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第8話
2人で公園に移動した後、話し始めた。
目黒「……あの、」
宮舘「翔太と照はね、付き合ってんだよ。」
やっぱり。しっかりと事実を受け止めたら、また苦しくなる。
宮舘「1年前に別れちゃったけどね、笑。」
目黒「でも…、」
宮舘「うん。翔太はまだ引きずってるよ。お互いが嫌いになって別れたわけじゃないからね。むしろラブラブだった。周りが引くくらいにね、笑」
目黒「………、なんで、別れたんですか。」
宮舘「……照にね、別に好きな人が出来ちゃったんだ。」
目黒「……」
宮舘「それが、目黒くんだよ。」
目黒「え…、」
宮舘「1年前の入学式の日、俺ら在校生も出席したんだけど、あの2人だけギャラリーにいて上から眺めてた。あの後先生に見つかって怒られてたけどね。そん時に、めっちゃカッコいい人がいた、って照れながら俺に教えてくれたよ。」
覚えてる。
1年前の入学式。
俺が翔太先輩に一目惚れした日。
あの時は翔太先輩にしか目がいかなくて隣にいた人なんてほとんど顔も覚えていなかったけど、照くんに告白された日、顔を見て既視感はあった。
俺が翔太先輩を想っていたのと同じ期間、照くんは俺のことを想ってくれていたんだ。
そう思うと、胸が熱くなる。
宮舘「翔太は中々照と別れようとしなくて、照に『好きなままでいてくれていいから』って言われて渋々別れたって感じだった。」
目黒「……でも、宮舘先輩と付き合ってました、よね?」
宮舘「…うん。俺が持ちかけた。違う人と付き合ってみれば、って。結局ダメだったけどね。たぶん翔太は照から物理的に離さないと、いや離しても忘れないと思う。」
宮舘先輩の顔を見ると、どこか呆れたような表情をしていた。
あの2人を1番近くで見てたんだからそうもなるか。
宮舘「…さ、俺が知ってるのはここまで。目黒くん、早く照のところ行ってあげて?」
目黒「……え、でも…」
宮舘「照はきっと、目黒くんのこと待ってると思うよ?」
正直、さっきの教室での出来事が頭に張り付いていて、何も考えることが出来ない。
宮舘「早くしないと…、翔太に盗られちゃうかもね。」
目黒「っ!!」
それは絶対ダメ。
いくら相手が翔太先輩だとしても、照くんとの経験値では負けていたとしても、渡さない。
目黒「俺っ、行きます!!」
宮舘「…ん、頑張れ」
俺は公園を飛び出して、急いで照くんの家に向かった。
俺の頭の中は、嫉妬と照くんのことでいっぱいだった。
翔太先輩が言ってた「忘れられないあいつ」って宮舘先輩のことじゃなくて照くんのことだったんだ。
妙に男との行為に慣れていたのも、俺の下で啼くエロい姿も、翔太先輩とシたことがあったからなんだと気づいてしまったとともに、あの身体に俺よりも先に触れていた翔太先輩に嫉妬している。
最近照くんのことをかわいいと思うようになったのも、俺が照くんのことを好きになっていたからなんだ。
最初は照くんの健気さを利用していたのに、
俺の心はいつの間にか照くんに奪われていた_____________