「どうして、意地悪なんです?」
ボディソープを手に出して、彼女の首筋にぬるりと当てた。
「……だって、私ばっかり……あっ、ん…」
うなじから下ろした手で、片方の胸を掴んだ。
ソープのぬめりにまかせて撫で回し、花の蕾のようにも見える乳頭に口づける。
唇に含んで舌の先で舐ると、「やぁ…あん…」びくんと彼女が身悶えを放って、
「……可愛い」思わず声を発して、「……隅々まで洗ってあげるから、おとなしくしていなさい」泡立てた両手で彼女の身体を挟むようにして、全身をゆっくりと這い下ろした。
「……あっ、ん…」
くびれた腰のラインを辿り、後ろへ手を回すと背後のたわみを下から掴み上げた。
「んっ…」
泡まみれの指を尾てい骨からつと割れ目に挿し入れ、後ろから前へ、ゆっくりと指先をずらしていく。
「……あっ、ぅ…ん…」
「……もっと、足を開いて…」
いやいやと彼女が首を振る。
「……なぜ、嫌なんです?」
「だって、さっきも……イったばっかり…なのに…もう、やぁ…」
「では、どうしてほしくて…?」
耳へ唇を付けて尋ねると、
「……いっしょに、感じて……」と、固く勃ち上がったものが、不意に彼女の手にきゅっと握られた。
「ん…立ったままでは辛いと思いますが、……いいんですか?」
立位では負担になるだろうからと感じるが、
「…いいの…して…」
じっと見つめられて、堪らない思いで腰を掻き抱くと、中をひと息に差し貫いた──。
浴室の壁に背中を押し付けて、片方の膝裏を持ち上げて脚を拡げると、奥を穿つように抉った。
「あぁ…んっ…」
「……感じていて? 智香…」
「…ん…感じる…一臣さん…は…」
「……私も、感じる…はぁ…」
出しっぱなしのシャワーの音に混じり、ぐちゅぐちゅと淫猥な音が響く。
先端が中の肉壁を擦ると、耐えられない程の滾りが熱く中心へ集まっていく。
「あっ…もう…イッ…く!」
一際深く奥を突いて引き抜くと、壁に両手をあててはぁはぁと荒く息をつかずにいられなかった。