あは…はは……ああ…うん…そう、だったね…君は…イングランドじゃ…ない…だって…
君が、殺したから」
「______っ!!!」
北アイルランドはソファから弾かれたように飛び上がると、行く手を阻むテーブルへと容赦なくのし上がった。木製の一枚板が激しい軋み声を上げるのも構わず、北アイルはそのままの勢いでイギリスへと襲いかかる。狂気を宿した両手が、イギリスの細い喉へと一直線に伸びていった。ティーカップや菓子を乗せた皿が耳を劈くような衝撃音を出し、無残にカーペットの敷かれた床へ散らばる。
「______ぐっ!!」
次の瞬間、イギリスの視界は激しく揺れ、世界が反転した。喉元を襲った凄まじい衝撃と圧力。骨が軋むような痛みが走り、気道が完全に閉ざされる。首を絞め上げる北アイルランドの指先から、冷酷なまでの殺意が皮膚を通してダイレクトに伝わってきた。イギリスは肺の空気を強制的に絞り出され、ただ激しく喘ぐことしかできなかった。酸素が行き届かなく、強い圧迫感に命の危機を感じた心臓が警報を鳴らす。
「っ!!…ぐっ、…離しっ…!」
「君が…殺した…彼を…イングランドを…」
ぶつぶつと何かを言っているがイギリスの頭には全く届かなかった。酸素不足で意識を失いそうになった瞬間客間の扉が開かれる。
______バンッ!!
「っ!!?何してるの北アイル兄さん!!」
「…ウェールズ?」
北アイルランドが見上げた先にはドラゴンのような赤い羽根を広げた子供がいた。ウェールズと呼ばれた子供は修羅場と化した部屋を見た瞬間直ぐ様北アイルランドを押しのけイギリスの安否を優先する。
「イギリス!大丈夫!?」
「げほっ…!ごほっ…ハァ、ハァ…っ…大丈夫、です…」
イギリスは弾かれたように上半身を起こし、なんとか呼吸を整える。遮断されていた酸素が堰を切ったように気道へと流れ込んだ。ウェールズはその背中を擦り、赤く腫れたその首を見て青ざめる。
「っ、返してよ…僕のっ、イングランドをっ”、返してよぉ”…!!」
北アイルランドは錯乱状態に入ったかのようにただひたすら泣いていた。「あ”あああああーーー!!!」と声を荒げ、髪を振り乱しながらソファへ何度も拳を振り下ろす。
「…………」
青白い顔に血流が戻ってきたイギリスはその哀れな男を数秒見つめた後、その場から立ち上がり2人に背を向ける。
「っ、イギリス!」
ウェールズが止める間もなく部屋の扉は完全に閉められた。部屋に残ったのは未だ放心状態のウェールズともうこの世には居ない死人を求める北アイルランドだけ。
「…イング…僕のイング…イングランド…」
イギリス家。
朝食を済ませた子供たちはまるで解き放たれた小鳥のようにそれぞれお気に入りの場所へと散っていった。
ツバルとフィジーはダイニングテーブルの隅で紙を広げてただただペンを走らせてお絵描きをしている。アンギラとセントヘレナとバミューダの3人は貴族のパーティーに使う大広間でかけっこをしていた。クックとニウエは絨毯の上で寝転びながら動物の絵が載っている図鑑を眺めている。まだ自分たちの知らない生き物がいるのだと目を輝かせていた。その近くでオーストラリアとニュージーランドは文字の勉強をするためにまずは童話の本を読む練習をしている。子供たちは元気で微笑ましい光景を見せてくれるが、彼らの体にはまだ癒えていない傷を覆う包帯がよく目立っていた。
「…………」
カナダは一人窓の外をじっと眺めていた。窓辺の草木に蝶がヒラヒラ飛んで窓枠の外へ行ってしまう。だがカナダか見つめるのはもっと先にある人間の街だった。
「…………」
その様子をアメリカは少し離れたところで見つめている。他の弟たちの行動はここ数日でなんとなく把握してきたが、あいつだけはよくわからない。いつも物思いにふけていて、何を考えているのかわからなかった…。外に興味があるだけか、はたまた故郷を思い出しているのか…
(…そういえば、お父様があいつらを引き取るきっかけを作ったのはカナダだったよな…)
あの日、奴隷商業者から逃げてすぐ近くのお父様に助けを求めた。子供ながらに一か八かの賭けに出たのだろう、自分たちを救ってくれるかどうか…全てをあの人に賭けたのだ…お父様じゃなきゃきっと逆戻りだっただろうに…
カナダの手足には包帯が巻かれていて、血が滲んでいるのが痛々しい。ガーゼが貼られる前の頬には大人に殴られたであろう痕があるのを覚えている。枷がはめられていた首は痕が酷かったらしく、包帯が何重にも巻かれていた。傷口からの感染症の危険が無かったのが不幸中の幸いだったと。だが人前だと目立つので、お父様がこの間カナダの為にマフラーを買ってあげた。今も大事そうに身につけている。
