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#ハッピーエンド
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ベルがなぜこんなにも自己嫌悪に陥っているかといえば、余計なことをしてしまったからだ。
フローチェは誘拐されたわけじゃなく、自ら囮役を買って出てくれた。
そしてフロリーナ達を一か所に集めて、自警団を率いたガドバルドが彼女たちをの身柄を拘束する予定だった。その後、屋敷にいるベルに全てが終わったことを伝えて、感動の再会をするはずだった。
しかし作戦を知らなかったベルは、お目付け役のダミアンを巻き込んで、一人で危険な場所へと足を踏み入れてしまった。
ちなみにダミアンは、レンブラントを始めとする全員から、絶対にこの計画をベルに喋るな!と厳命されていたので、ベルを強く引き留めることができなかった。
おかげで冤罪で捕まるわ、父親にこっぴどく叱られるわ、散々な目に合った。今回の最大の被害者は間違いなくダミアンである。
「……本当に……ごめんなさい」
ベルはカタカタ奥歯を鳴らしながら、ここにはいない従兄弟に心からの謝罪の言葉を紡いだ。
そりゃあ、ダミアンから事前に計画を知らされていたとしても、きっと自分は同じ行動を取っただろう。
だから後悔はしていないが、マクシの街でダミアンに冤罪を押し付けたことは、申し訳なかったと思っている。事情を知っていたなら、もっとやりようがあった。
などということを考えながらベルはぎゅっと目を閉じる。熱のせいで頭がぐらぐらして、視界がひどく回るのだ。
(……少し、寝よう)
たくさん考えないといけないことがある。気持ちの整理だって必要だ。
自分勝手に場をかき乱してしまったせいで、ガドバルド達は計画の変更を余儀なくされたのだ。今頃、その処理に追われているはず。きちんとお詫びの文面もしたためないといけない。
そうわかってはいるが、こんな状態ではペンすら握れない。
ベルは毛布をぎゅっと身体に巻き込むと、深く息を吐く。相変わらず身体は寒くて仕方がないが、耐えられないほどじゃない。
それに怪我の手当てをされた時に痛み止めも処方してもらった。この薬は、睡眠作用もある。もう少し待ては、睡魔がやってきてくれるはずだ。
ベルは、熱のだるさと、傷の痛みに耐えて目を閉じる。次第にうつらうつらし始めた。
けれども、あとちょっとで寝落ちできそうになった瞬間、ガチャリと扉が開いた。
「……ああ、寝ちまったのか」
残念そうに、でもどことなくホッとしたような口調で呟いた声の主は、足音を立てないよう気を付けながら、ベルが寝ているベッドのすぐ傍に立った。
コメント
1件
ベルちゃん、自分を責めすぎだよ〜😢💦 作戦知らされないまま動いたらそうなるよね…でもダミアンが「最大の被害者」って冷静に分析してるとこ、ちょっと笑っちゃった(ごめん!)熱でうなされながら寝ようとしてるのに、最後の扉の音で「誰だ!?」ってなる展開、もう続きが気になって仕方ない…!次は誰が来たの?早く教えてええ😭💕