テラーノベル
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e m視点
『ゲームクリア可能人数・1名』
起きた時に見えた、不謹慎な文。
あれがもし本当なら、そう考えるだけで寒気がする。
皆で脱出する方法は必ずあるはずだ、と。
True End.があるはずだと…
能力を手に入れるまでは、そう考えていた。
『自分と話す直前に、相手が考えていたことを忘れさせる能力』
強すぎてゲーム成り立たないんじゃないかと、ゲーム構成まで心配したが、結局手に入れた。
そしたら…
自分だけでもゲームをクリアしたいという思考に、いつしか変わっていた。
図書室に籠もって情報を独占し、思考を曖昧にさせる。
ゲームクリアの条件がゾムさんの耐久値を一定まで下げることだったとしても、
それは多分True Endにはならないと予想している。
双方のメリデメが釣り合っていないから。
だから、別のクリア条件を満たそうと決めた。
図書室には有益な情報が大量にあった。
それらの情報が皆に渡らなければ、…
そうすれば、自分だけがクリアに近づける。
きっと、大丈夫。
…俺が選んだ、道だから。
zm視点
トントンと行動して数分後、図書室の話題に移った。
エーミールとお茶会をして帰ってきた、と、二人の行動が完全一致。
極めつけに、二人とも図書室にどんな目的で言ったのかを覚えていない。
不信感、倍増。
エミさんの言動がおかしい。怪しい。
何かを隠しているか、企んでいるか。
「あいつ…真相を突き止めなあかんな」
tn「これ絶対何かしらの能力やねん。で、能力には代償が付き物ってよく言うやん?」
「つまり…エミさんは強力な能力と引き換えに、何かでかすぎる代償を払った…と。」
tn「俺らに影響しとるのは能力、エミさん自身に影響しとるんはその代償っちゅうことやな」
「俺ら西の名探偵なれるで」
tn「俺がはっとr」
『この世界で他の創作物の話をするのはご遠慮ください』
「「…有能やわぁ~…wwwww」」
ゲラゲラと笑いながら、図書室を目指した。
図書室に行く前は、ずっとこのゲームの運営の性能の良さについて語り合った。
…ガチで大先生に見習ってほしいわ。
「お、エミさんちっす」
em「ゾムさん!また会いましたね…」
tn「君はここで何をしているのかなぁ?」
em「へ?なんの…」
「トントンと俺、お前と会ってから目的を見失ってんねん。それ、お前の能力ちゃうんか?」
沈黙が流れた。どんな返答が返ってくるのか、少し不安だった。
いつものエミさんなら「あ、はい」とかで済みそうだが…今のエミさんは得体が知れなさすぎる。
何を言い放つか分からない。
em「し、仕方ないでしょ…?」
「は?」
em「このゲームでクリアできるんは一人だけなんやぞ!その一人になるためなら何でも…」
tn「その情報が正しいって、根拠は?」
「それは、ホンマにお前が望むTrue Endなんか?」
em「そ、それは…表示された…から…」
「目、覚ませよ」
tn「俺等は全員クリアの道があると思ってるで」
「「お前は、一人でええんか?」」
また、さっきとは違う沈黙が流れた。
エミさんの顔に焦りが見えた。
あの頃、小学生の頃から、エミさんは孤独を嫌っていた。
孤独から救ったのが俺等。
仲間を大切に思える奴は、孤独を味わっている奴だ。
em「ひと、り…は…嫌やなぁ、…」
tn「妨害なんてやらんでええ」
em「…そう…やね、ごめんな」
em「能力手に入れた後から…なんかおかしかったのかもな。戻してくれてありがとう」
tn「目の前の情報も、報酬も、すぐ鵜呑みにするなよ。」
「ずっといつものエミさんでいてくれ!」
em「…はい!!」
「…じゃ、俺の%がマイナスになる前に、クリアしよ!」
tn「今のでまた戻ったなぁ…」
em「今ね、50%」
tn「図書室来る前は60%くらいに回復してたんやけどな」
「…なんでや、?」
tn「あ、エミさんがもとに戻って嬉しいから下がったんちゃう?仲間の愛ってヤツよ!」
「…そ、そんなんで下がるか!!」
em「俺は普通に嬉しいけどね、うん」
「なっ……じゃ、じゃあ…そゆことにしとく…」
tn(はぁぁコイツ可愛いかよ!あとエミさんにだけズルいな…俺にも仲間の愛ってヤツ欲しい、)
ちょっと嫉妬しちゃうトントン氏でした。
わこマリ。
久しぶりになりますね、(汗)
夏休みが終わって色々と大変で…
少しだけ勝手に休みました(おい作者
てか嫉妬って美味しいっすよね。
言葉に出さず、表情にも出さず、心のなかでめちゃ嫉妬してる…っていうやつ好きなんすよね…
それと、このゲームの運営さんはありがとう。
ガチ有能。
おつマリ。
コメント
8件
え、めっちゃ好き あ、フォロー失礼します。
フォロー失礼します! 無理をしない程度に頑張ってくださいね!
シンプル親友愛っていい〜!!!!!!!zm.tn.emで同盟組んだのかな、がんばれ!!!!!!!!!!zmさんかわいい!!!!!!✍🏻