「……外が気になるのか?」
「ビクッ)…!…あ、アメリカ兄さん…」
隣に来て声をかけるとカナダは大袈裟だと思うぐらいに驚いていた。だがアメリカに気づくとほっとしたように強張った肩を下ろす。
「いや、そうじゃなくて……お礼、ちゃんと言えなかったなって…」
「え?」
「……お父様に…多額のお金で引き取ってくれて、綺麗な服も、温かいご飯も、柔らかいベッドも…何もかも無償で与えてくれたのに…お礼も何も言えなかったなって…」
「……………」
「僕、いつも大事なことに限って言えないから…だから…」
……今思えば、カナダはよくお父様を見ていた。屋敷へ来た時もお父様にぴったりくっついていたし、食事も近くで食べていた。暇さえあればお父様を見ていたし、何か言いたそうにもごもごもしていた…
「(そっか、外を見ていたのはお父様が出かけたからか…)…じゃあ…何かお礼する?」
「え…?」
「例えば…手紙にするとか…」
「…僕、まだ読み書きもできないし…」
「なら…花を贈るとか?」
「花?」
「コクリ)あの街に人気の花屋があるんだ、前にお父様と行ったから覚えてる」
父イギリスと買い物ついでに買ってくれたバーベナの花。ピンク色の綺麗な花をアメリカは陽の当たる机の端に今も置いている。
「お小遣いあるからそれで買いに行こう」
「えっ、でも…勝手に抜け出したらダメなんじゃ…」
「いいって、すぐ戻れば大丈夫。それに、万が一バレても俺日頃から良い子だから、お父様も許してくれるさ!」
「ポカン)……プッ、アッハハ!」
「?」
「アハハハハハ!ア、アメリカ兄さんってそういうとこもあるんだ、もっと真面目な人かとw」
「え?」
「ふふっ、…うんそうだね、行く!」
「…!よし、じゃあ支度するぞ!」
アメリカはカナダの手を掴み、出かけるための準備をしに部屋へと向かう。カナダのお礼がしたいというのは本心だが、外にも出てみたいと感じていたことをアメリカは察していたのだ。奴隷だったときとは違って、カナダはもう自由なのだから。2人は笑いながらどう抜け出すかコソコソ話していた。
「はあ…えらい目に遭った…」
赤い痕が残った首を擦るイギリスは不機嫌そうな顔を隠そうともせず早足で立ち去ろうと廊下を歩く。誰でもいいから近況報告をと思って来たがとんだ災難だった。まああいつが相手の時点でこうなることは想像出来ていたが。
(でも…何か忘れているような…気の所為か、さっさと帰ろう…)
こんなとこ1秒とだって居たくない。
「また騒ぎを起こしたのか」
「!!」
思わずイギリスは足を止める。背後から伝わる冷たい気配に眉を顰め振り向いた。窓からの陽の光が雲に覆い隠され廊下に濃い影を降らす。
「…ここでは大人しくしていろと言った筈だぞ」
「…………」
その男の瞳はイギリスのタンザナイトの片目を両方に持ち合わせていたが、こちらを見下ろすその瞳は今のイギリスよりもずっと冷めている。
「………」
無視しようとそのまま歩き続けるイギリスに男は声を荒げた。
「おい、何とか言ったらどうだ」
(…勝手に怒って事を大きくしたのはあいつでしょう…)
…我慢我慢、ここは反発したらいけない。でもどうしましょう黙って見過ごしてくれる程あの男は甘くない。イギリスは腹を括り、足を止めて再び男に向き直り頭を下げた。
「…騒ぎを起こして申し訳ありませんでした、”スコットランド様”」
「!!」
イングランドと同じ、もう記憶にすら無い幼少期に私を保護していた”お父様”。私が…”この世で最も嫌いな男”。私に対して一切の情を持ち合わせず、終いには私をここから追い出した薄情者。そんな奴を、私はもう”お父様”と呼ぶつもりはない。
(安心してくださいスコットランド、私は人生をやり直しましたが、”死んでも”貴方と仲良しこよしする気は無いので)
「…次からは気をつけます、どうかお許し下さい」
「………お前……今回だけだぞ」
「(…許されたか、意外だ…)では、もう失礼します」
もう一度頭を下げたイギリスは【権能】を発動すると目も合わせず背を向けてその場からすぐに立ち去った。完全に一人になったスコットランドは思わず一人呟く。
「…何故…____________」
「はぁ、疲れ…え?」
視界を覆っていた眩い魔法の光がぷつりと弾けるように消え去った瞬間、自分の体が浮いていることに気づく。それを理解したときにはもう遅く、体は下に向かって加速を始めた。
(まずいっ!)
