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第7話
mm side
結局あの後午後の授業を受けたが、全然集中できず、内容は全く入ってこなかった。
それよりも早く照くんと話がしたくて、問い詰めたくてしょうがなかった。
終礼が終わると、真っ先に照くんのクラスに向かおうとしたが、掃除当番だったのを思い出して、掃除が終わった頃にはもう人はだいぶ少なくなっていた。
もう帰っているかもしれない、と思いながらも、一応3年生の教室棟に向かった。
照くんのクラスに近づくと、話している2つの人影が見えた。
俺は顔を見た瞬間足が止まって、咄嗟に柱の影に隠れてしまった。
目黒「照くんと…、翔太先輩……っ、」
昼間のことがあってなんとなく気まずくて、声をかけようにもかけれなかった。
それに、2人が纏う雰囲気がいつもの2人とは違うように感じて、とても割って入って行ける空気ではなかった。
耳を澄まして、会話を盗み聞きする。
岩本「…翔太、何で舘さんと別れたの?」
渡辺「ちょっと合わなかっただけ。」
岩本「ふーん…、付き合う前はあんなに熟年夫婦感出てたのにね。」
渡辺「………なぁ、照。…俺、涼太と付き合ってからも、お前のこと忘れられなかった。」
……は?何、どういうこと?
翔太先輩が照くんのことを、獲物を捕らえるようなギラついた目で見てる。
岩本「…だったら?」
渡辺「俺ら…、ヨリ戻さねぇ?お前も、目黒と別れたんだろ?」
まだ別れてないし。俺が認めない限りまだ付き合ってるから。
岩本「確かに蓮くんとは、別れたけど…。だからと言って翔太とヨリを戻すつもりはないよ。」
照くんがそういうと、翔太先輩が動き出して照くんとの距離を詰めた。
岩本「っ、ちょ、翔太。」
渡辺「なぁ、照。俺、照が1番好きだよ。照のこと1番愛してるし、1番わかってる。」
そう言いながら翔太先輩は照くんの腰を抱いて、照くんを机に座らせて追い詰めた。
岩本「んっ、ねぇ、やだ…」
照くんは距離を取ろうと翔太先輩の胸を押すけど、翔太先輩は、照くんの腰をグイッと引き寄せて片手を顔に添えて顔を近づけた。
渡辺「照…、愛してる。」
2人の唇が重なる。
しばらく唇を合わせると、頬に添えられていた翔太先輩の手が照くんの後頭部に回り、深いキスに変わった。静かな教室には、照くんのくぐもった声が響いている。
俺は見たくなかったけど、目を離すことが出来なかった。
羨ましかった。
どっちに嫉妬しているのかはわからなかったけど。
宮舘「………あーあ、見ちゃったんだね。」
ふと背後から声がして、振り返ってみると、宮舘先輩がいた。
目黒「宮舘、先輩………、」
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