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2年生になり、花奏と菜乃は同じクラスで、
私だけが違うクラスになった。
それだけでも気分が下がっていたのに
それに追い打ちをかけられた。
新しいクラスの中には、仲の良い子が1人も居なかったのだ。
これから、無色透明な日々を送るのかと
思うと、希望も何も感じなかった。
そんなクラスにも少しずつ慣れていき、
気まずさはあまり感じなくなった。
ふと、花奏と菜乃の様子が気になり、
二人がいる教室まで行ってみると
花奏が普通に登校していたのだ。
最初は驚いた。が、少し考えれば当たり前のことだと気づいた。
花奏は、新しくできた友達と楽しそうに
話している。そして相変わらず距離が近い。
私の嫉妬心はとても大きくなっていた。
花奏があのまま特別支援教室にいたら、
今まで通り給食を運び、私だけが花奏に
会えていたのでは?というような 考えが
頭をよぎる。私は性格が悪いのだろうか。
大きくなった恋心と嫉妬心を抱いたまま、
ゆっくりと半年が過ぎた。
もうこの頃には、友達という枠にいるのが
とても辛くなっていた。