1秒もしないうちに地面が見え、反射的に目を瞑る。この高さなら死ぬことはないが痛いものは痛いだろう。だが体が地面に衝突しそうになる前に確かな熱を持った人の体が私を包みこんだ。温かい熱とほのかな甘い香りがその一瞬だけ安心感を与えてくれた。
(…この香り…)
____________ドンッ!!!!
「っ…!…いっ…だ、大丈夫です…か…?」
顔を上げた先にある金を帯びた綺麗な白髪が視界いっぱいに広がる。淡い青紫の瞳と目が合い数秒見つめた後、目の前の男がふわりと微笑んだ。
「大丈夫?」
「(ポルトガル…?)え、あ…」
どうしようかと目を泳がせているとそのまま優しく背中を抱き締められ2人一緒に上半身を起こす。
「怪我はない?」
「え…は、はい。…わざわざ受け止めてくれたんですか…?」
「すぐ目の前で魔法陣が見えてね、そしたら君が落ちてきたから咄嗟に受け止めようと」
普通に危ないでしょう、私がどこの馬の骨かもわからないやつだったらどうするんです。案外危なっかしいところあるんですね…
「助けていただきありがとうございます、ですが次からは放っておいて大丈夫でs「念の為医者に診てもらったほうがいいよ」………」
「後から痛むこともあるしね」
「…私魔法使いですよ?」
「知ってる(クスッ」
「ムッ…」
わざとか…
するとイギリスの頭がようやく現在の状況を把握した。ハッとまだ自分が乗っかかっているのに気づき慌てて立ち上がり衣服についた土や葉を払う。しかしすぐに地面に座ったままであるポルトガルを見てイギリスはきまり悪そうに視線を泳がせながらもまっすぐ右手を差し出した。
「本当に申し訳ありません…お怪我は」
「ああ、何ともないよ。気にしないで」
でもさっき結構大きい音したからな…
「念の為治癒ポーションを渡しておきます、どうぞ」
「え…あ、ありがとう」
後でも好きに使えるように余分に渡しておく。
「えっと…ロンドンに何か用で?」
「あ、実は君に…………イギリス?」
「?」
ポルトガルは急に目を見開き手を伸ばしてくる。一瞬身構えたがその手は首元に下りていった。直接肌には触れずに襟にそっと触れられる。
「…この痕、どうしたの?」
ポルトガルの目線の先にはまるで何かで首を絞められたかのような痛々しい痕だった。
ここまでご愛読ありがとうございました😊
うわーん、夏休みが快適すぎたせいか恋しい(泣)
ここ最近はずっと絵描いてるw寝る時間忘れるぜ✨️
1話の後に描いた絵↓
※服ちょっと変更した…
オスマン私の性癖込めすぎて滅
それと、カンヒュ民も同意してくれると思うこと話すけど…カンヒュを知って歴史への見方が変わった…(もちろん良い意味で)これ、共感してくれる人いる?
次回もお楽しみに〜
続きは1000いいねで投稿
コメント
21件
まじでカンヒュ知ってから歴史に興味持った!カンヒュのおかげで世界史取れたくらい、、、てかスペイン!早くイギーと付き合え(?)スペイギは神なんですよ!(貧弱な 猫様の作品見てハマった)あと主様私の癖を知りまくってますね!?まぁそれは嘘で癖が被りまくってる、、、!!これは語れる(((((((
あてくし…カンヒュハマってからイギリス史にのめり込んだ…ああああああぁ…アメとカナが抜け出したらどうなるか…気になる…
お父様いっぱいいた……そういやイング最初の方にやられてましたね() てかイラストうますぎません??成長速度えぐ………
#カントリーヒューマンズ